SONYのBetamax

1975年にソニー、東芝らのベータマックス陣営がベータマックスを発売、当時はβⅠでL-500のテープで1時間しか録画できませんでしたが、なかなかの高画質でした。1976年、松下電器、ビクターらのVHS陣営がVHSビデオデッキを発売、標準でT-120のテープで2時間の長時間録画ができました。そこで、VHSのシェアが拡大していきました。ソニーは、L-500のテープでβⅡで2時間、βⅢで3時間の録画ができるようになりましたが、VHSは3倍モードができたため、T-120テープで6時間の録画、T-160だと8時間の長時間録画ができるようになりました。一方、ベータマックスはL-830テープを使って、βⅢで5時間が最大でした。

ベータマックスは水平解像度250本から、270本に上げたHi-Band Betaを発売します。これは5.6MHzにハイバンド化して、高画質にしたものです。さらに、SL-HF3000で6.0MHz Super Hi-band βⅠsで水平解像度300本を実現、短時間の βⅠ録画でしたが、非常に高画質な録画へと進歩しました。

VHS陣営はスーパーVHS、略してSVHSを1987年に発売、水平解像度400本を誇りました。これに対して、ソニーはExtended Definition Beta、略してED BetaとしてEDV-9000、次いでEDV-5000を発売します。これは、9.3MHzにハイバンド化して水平解像度500本を実現し、家庭用(民生用)ビデオデッキとして最も高画質な録画方式となりました。「ソニーはベータマックスをやめません。みなさまの声にお答えします」の新聞広告を出し、プロライクな2CCDのED CAM EDC-50を発売します。一方、ED Betaでない未来志向のベータマックスとして、タッチパネルライクなSL-2100も発売します。ED Betaはその後、EDV-7000、EDV-6000、EDV-8000を発売しますが、最後まで結局販売が続いたのは、EDV-9000でした。ちなみに、ED Betaのテープには、ED-Metalという民生用テープの他、ベータカム用のテープが使えまして、よく使っていました。EDC-50のVTRブロックは、EDV-50でしたが、キャノンコネクタがついた業務用のEDW-75も発売され、かっこいい業務用を私は使っていました。

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