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こんなクラファンはイヤだ!in東京レポ/1月21日備忘録

当記事は1月21日、東京は綾瀬にある「あやセンターぐるぐる」にて開催された「こんなクラファンはイヤだ!失敗事例から見る成功法則」のイベントレポート記事です。

当イベントオーナー紹介

カズキタ

左の髭の人

高野 一樹(合同会社モテアソブ三軒茶屋 代表取乱役 / READYFOR クラウドファンディングパートナー)
2017年に初のクラウドファンディングに挑戦、目標金額を達成するもリターンの設計を誤り調達金額を上回る支出を計上しある意味失敗する。
以降も幾度となくプロジェクト起案をするものの赤字体質からの脱却は遠い。
会社に所属するクリエイターと共に、現在はREDAYFOR株式会社にてクラウドファンディングパートナー、株式会社CAMPFIREの公式クリエイティブパートナーとして年間10件程度のクラウドファンディングの起案からプロジェクトのプロデュースや具体化までのサポートを行う。

ぼりさん

真ん中の火の玉の人

大堀 悟(株式会社リバ邸 執行役員 / 株式会社CAMPFIRE 社外パートナー)
2016年に初のクラウドファンディングに挑戦。目標金額を開始3時間で達成、最終着地は現金支援も含めて達成率400%弱。
以降も10件以上のプロジェクトを起案するとともに、現在は株式会社CAMPFIREの社外パートナーとして常時30件前後のクラウドファンディングの起案相談を受ける。
■その他:著書「CAMPFIRE解体新書」

こんなクラファンはイヤだ!企画の発端

この企画は他愛もない会話の中から生まれた。

ぼり「クラファンって成功してるプロジェクトばかり目につくけどなんでなんでなんだろうね」

カズキタ「たしかに」

ぼり「まあでもそっか、失敗しました!ってわざわざSNSとかに投稿する人もいないか」

カズキタ「でも実際には成功した数より失敗してる数のほうが多いよね」

ぼり「実際には墓場だらけだもんね」

カズキタクラファンって成功のための秘訣!みたいなのはたくさん聞くけど、失敗事例を参考に!みたいなのってあんま聞いたことないね

ぼり「たしかに」

カズキタ「でも失敗してる事例ってめっちゃ参考になるよね。これとか、ページはキレイなのに取り組み方がうまくいってなくて」

ぼり「あー、なるほどなるほど。これは確かにクラファンやりたい人には知っておいてほしい内容かも」

カズキタ「やりましょう」

今回のこの企画「こんなクラファンはイヤだ!」は過去にクラファンに挑戦したが、うまく想いが伝えきれず未達成に終わった理由を紐解き、これから挑戦したい方に向けたもので、断じて失敗を笑うものではない。

こうした想いから企画された「こんなクラファンはイヤだ!」は2024年1月21日、東京は綾瀬「あやセンター」にて第1回の開催を迎えた。

当日の様子

雨模様の中会場には10数名ほどの方が参加。
「よくわからないけど来た」
「人生に迷っている」
「安安に行きたい」
など、多種多様の目的を持った方が足を運んでくださいました。

