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スタッフの可能性にも光をあてていきたい。だから、自分のポジションもつくる。横浜ベイクォーター店 副店舗統括責任者 菅谷佳名子

仕事内容や大変なこと、やりがいなど、マザーハウスではたらくリアルをスタッフに聞く「スタッフインタビュー」。
今回はマザーハウスに新卒で入社し、現在は横浜ベイクォーター店で副店舗統括責任者をしている、菅谷佳名子に話を聞きました。

プロフィール

菅谷佳名子

菅谷  佳名子 / すがや かなこ
横浜ベイクォーター店 副店舗統括責任者

2016年新卒入社
新卒で入社し、マザーハウス小田急新宿店配属。同年、社内公募制度でプロジェクトチーム「ジュエリーチーム」に加入したことを期にジュエリー事業により深く携わり、2017年、ジュエリーマザーハウス横浜元町店のオープニングスタッフに。同店の店舗統括責任者を務めたのち、2019年には事務所のジュエリー事業部に異動し、店舗の販売をサポートする販売支援リーダーを担当。その後、2020年に、マザーハウス横浜ベイクォーター店に配属になり、現職。

学生時代、就職活動で他社も見ていく中で、なぜマザーハウスを選んだのでしょうか?

 私は、大学で開発経済を専攻していて、途上国へフィールドワークへ行く機会がありました。途上国での支援の状況を見て、ボランティアだけでは解決できないこともあると実感したんです。また、実際に訪れてみると、「途上国」という括りに関係なく、その国や地域にしかない風土の美しさや出会う人々がいて、そこにとても惹かれていきました。「途上国」を課題解決すべき対象としてしか捉えられていなかった狭い価値観から、そもそも素晴らしいものがあるんだと気づけたことは、途上国の可能性に光りをあてる、マザーハウスの姿に共感するきっかけになりました。
 また、とあるモノづくりのブランドで、インターンをした経験から、いいものを作っても、人に届かなかったらもったいないという考えを持つようになりました。だから、いいものを広めるという意味では、広告代理店も視野に入れて就職活動をしました。ただ、広告や宣伝をして広めるにあたって、「自分は何を知ってほしいのか、伝えたいのか」と考えたら、きちんとそのものの良さに共感し、背景を知って届けることを大事にしたいと思ったんです。広めるものに責任を持つというか…。
 だから、作ることと広めることは本来切り離せないのではないかと考え、学生時代に共感した、マザーハウスの生産から販売まで自社で担う製販一体のものづくりの在り方に惹かれ、入社を決めました。

現在の仕事、ポジションへの想いを教えてください。

 今は「副店舗統括責任者」というポジションで仕事をしていますが、このポジションのあり方をつくろうと動いています。一見、副店長のように思えるかもしれないのですが、この「副店舗統括責任者」は一般的な小売りの副店長とはまた違った、いわゆる店長のような幅広い役割も担うポジションです。ただ、比較的新しくできたこともあって、「今のポジジョンの価値はなんだろう?」と自分たちで、やりながら考えることもあるんですね。だから、みんなと議論してつくっていきたいと思って動き始めたんです。

「副店長」など名前にとらわれず自分たちなりにポジションの価値やあり方を考えようと思ったのはなぜですか?

