【制作経過報告】1月作曲「終わってる終末(仮題)」について(音源あり)

※前回の朝活での内容については、下記の記事も併せてお楽しみください。

第一回目の朝活(1/19)にて、作曲しました楽曲「終わってる終末(仮題)」は、その後間も無く簡易デモ音源と、さらに発展させたアレンジ原案デモが出来上がりました。
その二つの音源につきましては、本記事末の有料箇所にて公開しております。
楽曲が形になっていく様がわかりますので、是非ご購入ください〜!

『終わってる終末(仮題)』歌詞について〜懐かしさにたどりつく〜【書き手:Anisonin】

こんにちは!
祖国で作詞を担当しております、ボーカルのAnisoninです。

「祖国朝活」を始めてみるまでは、一体どんな活動になるのか、ちゃんと生産的で有意義な現場になるのか、など、未知による不安が多くあったのも事実ですが、個人的な感想として、とにかくめちゃくちゃ楽しいです!!!
朝4:00頃に起きだして、真っ暗な朝の道を駅に向かうのが新鮮ですし、朝からしっかり人にあって、皆んなでコーヒーを買いあって、それにてなんとか頭を回す作業も健気でいとしい……。
9:00頃に配信を終えると、外には本当過ぎる朝が広がっていて、「ここから一日が始まる」という実感を、このうえなく濃く認識することが出来る、なんとも稀有な体験です。
皆様にも是非面白がっていただきたいなと思っているので、『祖国朝活』をご覧いただきつつ、コメント欄などでご意見いただければ嬉しいです!

さて、本頁におきましては、「祖国朝活」にて形が出来たデモ音源へ、私が詞を載せるという作業にフォーカスして、文字に起こして皆様へ共有出来ればと思い、始めてみます。
歌詞の完成形をご覧いただく、というよりは、その前段階の着想部分、まず日本語での構想や、英訳されるに当たってのイメージなど、少し抽象的な内容も孕むかと思いますが、音源化されるその日を期待していただけるように、尽力してゆく所存です。

1. 曲全体を通して

ゆったりした曲なので、譜割り(音符に対し歌詞をどう配置していくか)についても、発音を詰めるように当て置くのではなく、どっしり、幅と余裕をもたせる感じで、対策してゆこうと思います。
しかしながら、野太くお腹の底から歌いあげる、というよりは、喉の浅い部分でカラッと歌う感じが合いそうだなあと思います。
ボーカルについて特筆すると、[Aメロ]と[サビ]の2パターンしかメロディがないので、情報過多なイメージにはしたくないな、と思います。
軸をシンプルに設計したうえでの、印象的な言葉選びが映えそうです。
しかし、シンプルに響かせたい時ほど、意味にはちょっとした複雑さを込めたいと思うのもこれまた性なので、こういう場合にはヘンテコでダイナミックな閃きが重要になってきます……。
曲調としても、途中ボーカルレスの部分で、リズミカルなフレーズが入りはしますが、全体を通して、「楽しい、嬉しい、前向き、シアワセ」というよりは、「儚い、消え入る、過去、哀愁」という方向でしょうか。

「作詞=曲の文章化」では決してないので、不躾にも値する表現かも知れませんが、正直本曲のスタジオ・セッションの最中で、テーマとなる言葉や印象、イメージに出会う事ができなかったように思います。
そんな事はよくあって、悪い事ではないですが、配信の中でも発言をした、サビメロの「歌謡曲感」ある特有的なテーマの動きが、自分で自分の思考を妨げている感じもしました…。

改めて加藤さんの簡易デモを聞き返す中で、確か最初は「冬」をイメージして曲をつくり出したなあと思いだして、確かにその背景もあるにはあるのですが、冬の色、寒色、鋭い、というよりは、なんだかふっくらとした形のある色(もっとはっきりした色…?)を感じる気がしまして。
寂しいとか、苦しいとか、きっぱりした感情ではなく、なんかもっと……、と考えに考えを重ねる中で、いま見えている風景を言葉へこじつけるのであれば、「懐かしい」みたいな、決まり切っていない感情なんじゃないかなと。
徒歩でむかうのか、バスに揺られるのかは未定ですが、ひとまず「懐かしい」という場所へ、行き先を設定してみたいと思います!

ここまで書いてみて、一つの書籍を思い出しました。
村上春樹さんの「もし僕らのことばがウィスキーであったなら」。

この雰囲気、凄く合いそうだなあ……
今はまだ分かりませんが、なんかサビとかでふわっと歩み寄りたい…。

2. Aメロについて

※このあたりから英語表記が混ざりますが、添削前なのでお手柔らかにお願いします…!

改めて聞くと、Aメロも最初の1回しかないのですね!これは言葉の選び甲斐がありそうです。
イントロのコード感、テーマが、これまたいいですよね…。今までの祖国の楽曲にも、こういう儚さはなかったなあと思います。
ドがつくほどの朝に作っているというのに、BPMの感じも手伝って「夕暮れ」に近いオレンジ色を背中の奥に感ぜられるのが音楽の不思議。

なんというか、このセクションは、「それで(それがある事によって)私は「わかっている」という認識に立てる」というような事を言いたいなあ。
いわゆる、「懐かしい」ってそういう事だろうなと思うんです。
「焦げのごとく深く焼き付いている記憶」→「時間による一時的な風化」→「何か事象によって呼び覚まされる」
普段の作詞から、テーマ的なモノを設定し終えると(しない時も沢山あります)、いくつか文章を書きだしてみています。
今回もそんな感じでやってみますが、突然メモみたいになってつまらなくなったらすみません……