実際のイベント内容は以下。

当日のイベント内容

過去、幾度となくクラウドファンディング起案者の成功をサポートしてきた2人によって以下の順番で進行。

  • クラファン成功の3法則

  • 成功したプロジェクトの理由

  • 失敗したプロジェクトの理由

  • 手がけた成功法則の実例

実際の過去事例をもとに、成功要因と失敗要因を余すことなく紹介した。

クラファン成功の3法則

  1. プロジェクトを丁寧に設計する

  2. 伝わる内容にする

  3. まず自分が動く

上記は実際にセミナーでお伝えした3つの成功法則。
この3つを見るに、どれも基本的なことだと感じたかもしれない。

しかし世の中には想像以上に、そして自分が思っているよりも遥かに、この3つのポイントを抑えられていないから失敗しているプロジェクトがほとんどなのだ。

当日はこの3つを主軸にこれまでの成功事例と失敗事例、そして2人が実際に手がけてきたプロジェクトで意識したことを実例を元に紹介。

基本的な心構えと共に、具体的に取り組んだ戦略などを余すことなく伝えた。

クラファンが失敗する原因の全て

3つの法則についてお伝えした後、最終的な着地点として伝えられたのがこちら。

クラウドファンディングとは、自分のやりたいことに対して人に支援を頂く行為。

つまりは人を巻き込む行為といえる。

だがしかし、「自分のやりたいこと」は「みんなのやりたいこと」とはイコールではない。

この差分を埋めていくことがクラウドファンディングでは重要となる。

そして成功の3法則で紹介した内容も、全ては「人に巻き込まれてもらうため」に必要な取り組みだと言える。

自分のやりたいことをみんなのやりたいことに変えていく行為がクラウドファンディング。

細かい戦略はいくらでもあるが、それが登壇者2人が伝えたかった一番の内容だ。

ここまでをセミナー形式でお伝えした後に開催された「こんなクラファンはイヤだ!」の一番の目玉企画がこちら。

緊急企画!0円プロジェクトを救え!

世の中には、想いもある、企画内容も素敵である。

しかしながらその魅力が伝わりきらず、1人からも、1円も支援が集まっていないプロジェクトは山のように存在する。

その理由はたった1つ、人を巻き込み切れていないからだ。

クラウドファンディングで人を巻き込めていないということはつまり、
①フィードバックが貰えないので他者視点が得られない
→自分本位のプロジェクトページになってしまっている

②ページが誰にも届いていない
→挑戦の認知自体が得られていない

ということを意味する。

そして、支援が集まっていないことと、挑戦したい内容に魅力がないということはイコールではない。

魅力はあるのに「伝わりきっていない」ということが理由で1人からも、1円も支援が集まっていないプロジェクトは山のようにあるのだ。

そんなのは悲しい。もし、誰かが「挑戦の魅力」を伝える伝道者になることができれば。

そんな想いからぼりとカズキタが「勝手に」0円プロジェクトを発掘し、代弁者となってプロジェクトの魅力を会場内の参加者に伝えて支援を「代わりに」集めるのがこの企画だ。

ノミネートされたプロジェクトは以下。

ぼり推薦プロジェクト

脱サラ鶏プロジェクト  〜曽祖父の思いを受け継いで〜

曽祖父の代から受け継がれてきた牧場を引き継ぐため脱サラして継承。
地鶏への愛が溢れるプロジェクトとしてリターンには卵一択。
1,500円で10個の卵が届くリターンをはじめとして定期便などを用意。
(手数料、送料、原価などを考えるとほぼ利益は出ない設計となっている)

機械に負けるな!職人が作る木の武器屋さんをオープンしたい!

彫金作家として7年活動してきた「夢見るおっさん」によるプロジェクト。
木で色々な物を作るうちに剣を作った時に『あー!これだっっ』と思う。
作っていて楽しい、完成して楽しい、空気を切って構えてみて最高に幸せな感情が湧き出てきて、これは絶対欲しい人がいると確信。
リターンには
・木のたいまつ(燃えない、光らない)
・冒険者の剣と盾
など少年心をくすぐるリターンが用意されている。

カズキタ推薦プロジェクト

日本からタスク管理難民を撲滅させる

■起案者自己紹介
北海道大学卒業。IT業界、製造業界を経て、世の中の悩みを持つ人を撲滅する一助となるために活動中。
タスク管理と業務効率化のプロ。35年放置されてきて、誰もなしえなかった面倒な業務を一人で完遂。
社長から感謝の意を表される。
高校時代は成績優秀者を維持し、数学が得意。現役2番:偏差値84の成績を修めたことも。

■内容・リターン
18,000人の製造業の会社で生産管理業務に忙殺されていた中で自身が作った「神のタスク管理」を販売。
タスク管理人悩む人を「神のタスク管理」を通して撲滅させることを掲げる。

サグラダ・ファミリアとは何か?

