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番外企画 タイの人が歌う日本の(?)歌

タイのアルバムに収録された日本語の混じったタイトルの曲を推測して、自分の音楽の知識を試してみよう!という企画です。きっかけはLAZADAで見つけた一枚のCD。ルククルンのアルバムが充実しているショップMae Mai Pleng Thaiさんの商品で私の目を惹きつけたこのジャケット。

LAZADAのMae Mai Pleng Thaiの商品写真

日本らしき風景の中で和服の女性と抱き合うタイの軍人さん。P’Birdのドラマ「クーカム」の逆シチュエーションみたいですね。どんな世界観なんでしょう。タイトルは「The Best Original Thai Classic Country Songs Vol.3」。普通に考えるとルククルンかルクトゥーンのアルバムですね。
ジャケットに書かれた手書き文字は
เสียงครวญจากเกาหลี 韓国の別れを嘆く歌
รักแท้จากหนุ่มไทย タイの青年が別れる純愛
直訳ですが、ここには「日本」は出できません。

収録されている歌は下の写真をご覧ください。

LAZADAのMae Mai Pleng Thaiの商品写真

ジャケットの文字はこの1、2曲目のタイトルでした。そして3曲目。「รักริงโง」ริงโงはそのまま日本語のりんごです。よく見ると日本語が混じっている曲がたくさん。โตเกียว東京、ชากุระ桜、ชาโยนาระさよなら。
というわけで、このタイ語のタイトルおよび併記されている英語タイトルから原曲を推理してみよう!というわけです。ただそもそも日本風のタイトルを付けただけのタイの歌の可能性も大いにあるんですが…。2022.1.5に注文したので届くまでしばしのお楽しみ企画です。(誰得)

ルール タイ語の意味は調べてよい。日本の曲は歌詞も検索してよい。答えはCDが届くまで調べない。このルールで推理します。
タイ語と英語のタイトルはCDのパッケージに書いてあるものです。「 」内の日本語はタイ語からの直訳です。その下に私が思い付いた日本の歌のタイトルを書いています。

3.รักริงโง Love at Apple Tree
「りんごを愛する」
これはもう並木路子の「リンゴの唄」でしょう!
4.อดีตรักใต้ร่มริงโง Past Love at Apple Tree
「りんごの木陰の下でかつて愛し合った」
真っ先に思いついたのは「リンゴの木の下で」です。映画「シコふんじゃった」のエンディングでのおおたか静流の歌唱が印象深いあの歌は実は日本の歌ではなく、「In the Shade of the Old Apple Tree」というアメリカの歌なのでタイトルはそっくりですが疑問が残ります。
歌の内容からいくと、美空ひばりの「リンゴ追分」は可能性が高いです。
松村和子の「帰ってこいよ」これも歌詞がぴったりだし、タイの人が好きそうなビートの効いた歌謡曲です。
悩んだ末に「リンゴ追分」に絞ってみます。
10.โตเกียวแห่งความหลัง Past Tokyo
「過去の場所東京」
懐かしの場所みたいな意味でしょうか。
藤山一郎の「東京ラプソディ」は、愛しい人を東京の地名を挙げて思い出すような歌詞なので合ってるような気がします。同じく藤山一郎の「夢淡き東京」も候補としていいでしょう。ザ ・ピーナッツの「ウナセラディ東京」も叙景性は薄いですが当てはまります。知名度から「東京ラプソディ」を選んでみます。
11.สาวงมในโตเกียว Pretty Girl in Tokyo
「東京の美しい女の子」
美空ひばり「東京キッド」、岡晴夫の「東京の花売り娘」を思いついたんですが、ピッタリなのは「東京の花売り娘」でしょうか。
12.คอยเธอที่โตเกียว Waiting at Tokyo
「東京であなたを待つ」
これは難問です。東京に行った人を待つ歌は多いですが、東京で誰かを待つ歌は思いつかない…。
東京を女性が去って行く歌ならたくさんあるんですがだいたい女性目線でキッパリ去って行くんですよね。イルカの「なごり雪」は東京に残される男性の歌ですが、待つという雰囲気ではないような…。
うーん、急に新しくなりますが「なごり雪」にします。
13.อาทิตย์อุท์ยรําลึก Japanese Love Memory
「日の出を思い出す」が直訳だと思います。
これも思いつかない…。ちあきなおみの「朝日のあたる家」がありますがこれは原曲はアメリカの歌です。
岸洋子の「夜明けのうた」ならタイの人が好みそうな気がします。ここは「夜明けのうた」で!
14.บุหงาชากุระ Oh! Sakura
「桜の花」英語のタイトルのテンションが気になりますが童謡「さくらさくら」ではないでしょうか。
15.ชากุระสีทอง Golden Sakura
「金色の桜」では思いつかないんですが、桜と金がひとつの歌に出てくるのは「花(滝廉太郎)」ですが「千金」だから金色ではないんですよね…。まさか「黄桜」(カッパッパ〜、ルンパッパ〜)ではないでしょうし。
タイでは素晴らしい音楽を「หูทองคํา」と言うようなので「千金」という意味もありそうなので「花」にします。
16.ชาโยนาระลาก่อน GoodBye My Love
「サヨナラ…さようなら」
英語のタイトルからならアン・ルイスの「グッド・バイ・マイ・ラブ」がそのまんまなんですが、わざわざ日本語の「さよなら」とタイ語のさよならを重ねてますので、ここは都はるみの「好きになったひと」ではないでしょうか!

…とまあ好き勝手に書きましたが、すでに答えを知っている人は「こいつバーカ」と笑いながら見ててください。
いちばんつまらない結果は「日本語だけどタイの歌」です…。CDが届いたら回答を載せますので、答えを知らない方は推理大会にお付き合いくださーい。

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