読書感想/『人間の土地』サン=テグジュペリ
『星の王子さま』を読む機会があったので、ずっと読みたいと思っていたテグジュペリの他の作品にやっと手を出しました。『夜間飛行』もこれから読む予定。
当時まだ飛行機という乗り物が命の危険と隣り合わせだった頃、常に死を感じながら、砂漠が広がる大地を、星の明かりだけを頼りに飛んでいくということの、その感情をまざまざと追体験させてくれる文章。
飛行機乗りとしての、作者本人の体験を書いた紀行文というか随筆というか冒険譚というか。
でも事実をありのまま書くというよりも、作者の思考や思