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参政党から考える日本保守党/日本の普通について


はじめに

 第6回「筋道のタテツケ通信」のテーマは、「参政党」であり「日本保守党」であり、これからの政治です。
 参政党支持者を取材した記事を2022年5月6日に公開しました。その後、参院選をまたいで同党についての記事を計5本執筆しました。
 では参政党とは何か。
 結党間もない参政党が支持者を集める様子は、コロナ禍の反マスク派や反ワクチン派の主張と相まって、陰謀論政党の登場と言われました。しかし、陰謀論集団神真都Qの構成員を継続的に取材した経験から見て、参政党と神真都Qはまったくの別物でした。
 昨今の動向では、世の中が騒いだ統一教会、処理水放出といったできごとに対して、参政党と支持者たちは熱心ではありませんでした。彼らにとっては、ワクチンと小麦粉や牛乳などの食品の話題のほうがよほど重要でした。
 身の回りを振り返ってみてください。参政党とは切り口がちがっても、宗教とズブズブなどという話や汚染水への不安よりも、ワクチンや飲食物の話題が家庭や身辺に満ち溢れています。これらの話題には、思い込みと願望やエビデンスに欠けた内容が数多く混じっています。これが、一般的な日常です。
 意外かもしれませんが、参政党支持者の興味こそ日本の「普通」です。

 参政党が取り上げる「わるいもの」と「いいもの」の違いに深い意味はない。誰もが知っているモノやコトに善悪のレッテルを貼って、「わるい人」と「いい人」について世間話をしているにすぎない。
 参政党と支持者が特殊なのではなく、「いい人」たちを期待し、自らも「いい人」であると自認するのは、ありふれたことなのだ。

 このような話をしていきたいと思います。では「日本保守党」はどうでしょうか。

── ● ──

参政党支持とは何か

1.2022年春から現在までの証言

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