 「副」とつくと、店舗統括責任者(店長職)になるためのステップとしての側面がどうしても強くなりがちです。でも、日々チームで働いていると、店舗統括という立場を目指すこと以外にも、その人それぞれが輝き、オーナーシップを持ってブランドを前に進めるために取り組めることがあると感じています。
 副店舗統括責任者の仕事をとっても、店舗運営に関わる育成や戦略立案はもちろんですが、エリアやブランドに対してより現場の視点からアクションしていくこともできます。店長は店舗の外での仕事も多いので、一番店舗にいる副店舗統括ゆえに気がつけることがあると感じていて、このポジションだからこそ発揮できる価値を考えたいなと思いましたし、それが店長へのステップではなく、その人の得意や可能性を活かしたポジションづくりにつながれば良いなと思っています。
 この考え方は、店舗統括責任者や事務所でのリーダーを経験をして、自分の視点が広がったり、その場所、場所で、何ができるかを考え続けたこと、また、年々変化している店舗にいて、店舗の役割も多様になっていることを感じるからかもしれません。
 やり始めて思うのは、ポジションをつくることは簡単ではない道のりで、地味な作業も多いということ。現状に対するアンケートをとったり、ひたすら、これまでの経験や考えを、伝えるための言語化をしたり…。また、自分の視点では考えきれないこともあり、何度もつくっては直し、思考と議論を重ねていきます。
 でも、動けば話を聞いてくれる、どうやって実現させるか、一緒に考えてくれる人たちがいます。事業が広がった今、店舗で取り組めることは本当に幅広いですが、キャリアの幅も、もっと広くできると思っています。上を目指すための通過点としてだけではなく、「副店舗統括責任者」のできること、出せる価値を示しながら、ポジションへの考え方の枠を広げて、多様なキャリアを実現するためのポジションを、今いるところからつくっていきたいです。

店舗も事務所の仕事も経験していますが、最も心に残るできごとは何ですか?

 お客さまと職人が出会う場に立ち会えたことですね。
 途上国から職人が来日し、お客様の前で商品をつくる工程を見ていただく、実演イベントを行ったんです。マザーハウスの商品を愛用いただいているお客様が参加してくださったんですが、言葉は通じないのに、お客さまの愛用品をお互いが指差して笑顔になった瞬間を見て、とても感動しました。職人はつくることへの誇りや喜びが、お客様は使っているモノをつくっている人や裏側を知れた感動が、それぞれの笑顔に表れていたような気がして、国や言葉を超えて、心が通ったんだと思えた場面でした。
   私は、店舗でお客さまと一緒に商品を選び、その後、大切に使ってくださっていることを知っていますし、事務所の仕事を通じても、商品をつくり、出荷するまでの職人のトライと苦労があったことを知っています。どちらも知っているからこそ、2つの「向こう側」が繋がったその場は、とてもあたたかく、そして力強く感じました。途上国からものをつくり、届ける価値を実感できたできごとです。

最後に、これから取り組みたいことやどんな自分になっていきたいか教えてください。

 マザーハウスは「途上国から世界に通用するブランドをつくる」という理念を掲げています。それは、「途上国と一括りにされた場所にも、可能性があることを証明したい。」という想いからはじまっているのですが、わたしは理念の奥にある、「可能性に光をあてる」という言葉が好きなんです。
 話はやや逸れますが、昨年、社内の「学びお助け制度」という外部研修補助制度を活用して、コーチングという分野の勉強をはじめました。正直、最初はテクニックを学ぶと思っていましたが、まさに「可能性」を信じる自分の器を育てるところから学びが始まり、奥深く、今でも勉強や実践を続けています。
 いつでも自信がある人なんていませんし、時に挫けて、目を逸らしたくなるできごともあると思います。それ自体があってはいけないものでは全くなく、自分や周りを信じて、また立ち上がることが大切だと思っています。
 可能性に光を当て、途上国から世界に通用するブランドをつくると掲げているマザーハウスで働くスタッフが、自分やチームの可能性を信じて、のびやかに力を発揮できるようなチームづくりやキャリア育成に、店舗の枠を越えて責任を持って取り組んでいきたいです。

途上国も、働くスタッフも、持っている可能性を発揮できるように、取り組んでいるんですね。

 そうありたいですね。マザーハウスは、どんどん新しいことが始まる会社です。例えば、私が入社した6年前には、ジュエリーブランドもアパレルもフードも、ありませんでした。全て整ったから始まるのではなく、可能性を見出し、つくりながら進んでいると感じています。だから、走りながら作っていくことを楽しめる人、自ら手を動かしたり、声を上げたり、自分もつくっていこうと思える人が向いていると思っているので、自分自身もそうですが、仲間もその変化を楽しみながら、可能性を発揮していけるようにしていきたいなと思っています。

読んでいただいてありがとうございました!マザーハウスをもっといろいろな角度から楽しんでいただける毎日の出来事を、生産地やお店からお届けしていきます!