なぜ研究で病んでしまうのか?(というテーマの愚痴)

お前は誰

しがない大学生です.
そんなにすごくない研究をしています.

コンピュータのエンジニアとしてバイトやインターンもしています.(半ばお仕事と思ってもらっていいです)

このお気持ちの目的

私見ですが,研究はインターンやバイトに比べて病みがちです.
一体なぜなのか...!?

この大学生共通の悩みを考察し,改善案を提示できれば,

・社会の負の部分である腐れ大学生のQoL向上と社会復帰を支援できる
・社会の品質向上に貢献できる
・この成果を学会に提出し,ゆくゆくは歴史に名を残すことができる

かもしれません.(副)

あと研究に対して愚痴をこぼしまくってスカッとしたい.(主)

ということで,私自身がみっちり研究をすることで,自ら病んだ心を作り出し,私自身という被験体を作成しました.
その病みハートを観察することで,研究はなぜ病みが発生するのか?について知見を得,考察したいと思います.
つまり愚痴をこぼさせてください

①目に見える報酬がほとんどない

報酬,全く無いですよね.
給与なし,褒められなし,自分への投資には...なっているかもしれないけど.見方によるでしょって感じです.

正確には学会で賞を取ればお金になったりしますし,奨学金貰えるって場合もあると思いますが,それが報酬ですよっていうのは実質「プロゲーマー食っていけるよ」論と一緒ですよね.
周りより強ければ大会で勝てるし,スポンサーもつくでしょうけど.一般ザコ研究者には雲の上の話です.

そもそも,成果が完全に自分に帰属していない気がするので,お金もらってもあんまりうれしくない,感覚的には報酬ではない.
所詮は「巨人の肩の上に乗る」なので.99%が巨人の成果じゃん,みたいな.サイコパスおじの動画でも同様の理論を見ました.

精神的報酬,すなわち褒められもないし.
頑張って当たり前ですもの......
無償で頑張って,良い成果が出てくるのが当たり前ですもの......(今思うとすごい組織運営メソッドだよね)

研究成果それ自体が報酬みたいなものだ!というのもよく聞くのですが,自分の場合,研究以外にも割の良い報酬があるんですよね.
いい感じのウェブアプリを作ったり,イラストを描き上げたり,ウクレレで曲が弾けるようになったりするのが報酬になる.
それらって,場合によっては褒められが発生したり,お金になったりもします.そっちやってるほうが+αがついてくるのでハッピーうれぴーて感じ.

なので私が研究をする理由はひとえに義務感.この研究が社会に役立つであろう可能性が0.00000000001%ぐらい(AWSがこわれる可能性ぐらい)あるかもしれないから...という楽観的観測からくる義務感で研究しています.ああつらい.

②研究の要求してくる時間的コスト

研究とは要するに新しいなにかの発見なのですが,研究それ自体に客観性が求められる以上,誰かでなければ発見できるということはなく,誰もが発見しうる内容となっています.(アインシュタイン的な超天才しか見つけられない相対性理論的な超理論はともかく)
よって私は,研究とは「誰もが頑張れば発見できるゴールに向かって,同業のライバルたちに先を越されないように頑張るレース」で勝負をすることと考えてます.

そして,研究界隈には文字通り,24時間365日研究している人がいます.
そんな人に,平日3~4時間程度も時間をかけないアマチュアが勝てるわけがありません.

しかし平日に3~4時間もかけるというのは,腐れ大学生には正直かなりのコストです.

割の良いバイト(時給1500円ぐらい?)をすれば,4500~6000円の報酬になります.
一人で勉強をすれば,周囲にグッと差がつく知見がつくでしょう.
友達や彼氏彼女とお出かけすれば,良い思い出が一つできます.
ゲームに打ち込めば,だいぶ上達できます.

そういったメリット全部捨てて,何時間もコストをかけて,それでも勝てなさそうな勝負に挑まなければならない

本音を言うと,時間を書けた上でどうせ負けるとわかっていることに時間を割くのはとてもイヤです.人生を無駄にしている感がすごく,ストレスが半端ではない.

研究がライフワークって人なら別なんでしょうが...
少なくとも自分のライフワークは別方面(≒エンジニアリングでお金稼ぎ)にあるので...というお気持ち.

