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ソロジャーナルを作って思うこと。

本記事はかづさみくる様主催の『ソロジャーナル Advent Calendar 2023』に寄せて執筆した記事となります。素敵な機会を頂けて感謝します。
※記事内ではソロジャーナルの詳細な解説は省きます。他参加者さんたちがわかりやすく説明してくださっているので見てみてね。


はじめに

初めまして、mossgrayモスグレーと申します。
普段はイラストやデザイン、映像まわりの創作をしておりますので乱筆乱文ご容赦くださいませ。

私はゲームが大好きです。
幼少の頃から、兄がプレイしていた"ドンキーコング2"(SFC)のゲーム画面を見続け、おさがりのゲームボーイで"ポケットモンスター"や"星のカービィ"をはじめとした様々な作品で遊び、個性豊かな世界に触れてきました。

当時は年に1,2本しかゲームソフトを買ってもらえませんでしたし、我が家には『ゲームは一日30分まで』という鉄の掟がありました。
律儀にもその掟を守っていた私は、それはもう毎日の30分間を大事にしていました。(ザ・ボスがこわいので)

自由帳にお手製の『攻略ノート』なるものを書き込み、記憶を頼りにダンジョンマップやキャラクターのプロフィールをまとめていきました。
そして、30分間を使っていかに効率的にゲームを進められるか、試行錯誤を繰り返しながら遊んでいました。

今思えば、この時にはソロジャーナルを楽しむ基盤、そしてソロジャーナルを創作する素質が出来上がっていたように思えます。
要約すると、一人遊びが得意な人物という訳でございます。


ソロジャーナルに触れたきっかけ

前述したように生粋のゲームっ子だった私は、いい大人になっても相変わらず……いえ、より一層ゲームの世界にのめり込むようになりました。
趣味時間やお金の多くを『どこかの世界に飛び込んで登場人物の人生を追体験する』という遊びに費やしていたのです。

私の簡潔にソロジャーナルまでの道のりを表すと、
TVゲーム ⇒ ボードゲーム ⇒ TRPG ⇒ もんとろさんの解説を聞く
となります。最近の王道パターンじゃないでしょうか。

こりゃ面白そうだぞ。と思った私はさっそく話題に上がった作品を片っ端から購入しては読み漁り、頭の中で物語を展開させて楽しみました。
私は基本的には紙に書き起こさず、頭の中で想像して遊ぶことが多いです。
一生懸命丁寧に文字を書いていると、思いついたアイデアをすぐに忘れてしまうからです。


ソロジャーナルの魅力

ここまでの文章で特に強調してきたワードが1つあります。
『世界』です。

私が楽しいと思える時間は『誰かが作った世界』を見ているときです。
これは明確に昔から感じていることで、キャラクター1人、イラスト1枚、音楽1曲だとしても、作り手がそれらを通して表現したかった『世界』を自分なりに受け取れたときに、特に楽しいと感じます。
ソロジャーナルはその極地のようなものですから、私が強く惹かれるのも必然だったわけです。

作者が表現したかった、自分の心に秘めていた世界。
誰かに共感してほしくて、知ってほしくて書き上げた作品。
きっと、どの作品も並々ならぬ熱意と苦悩の果てに生み出された宝石なのではないかと思います。
形は歪かもしれない。色が濁っているかもしれない。でも、必ず輝く。
そんなの、魅力的じゃないですか。


ソロジャーナル作っちゃった

元来ものづくりが好きな性分ですので、それはもう楽しかったです。

1作目『DeepSea』

1作目『DeepSeaディープ シー』は深海をテーマとした作品です。

『DeepSea』パンフレット版 導入部分

人は未知のものに恐怖と好奇心を覚えます。私は海岸工学を専攻し、海上で働いていたこともあり、海への興味は尽きません。
特に、深海生物の奇妙さ、進化という奇跡の産物に心が掴まれてしまっています。

深海は宇宙、水深一万メートルは、十光年先の彼方と同じなのです。
2023年現在において深海での暮らしを想像することは、もはや異世界ファンタジーよりも難しいことかもしれません。

実は、『DeepSea』は厳密では”ソロジャーナル”という分類ではなさそうです。パンフレット版では”ジャーナリングRPG”と記載しています。この辺はおそらく人によって解釈が異なると思いますが、許してください。

▲『DeepSea』は現在、TALTOにて本文無料公開中です。

2作目『BURGER PLANET』

2作目はコミックマーケット103に合わせて製作しました。
BURGER PLANETバーガー・プラネット』はオリジナルバーガーがテーマです。

『BURGER PLANET』パンフレット版 導入部分

宇宙の果て、小さな惑星”バーガー・プラネット”では、おいしくて効率的にエネルギーを摂取できる料理が大流行!
革命的なその料理のことを、惑星の名前から『バーガー』と呼ぶことにしました。
あなたは宇宙一のシェフとなって『オリジナルバーガー』をつくり、住人たちのお腹を満足させてあげましょう!

ソロジャーナル『BURGER PLANET』より

1作目とはガラリと雰囲気を変えて大味な作品になっています。
ランダマイザも適当、ルールもふわっと。
でもバーガーってそのくらい自由でいいじゃない。
ソロジャーナル作品としてはかなり完成度が低いと思います。でもかなり気に入っています。
オリジナルバーガー、作りたくない?

この作品はモスバーガーを食べながら作りました。海老カツバーガーが好きです。


おわりに

ここまでお付き合いいただきありがとうございました。
イラスト、デザイン畑の人間がソロジャーナルにはまるとどうなるの、という一例が示せたのではないかなと思います。

願わくば、今もまだ誰かの胸に秘められている素敵な『世界』に出会えますように。
迷っているようであれば、誰かに相談してみるのはいかがでしょうか。
自分の創作を人に語るのって、気恥ずかしいけどとっても楽しいですよ。
私に連絡いただければいつでもお聞きいたしましょう。

本記事で紹介しました拙作『DeepSeaディープ シー』『BURGER PLANETバーガー・プラネット』は、パンフレット版冊子にしてコミックマーケット103にて頒布いたします。気になる人はTwitterをチェックしていただけますと幸甚の至りでございます。
CDサイズでかわいいですよ。

それでは皆様、良きソロジャーナルライフを。
楽しんで。

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