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モテアマスが生んだ奇跡

どの部屋も清潔感のまったくないモテアマスのシェアハウスだが、

(第1回の記事参照。)

それでも落ち着く場所ができた。

それは、勉強部屋である。

特に深夜の1時~4時までの間。
完全に昼夜逆転生活を送っている私にとっては、まさにゴールデンタイムなのだ。
(但し、金曜日及び何かしらのイベント日は除く。)
金曜日にどんなに酔っていても勉強部屋にだけは浸食しないでもらいたい。

この時間の勉強部屋は、人がいなくて、静かで、心なしか空気が良い。

とにかく作業に集中できる。
ゆっくりとお茶を飲みながら自分の時間を過ごせる。

(わたしの部屋はドミトリーで、さらに寝床に照明がなく、作業ができない作りとなっている。誰か余っている間接照明を恵んでくれるとありがたい。)

とにかく、とても落ち着く勉強部屋なのだが、この部屋の魅力はそれだけではない。なんといっても横を向けば雑多な本がたくさんあるのだ。
この本棚だけは、ここだけは唯一整理されていなくても許せるところである。むしろ、この整理されていないのが良い。

本屋さんや図書館にあるような作家別や出版社別に並べてあるのも嫌いではない。好きな作家さんや出版社をすぐに見つけられる便利さがある。

しかし、逆に本のジャンルも大きさもまったくバラバラに並んでいると、最初に興味のある本を見つけたとき、隣の本にも不思議と興味をそそられるのである。

本好きにとって、本を見つけるもう1つの楽しみ方だ。

例えば、「伝わる絵の描き方」の隣に「世界の秘密儀式」という謎の本がある。さらに隣には、「パーソナルブランディング」を題する本があるという次第である。

(絵を上手く書けるようになりたい。)
(それより世界の秘密儀式ってなんだよw)
(そういえばパーソナルブランディング気になるんだよな。。。)

という風にどんどん隣の本にも興味がわいてくる。

すると色んなジャンルに興味がわく。次から次へと様々な本を読みたくなる。知らなかった面白い本に出会える。

なんてユニークな本棚なのだと感動さえ覚えてくる。

このような本棚は、作ろうと思って作れる代物ではない。

だからこれは、
「モテアマス住民による整理のできていなさが生んだ”奇跡”の本棚」
と呼べるだろう。


この本棚との出会いと勉強部屋の奇妙な居心地の良さのせいで

きっと今週もまだ住んでしまうのだ。

インターン日記4。

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