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『「お先に失礼します」を英語で言うと?』

今回は、前回ご案内した『「お疲れ様です」を英語で言うと?』の続きで
『「お先に失礼します」を英語で言うと?』について、ご案内させて頂きます。

「お先に失礼します」とは、どういう事かと言うと「自分が先に帰る」という事です。
「先に帰って失礼する」という事なのですが、結論から申し上げると答えは「無い(該当する英語は存在しない)」に、なります。

理由としては、そもそも「お先に帰る」こと自体が海外では「悪いと思っていない」からなのです。
これは、どういう事かと言うと「日本の働き方」と「海外の働き方」の違いになります。
分かり易く申し上げると、日本の一般的な企業の場合「人に対して仕事を充てる」というのが特徴です。
これに対して海外では逆に「仕事に対して人を充てる」ので、職責が明確なのが特徴です。

実は、日本の様な「人に対して仕事を充てる」働き方は、世界でも稀な働き方です。それぞれに良い面・悪い面がありますが、日本の働き方で1番悪い面としては、人に対して仕事を充てるので、仕事が際限なく来てしまうのです。


海外の様に、仕事に対して人を充てるスタイルなら、仕事の職責が決まっているので、その仕事さえ終わってしまえば、そのまま帰るという、これだけなのです。
なので「お先に失礼します」などと言う「必要がない」のです。

そもそも、日本と海外とでは仕事に対する考え方が違うので「文化が違うと言葉は違う」という事なのです。
でも、敢えてもし「先に帰ります」を英語で言うとしたら
「I am afraid I have to go.」となります。直訳すると「悪いけど行かなきゃ」という意味になります。
他の言い方としては「I must be going.」でも「行かなきゃ」となるので、この2つの表現の仕方で宜しいかと思います。

これは、一般的な会話としても使えます。「(そろそろ)行かなきゃ」で「I have to go.」で、これにもし「ちょっと悪いんだけど」というニュアンスを付け足したければ「I’m afraid I have to go.」や
「I’m afraid I must be going.」と、この様な形で言って頂けると良いです。

言葉というのは結局「文化から来ている」という事なのです。
私自身も、以前は英語ができなかったので本当によく分かるのですが「日本語をそのまま英語に当てはめるという事ではない」という事です。
これは誰かに教えてもらわない限り、本当にど壺にはまってしまいます。
誰かに教えてもらわないと、そういうもの(日本語をそのまま英語に当てはめるもの)だと思ってしまうのです。

例えば、以前に別の動画でもご紹介した「チラっと見る」を英語で何と言うかと考えた時、辞書などで調べると「take a glance」と書いてあるのです。
勿論、それで合ってはいるのですが、一般的な会話としては使わないのです。
普通に「just look」で良いのです。


以前、こちらの動画でご紹介した『「お疲れさまでした」を英語で言うと?』でも申し上げましたが、そもそも「お先に失礼します」と、英語で言いません。「お先に失礼します」とは、そもそもどういう意味なのか?という事を考えて頂きたいのです。

日本語は、時々面白くて「特に意味のない言葉がある」という事なのです。
この「お先に失礼します」とは「お先に帰る事が良くない」という事が前提ですよね?
なので英語には、この表現に該当する言葉は「ない」という事です。
理由は、先程申し上げた通りです。

この発想(考え方)が理解出来ると、英語力が一気に上がりますので、もし難しそうであれば、再度、繰り返し観て頂ければと思います。


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