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私の漫画現場

漫画現場と題しましたが、私は別にプロの漫画家ではないです。
これから漫画を出版社に投稿しようと思っているアマチュアです。

最近は、デジタルで漫画を描くことの方が多いですが、今回投稿する漫画は手描きにしました。これで特別意欲が沸かなければ、手描き漫画は今作で最後にしようと考えています。

というのも理由があります。
・B4サイズの原稿なので大きなスキャナーを買うかコンビニに行ってスキャンしないと作品をデータ管理できない
・やはりデジタルで描くよりも時間がかかってしまう。主にトーン張りやベタ塗りは一度デジタルの楽さを知ってしまうと無駄な時間に感じてくる
・制作に時間がかかり過ぎてしまうと初めに持っていた情熱や描きたかった表現の鮮度が落ちるのでモチベーションの低下に繋がる

もちろん手描きには良さもあります。
・インクを使って描いているので紙に凹凸ができ独特な存在感が出る
・ペンで引っ掻いている感覚が楽しい
・デジタルと手描き(アナログ)を行き来することで自分のやりたい表現に対する理解が深まる

です。
この記事では、これまでの経験から手描き漫画を描いている人や描く前の人に何かしら情報をお伝えできればと思っています。

まず私が使っているインクは

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このインクです。汚くてすいません。
このPILOTの証券用インクは、速乾性があり漫画制作に向いていると私は思います。
ペン入れする時に左から右へ描いていくと思いますが、乾くのが早いと
・原稿を汚したりするリスクが減る
・乾くのを待ちながら作画する制作スピードを速めることができる
というメリットがあります。
さらに大きなメリットがあります。それは、“長持ちする”です。
通常のインクですと私の経験上、年月が経つと中身が沈殿してインクが下で固まりシャバシャバになります。するとペン入れしたときに紙ににじみができとてもじゃないけど使い物になりません。
しかしこのPILOTの証券用インクは、何年経とうがシャバシャバになりません。美しい線が買った時と変わらず引くことができます。

次にご紹介するのはベタ塗りの時に使う道具です。

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これは、面相筆と呼ばれる筆で細密画をする作家さんがよく使うものらしいです。
過去に“漫勉”という番組がありました。有名なプロ漫画家さんの制作現場を定点カメラで撮影してそれを元にその作家さんと漫画家の浦沢直樹さんがトークをする番組です。
Youtubeでも見れますので是非見ていただきたいのですが、ここである作家さんがベタ塗りの時に水彩画用の筆を使ってらっしゃいました。

これは作業効率が上がりそうだなと思ったのですが、個人的に行き着いたのがこの“面相筆”でした。

ベタ塗りする時に以前私がしていたのは、
・市販の筆ペンを使い塗る
・細部は細いインクペンを使う
という手法でした。この面相筆を使うメリットは
・細かな部分から広い部分まで一本でできる
・筆ペンは意外と高価でベタベタ塗っていると乾くのが遅いが上記のインクを使い面相筆を使うと長持ちするし早く乾くので一石二鳥

です。
ちなみに私は、白抜きする時用にもう一本面相筆を持っています。
白抜きの塗料はサクラマット水彩の白色を使っています。これについては他に良いものがありそうなので特別オススメはしません。ただ誰の家にもあるような画材でやるという面ではサクラマット水彩は素晴らしいと思います。

他にもお伝えしたい情報があればと思うのですが今のところこれくらいしか思い浮かばないのでここまでにしておきます。
読んでいただきありがとうございました。

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