・そうして私は思い出した、忘れていないという事を。
 →Then I remembered that I have not forgotten
(なんか「進撃の巨人」が始まりそうですかね……(笑))

・手放すとき、色はなく、色を持つとき、呼びもどされる
 →There is no color when I let go, when it has color, it comes back

・燻されたこの肌は、一度剥がれおちて、また育まれた
 →This smoked skin peeled off and has grown again

・私の五感は正常だと、誰かに叫ばれた気分だ
 →Feel like someone is yelling at me that my five senses are normal

少し考えてみました。これらを良い具合につなげられれば形になりそうかしら。

人生において、どんな時でも「自分」でしかいられない訳ですが、「ハッと思い出す」とか、「記憶を手繰る」みたいな時って、なんだか不思議な位置に立ち帰らされる感じがしますよね。
意味もなく自分を自分で改ざんしたりとか、自分だったはずなのにそこへはもうたどり着けなくなってしまっていたりとか…
そんな雰囲気が、Aメロのセクションでは出せていけたらいいなと思います。
これを基に構築してゆこう!

3. サビについて

とんでもなく偏りを含んだ意見ですが、歌詞に於いて、「2番のA~Bメロ」の歌詞がいい曲は名曲だ、と思い込んでいます。
というよりは、既に何度か聴き親しんだ「名曲」と思っている曲の、2番以降の歌詞を初めて耳にした時に、想像を超える言葉が置かれていた時の幸福感が、とてつもなく好きなだけかもしれません…。
という訳で、普段から2番への言葉の運びを意識しながら、歌詞を考えてみたりするものですが、本曲については2番という概念が難しいので、サビの後半部、転調する箇所に向けて、少しの違和感というか、すっきり終わっちゃった!とならないような工夫が欲しいなあと思います。

故に、1まわし目のサビ(転調する以前)は、割とすっきりさせたいかもなあ。
前述したところの、「軸をシンプルに設計したうえで、印象的な言葉選び」というのを実行したい箇所です。

しかしですね……本当にこの、「(英訳した時に)音符に対してすっきり歌う」為のワードチョイスが、日本人過ぎるが故に非常に難しい!!
このあたりは、英訳協力してくれている、サポートベーシストの松田さんとの打ち合わせが、かなり必要な部分になってきます。
今回は歌詞を完成させる、という訳ではないので、こんな雰囲気にしていこうかなという共有に留めたいと思います!

早速いくつか文章を置いて、それを眺めてみようの会。


・たべられなくても味を思うような、きこえなくても言葉が咲くような
・香りが色をもつのなら、私たちはきっと理解し過ぎてしまう(村上春樹さんの書籍の雰囲気出したい!)

・青春の端っこたちを束ねて、リボンをかけ、あなたへ提出してみたい
・私の人生を照らさなかった過去が、あなたに関係する日を祈りたい


最早暗号の状態ですが、一旦!
言葉へ記号化できない強い感情(懐かしい)について、理解すること、誰かへ共鳴をする(させる)こと、更には理解を止めることについて、一旦置いてみました。
現状は、想像と思考を辞めないでいる事で、大体の事を知る、というか決めてしまってきた事への慈悲とでもいいましょうか…。
その自己の決めごとの端々が、他者へ光を向かわす事があり得るのだろうか。
そもそも私自身は、その決めごとに救いを受けたのだろうか。

そして、私は気が付きました。
既になんかシンプルではなくなってきていて、これがラスサビの歌詞なのでは……(笑)

でも、
・たべられなくても味を思うような、きこえなくても言葉が咲くような
・香りが色をもつのなら、私たちはきっと理解し過ぎてしまう
このあたりが、非常にむず痒さのある、決めきられていない感情を表現できそうかなあと思うので、これらの文章を中心に、サビを彩り、ラスサビで混沌さを取り入れる感じでいこうかな…と方向性のところまでは決まりました!

余り全貌をテキスト化し過ぎてしまっても、最後ちゃんと楽曲として世界に提出されたところで、「原型が何もない」状態になるとさすがに悲しいので、今回は着想部分と、大まかな構成について、文字に起こした次第でした。

いつもひとり、狭い自室にて、ただ歌詞を完成させる事だけに注力し、おこなっている作業ですが、少しでも「作詞中の脳ミソ」について、共有出来たなら嬉しいです…。
こんな感じで、朝活にて生まれた楽曲について、私が着想し、歌詞をつけていく作業を、朝活がつづく限り、私もつづけてゆきますので、どうぞお目目にお時間ある限りお楽しみください!

【3月スケジュール】

ライブ

日程:3月10日(日)
場所:吉祥寺 Planet K

【ロードショー -Day2-】
ACT:Enel / Gum Girl / SLOWBOAT / 祖国 / 宇宙団 / アンネイ / 純情マゼラン

ADV¥2,900 / DOOR¥3,400
STUDENT¥1,400
OPEN TBA / START TBA

チケット予約:https://tiget.net/events/299306

朝活

日程:3月16日 ※いずれも金曜日。
時間:AM6:30~9:00 ※時間は前後する可能性ございます。

↓生配信チャンネルはこちら↓

https://www.youtube.com/@motherland_band

【有料コンテンツ】「終わってる終末(仮題)」デモ音源【音源二つ】

ここから先は

113字

¥ 500

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?