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損は自分の頭が作り出している?

こんにちは。
本日から、また作家の権藤優希です。

いつも損してしまう良い人のために。
本日は、その損って、あなたの頭が作り出してしまっていることがあるよという話です。

それを教えてくれた書籍がこちらです。

『あの日、あの出来事で、「失ったもの」ばかりではなく、「新しく得たもの」もたくさんありました』

「車椅子に乗っていることは不便ではあるけれど、決して不幸ではない」


アイドルグループ「仮面女子」のメンバーである猪狩ともかさんの一冊。
彼女は2018年、歩道を歩いていたところ数百キロの看板が強風で倒れる事故に遭い、脊髄を損傷しました。
治る見込みの低い両脚の麻痺を抱え、車椅子生活を余儀なくされました。

アイドルを志し、やっと未来が見えてきた矢先に起こった悲劇的な事故について書かれた本書。
暗く悲しく綴られた内容かと思いきや、実は内容の大半は明るい言葉で満ち溢れています。
表紙も青空に笑顔を向ける彼女の顔・・・タイトル通りの「100%の前向き思考」です。

事故があったことで「私しか伝えられないことが出来た」とも書いています。
事故は客観的にはひたすらネガティブなことだけれど、彼女の主観ではポジティブな面もあったのです。
「事故がなければ無名だった」「車椅子であることを利用している」と心無い批判にも、彼女は本書の中で「その通り」と肯定しています。

事故により体は動かなくなってしまったけれど、メディアに出る機会も表現の方法も増えたのは、皮肉な様ですが確かに事実だと。

彼女は、リハビリ中に、「不幸中の幸いリスト」というものを、ノートに書き出していたそうです。
それが、本書のネタになっています。

「車椅子になったことも、一つの武器と思って、それを最大限に活かせばいい」

彼女は、「これは悲しいけど、これは嬉しいこと」と、自分の中で、損と徳を見極めて、思考を分けて整理しているのです。

そして、両面ある中で、必ず、ポジティブな面に焦点を当てるということをトレーニングしているのです。

これはおよそどんなことでも共通する事実です。
客観的にはネガティブでも、主観的にはポジティブに感じることができます。
それなのに、多くの人は、多数派意見や、周囲の反応、感情や評価に屈して、いつの間にかネガティブな側面しか見れなくなるのです。

「ネガティブ」はわずかな一面に過ぎず、実際はポジティブな面が隠れていることは往々にしてあります。

思考停止で「一側面」しか見ないところから、一度、止まって、現実をよく見て、本当に人生を良くするための思考を、再選択していくことだってできるのです。

彼女を見れば気づけるはずです、物事はネガティブな面ばかりじゃないと。

「いつだって何度だって、新しい人生は始められる!」
「人生は案外どうにでもなる!」

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