③人間関係

これ〜〜〜

まず基本的に,俺のお金稼ぎ志向の価値観と研究の価値観が合わない.

例えばバイトやインターンは,エンジニアでカネ稼ぎがしたい!という人が多い(少なくとも「そういう人に理解がある人」が多い)ため,有り体に言うと居心地がいいです.
研究環境は「無償で尽くせ!」なので居心地が悪いです.

前者はお金や褒め,立場,技術的成長の機会を提供している.
後者は無償で働いて当然,褒めもないし立場の保証もほぼない(特任研究員,雇用期間内に成果を出せないと辞めさせられるのこわすぎゆ...タッカーさんかな?)

どちらについていきたいかって割と明確なのではないでしょうか?
というか冷静に考えると,なぜ後者の組織が成立し得てるのか全然わからない...

あと俺の場合,一緒に研究していた人が人間的に反りが合わなかったのでガチできつかった.その人がまさに24/7研究に捧げる型だったので,お前の就活とか関係ねえ全てを研究に捧げろ!的な.
 就活に影響したりとか,ぶっちゃけハラスメント事案(同期の前ででけえ声で怒られるなど)もあったりして.
いや,そういう価値観を全否定はしないんですけども...
タイプ相性の問題ですよね.(いや本当にそうか?)少なくとも自分はその人ブチ56して犯罪者になる前に距離置きました.

これだけとアカデミックな研究側を腐れ大学生の偏見で叩いているだけなのでフォローもしておくと, 最新の研究にコミットしていくにはめっちゃ良いと思います.「人生かけて研究したい」って仲間もいますし.
腐れ大学生を教育したりもできるでしょう.
(なんというか,熱意のかけ方はアート,芸術に似てますよね.カッコいいな〜と思います.自分が巻き込まれたいかは別として)


また,これは自分だけですが,周りの人と個人的な価値観が違うので,しんどみが深いです.私自身は健康優良不良サブカルエンジニアなのですが,周りはいい子ちゃんしかいない.

いい子ちゃんと話しているとつらい気持ちになります.マイメロと話しているクロミちゃんみたいな気持ちです.向こうが「全面的に正しい」くて,こちらが「全面的に間違っている」ので(例 : 早起きはして当たり前,他人に気ぃ使って当たり前,メシは友達と食べるのが当たり前,など...)

そういう後光(halo)が差してる人間と話すと俺みたいな健康優良不良サブカルエンジニアは病みます.これは完全に個人的な愚痴ですけど.

対策

①と②は研究コンテンツそのものが抱える問題なのでどうしようもないです.
なんか合理的に研究を受け入れられる考え方を見つけましょう.これだけは俺の人生の生きがいだ,って研究のことを解釈する...みたいなね.そういう考え方こそ病みそうですが.

③は明確に回避できます.学部でガチガチに勉強してGPAを上げ,研究室の選べる幅を増やしておきましょう.GPAを上げるのは論文を書き上げるより簡単です.
そして研究室は人間で選びましょう.決して「自分のやりたい研究ができそうだから!」のような,ふわっちクルーラーな理由で選んではいけません.

感想

某神の子は「人はパンだけで生きるのではなく.神の口から出る一つ一つのことばによる」と言いました(マタイ4:1〜4).

研究という神の口から出る言葉で生きて霞を食ってるのが真の研究者だと思います.しかし私は食欲がオグリキャップなのでパンも食べたい.
というか,パンをいっぱい作って,人々を飢えさせない役になりたい.

どんな者だろうと人にはそれぞれ、その個性にあった適材適所がある。王には王の……料理人には料理人の……スタンドも同様。『強い』『弱い』の概念はない」
https://renote.jp/articles/17755/page/9

Dio様の言葉です.向き不向きがあると思います.
大学で勉強して強くなりたい!までは同意できるけど全人類が研究をせよ!は...向き不向きがあるんじゃないかなぁ...と思います.

自分は泣きながらも大学に行けているのですが,うつがキツすぎて大学に来なくなって休学,退学,社会復帰もできなくなりましたって人も,知り合いにいます.
そんな人達の存在は知らないフリしてキラキラ輝く一般人たち...

オエーとなりそうです.

こうやって愚痴ったところで状況はなんにも変わらないんですけれどもね.
明日も研究がんばるぞい!(白目)

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