オートリバースの感想を語り隊（前半戦）

私はただただ「オートリバース」について語りたい！！！

オートリバースとは？

「オートリバース」は、TOMORROW PROJECT「ラジオっていいね」という企画の一環として放送/配信されている青春ラジオ小説です。

原作は、高崎卓馬さんの同名小説で、舞台は1980年代の関東。主人公の橋本直と高階良彦。同じ日に引っ越してきた2人は、家でも学校でも居場所を見つけられずにいましたが、境遇の似ている2人は自然と仲良くなっていきます。ある日、デビューしたばかりの小泉今日子の親衛隊になった2人でしたが、やがて2人の間に大きな溝が出来ていきます。

今回、この企画のアンバサダーに就任したのがジャニーズJr.のアイドルグループHiHi Jetsで、そのメンバーの猪狩蒼弥くんが橋本直役、作間龍斗くんが高階良彦役をやっています。…いいや待ってくれ！ジャニーズJr.のラジオドラマね～フーンってあからさまに興味なくした人いるかもしれないけど、すっごい面白い話だから興味ないかは自分の耳で一度話を聞いてから決めてくれ～。お願いです…。

今回私が語るのはホームページにあるオートリバース完全版（だと思われる）ラジオドラマの1～5話についてです。それではいきましょう！！！

第1話　この世界は仮の居場所だから。

初めて2人の声聞いた時は、猪狩くんと作間くんが声出しているな～って思いながら聞いていましたが、直と高階の人となりが分かってくるとだんだんその登場人物の声に聞こえてきますね。猪狩くんは性格からして太い「猪狩蒼弥」という芯を持っている方だなと思っていたのですが、声だけきくと少し高めで少年らしさのあるんだな～と知れました。弱い声がお上手です。一方、作間くんは優しさと変人のハーフみたいな方だと思っていましたが、低い声とどこか無機質な感じが高階らしいなと。正反対の人をお互い演じていたと思いますが、そんな感じには思いませんでしたね。

直と高階の出会いは、引っ越した先の新しい教室。「この学校、くそみてぇな奴しかいねぇな」っていう高階はインパクト大でしたし、その後困惑する直に「本当のことを言って何が悪い」って悪びれもなく言う高階は、学校なんてどこも同じでつまらない場所だって思っている直に衝撃的だったんじゃないですかね。

こんなやつですから、即不良に絡まれる高階ですけど、ちゃんと喧嘩強いですね～。「あ～あ～あ～、鼻血はすぐ止まるからなあ」「まだやるか？ああ、折れたかなぁ」っていう高階は人情なさそうで最高でしたね。これは敵に回してはいけない人間だなと痛感しましたね。

考え方が似ているとは言え、どういう流れで仲良くなったか謎ですよね。なんとなく直は自分から仲良くなりに行くタイプに見えないですし、高階はそこまで人に興味があるタイプに見えないというか。どっちから話しかけて仲良くなったのかな～。エロ本で盛り上がったりするところを見ると、ちゃんと男子中学生だな～ってちゃんと感じれてほっとします。高階が再婚した父親から暴力を受けたことを何のことでもなくさらっと言ってしまうあたり、ある程度日常のことなんだなと少し悲しくなりますね。

直から見ると高階はすごい強いけど、それと同時にいつか消えてしまいそうだと感じているのかなって思いました。後、きっとあこがれも。

第2話　なんだよ、勝手にひっくりかえるなよ。

しょっぱなからきつい。あんな女の子いたらめっちゃ怖いし、いきなりあんな風に絡まれたらめっちゃ怖い。女の子から高階は何気にモテているんだなとは分かりましたけど。同時にはたから見たら、高階と直は不釣り合いだということを嫌でも気づかされちゃうんですよね。きっと直自身も薄々感じていたのかもしれないですけど。でも、寂しいしむなしいですよね。

高階は、なんとなく人に対する情を表に出すタイプではないじゃないですか？でも、ちゃんと直のこと大事な存在なんだなって言動からちゃんと伝わってきます。相手を守るために負け要素が強い喧嘩にいくなんて相当の覚悟が必要ですもんね。そんな高階だから、直も「俺高階のパシリでいいや」なんて言うんですよね。こんなこと友達から言われたら私ちょっとへこみますけど笑。これ、2人にとってめちゃくちゃ成長ですよね。1話で言ってましたけど、2人はこの世界のどこも居心地が悪いって思っていたんですよ？でも、そんな2人が赤の他人に対して守りたいって必死にあがいているなんて。

そして、高階は小泉今日子を好きになるんですね。好きなアイドルのことを好きな女って言っちゃうのはませてるな～って逆に子供らしく感じますけど笑。

第3話　親衛隊、ここは努力が報われる場所。

気づけば小泉今日子の現場に2人は行きます。高階はともかく小泉今日子のことなんてさして知らなかっただろう直が現場行き、2人でどこが好きかを語り合うまで至るなんて高階はどんな布教の仕方をしたのかとても知りたい笑。そして、中学生にして千葉から渋谷まで行けちゃうなんてフッ軽すぎる笑。財力もあったんだな。