■起案者自己紹介
古沢俊美 Fアトリエ一級建築士事務所・代表
Fアトリエ ホームページ http://www.f-atelier.jp
Eメール:fullton@outlook.jp
桑沢デザインスクール・リビングデザインコース卒
法政大学工学部建築科卒 指導教官 宮脇壇ほか

■プロジェクト内容・リターン
「サクラダ・ファミリアとは何か?」といった皆様からの意見を一人200字以内にまとめてお寄せ下さい。再録、編集、出版します。

結果、13人の支援者爆誕。

その場の即興でのプレゼンにより、会場内参加者、そしてぼりとカズキタを含め、13人の方がそれぞれのプロジェクトに支援を行った。

参加者の声

Yさん:クラファンを予定しているのですが、自分のやりたいことをみんなのやりたいことに変えていくというのは全くなかった視点でした。まずは目の前の一人に自分のやりたいことを伝えてみます!

Kさん:人生に行き詰まりを感じて参加したのですが、打ち上げを兼ねた交流会の安安で美味しいお肉を食べたらどうでも良くなりました!

Zさん:0円クラファンで紹介されていたリターンを購入しました!魅力あるプロジェクトが埋もれたまま終わらなくてよかったです!

クラウドファンディングの起案・支援をあなたの人生の何かの一歩目に。

一見ふざけたイベントに見えたかもしれないが、この企画にはぼりとカズキタが込めた願いがある。

それは、今回の支援をきっかけに、もっと身近にクラウドファンディングに触れて、誰かの挑戦を応援(巻き込まれて)してほしいということ。

もしいつの日かクラウドファンディングに挑戦することになった際、さきほども申し上げたとおり、人を巻き込むことは必須となる。

だからこそ、誰かもわからない、成功するかもわからない、そんな0円プロジェクトに対した支援を通して「気軽に人を応援してみる」という体験に触れてほしかったのだ。

結果として支援したプロジェクトが成功するのか失敗するのか、それはわからない。

しかし、支援をされた人にとっては「1円も、1人からも支援がなかった自分の挑戦に賛同してくれる人がいる」という事実として、誰かもわからない人からの支援が計り知れない励みになる。

もし、イベント参加者で支援をした人にとって、この支援が何かのきっかけ・一歩目になればそれ以上に嬉しいことはない。

あなたの魅力と挑戦が、届かないことがイヤだ。

「こんなクラファンはイヤだ」というイベントタイトルは否定を込めたものではなく、願いを込めたものだ。

あなたの勇気を持った挑戦が、誰にも届かない。そんな事態を避けたくて企画している

人を巻き込むためには、まずは巻き込まれる立場を経験しておく必要がある。

だからこそ、このイベントでは参加者には巻き込まれてもらった。

そして、もしこの記事を読んでくれているあなたが今、なにかに挑戦しようとしているのであれば、まずはぼりとカズキタを巻き込んでほしい。

ぜひ、気軽に声をかけてください。

我々「インドからの刺客」が全力であなたの挑戦を応援します。


第2回「こんなクラファンはイヤだ!in札幌」開催決定!

初回から大人気企画となったこのイベントが2024年2月、札幌に上陸します!
この記事を見てピンと来た方はぜひご参加ください!

イベント詳細

⚫︎日時:2月23日(金)19:00~21:00
⚫︎場所:Bar&Grill なみせん
⚫︎住所:札幌市中央区南4条西5丁目4-1
⚫︎費用:2,000円
*21時から二次会を同会場にて開催します。参加費1,000円+別途個々での飲食注文でご参加できますのでぜひ!
申込はこちらから
Peatixリンク

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