その現場で小泉今日子の親衛隊に所属している田原と出会うんですね。アイドルを守って応援してスターにするのを目的として集まっている集団だと説明される2人。もし入隊するなら小泉今日子の現場に入れてあげると言われて現場に行き、無事落ちた2人は無事小泉今日子親衛隊に入るんですね～。いや～、田原の話術もすごいんだろうけど、その言葉に裏付ける現場に参加したのが入隊の決め手ですね。確かに現場デビューしちゃうと沼落ち不可避なのはよくわかります笑。

この世界には高階さえいれば十分だって思っていた直の考え方が小泉今日子親衛隊によって一瞬で変わっていくのがよくわかりますね。確かに推しのいる世界はバラ色なのはよくわかります。小泉今日子親衛隊という居場所に高階とともにいること、これが直にとっての生きがいになっていくんですね。

第4話　僕らは女神の微笑みが欲しいだけ。

小泉今日子親衛隊に入った直と高階はそれぞれのやり方で小泉今日子を1位にしようと頑張るんですね～。コールの良さは正直分からなかったんですけど笑、この頃から「L・O・V・E」っていうコールあったんだなって知りましたし、高階がやっていることは普通に犯罪ですね。守りたいものに対しては盲目なのかなっていうのが伝わってきます。幹部になりたいって思い出すのも早いですよね～。この頃から親衛隊の活動の仕方にそれぞれ個性が出ていますね。

にしても、推しと一緒にお茶できるって前世でどんだけ徳積んだんですかね！？どれだけの規模の集団かは分かりませんが、まだまだ入りたての新人がすぐに会わせてもらえるのめちゃくちゃすごいですよね。ヒメとかもはや友達じゃん。今の世界線には存在しなさ過ぎて想像つかないな～。

ここで直と高階の考え方の違いがよく出てましたね。直は案外地に足がついていて、小泉今日子と会えている今は普通のことじゃない、だから怖くなったって。高階は反対にこうやって普通に会えている幹部の三谷さんはやっぱりすごいと実感し、自分も絶対に幹部になるって決める。でも2人の間には「小泉今日子を絶対に1位にする」っていう共通の夢がある。その気持ちさえあれば大丈夫だと思っていたのでしょうね。でも、現実はそんな単純じゃなくて、少しの掛け違いが思わぬ方向に進ませてしまうんですよね。

第5話　僕らが拳を握る理由を、世界は知ろうともしない。

事件はいきなり起きます。いつも通りコールする小泉今日子親衛隊でしたが、小泉今日子をねたんでいる他のアイドルのファンが卵投げてきました。

この事件をきっかけに親衛隊が変わっていきます。アイドルを守るために排除するための暴力が正当化されるようになります。たとえ、親衛隊の仲間でも。

ここで川西が出てくるんですけど、まじで話し方から笑い方から最高に腹立つんですよね笑。そんな川西から高階が幹部になっていると知らされます。どうやら川西は、強い高階に対して憧れも抱いているように感じました。だから、高階と同じ考えじゃない直が気に入らないんですかね。元の高階に戻られたら困りますからね。私からしたら直の困惑に100共感なんですけど、もう周りの空気感は違うんですよね。

高階と話してみたら、学校勝手にやめてるし、全国目指すとか言い出すし、完全に暴走族と同じじゃないかとさらに困惑する直。あの頃の高階はもうどこにもいなくて、もう自分は高階には必要とされていないと痛感します。嫌ですよね。きっと直にとって、小泉今日子親衛隊にいるのは、「高階と一緒に」小泉今日子を応援できるからなのに。今はもう応援なんて二の次に見えますもん。

でも、「直も入るか？」って言っているから、高階からしたら、直さえよければ一緒にやりたいと思っていたのかななんて思ってたりもします。まあ、まだ中学生ですから結果的には不器用に突っぱねる形になってしまいましたけど、どことなく、直も賛成してくれると思っていたんじゃないですかね。

同時に「甘いな」って言ったのも本音だと思ったりします。自分の家でも居心地悪く感じていた2人ですが、家庭環境は違うなって印象を持っていました。直は離婚で母親と2人暮らしになり、そのバランスに悩んでいる印象。一方高階は、再婚相手の父親に対して信頼しきれないという気持ちがあるのかな…と。その中でいくら家族との関係に悩んでいるといっても直の悩みは時間が解決しそうなものだけど、自分のは時に殺してしまいたくなることもあるのに。そんなことが積もりに積もったうえでの「甘いな」だったのかなと考えたり。

長々と書いていきましたが、本当誰得って感じの文章ですね笑。あと、私ってただ感想書くだけなのに文章へたくそすぎる、、、笑

「オートリバース」はホームページで13日までの毎日昼の12時に配信しています。さらに1時間のラジオドラマを全国いろんな局で流しているのでそれも是非聞いてみてください！

次回は後半戦！6話～11話について書ければと思います！

最後まで読んでくださり、ありがとうございました！！！