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初心者のための録音講座 (基本編)

動画クリエイターの方や配信者の方、
音声の録音を適当にやっている人多いのではないでしょうか?
現に映像はめっちゃかっこいいのに、音声がおざなりな動画が多くて、
めちゃくちゃ勿体無い!と感じてこのnoteを作りました。

基礎的なところばかりですが、価値はあると思います!


1 マイクセッティングをしよう!

1-1 マイクに向かって話そう
ちょっと当たり前すぎだろ!と思うかもしれませんが、
意外とできていない方が多いです。
前提知識として、マイクには指向性(音を集音する方向)があります。
例えば、
単一指向性のマイクでは、一方向の音にフォーカスして集音します。
単一指向性のマイクを使っているのに、話している最中に顔を動かして
しまって、Volumeが大きく上下して聞きづらいということがよくあります。
使用しているマイクの特性を理解して録音しましょう!
※他にも双指向性(二方向から)、全指向性(マイクの周囲全方向から)
などがあります。

1-2 マイクとの距離に気を使おう
マイクは音源との距離によって、大きさ、音質が大きく変化します。
特に近接効果というものがあって、音源から近いほど低域が大きく
なるというものがあります。
試しに自分の声をマイクの近くと30cmくらい離れて録るとわかりやすいです。これによる音質の違いは好みもあるのですが、BGMを入れたい場合はあまり近すぎないことをオススメします!
細かい理由は割愛しますが、BGMの低域と声の低域がぶつかって聞きづらくなってしまうことがあります。Effectで声の低域を削ったり、EQを....
など色々あとからでもできますが、録る時に目的に沿った音で録るのが
一番よく、クオリティもよくなります。

1-3 Pop filter を使おう
マイクに直接話すのはNG! 日本語のパピプペポの破裂音や息が直接マイクに
かかると大きな音で音割れやノイズの原因になります。
特にPodcast形式でやる方は必ず使いましょう!!
Amazonで1000円ほどで買えるのと、最悪ストッキングを代わりに使うのもありです!今はわかりませんが、岡崎体育さんも母親のストッキングをPop filter代わりに使っていました 笑

1-4 SpeakerはMuteして録音しよう
録音するときはハウリングの原因にもなるので、SpeakerはMuteして
ヘッドホンかイヤホンをして録音しましょう!

2 音の大きさに気をつけよう!

録音するときの音の大きさに気をつけていますか?
基本的に音は丁度良い良い音(後述)で録って、あとで大きさのバランスをとります。
BGMに負けない音量で最初から録音する必要はないです。

音楽のレコーディングでもマイクセッティング諸々のあとにまずすることは
Gain(音の大きさ)をとることです。
音の大きさが大きすぎると音割れ(Clip)を起こします。
Computerが録音できる音は現実世界と異なり限界があり、それを越えると
正しく録音されません。その際に音割れが発生してしまいます。
そのため、リハーサルを行い、録音録画するときの大きさで一度録音してみて、音の大きさをちょうどいい大きさにしてから本番にしましょう!
何もわからない人はとりあえず-6dbくらいにPeak(一番大きい時の音)がくるようにSettingしてみましょう。(要調節)

ここで注意なのが、逆に小さすぎることも良くないということ!
理由は必ずマイクはノイズを集音してしまうため、小さすぎる音で録音した場合、声(音)に対するノイズの比率が大きくなり、大きくしたらノイズも一緒に大きくなってしまいます。

3 目的にあったマイクを選ぼう!

マイクには大きく分けて二種類あります。
コンデンサマイクとダイナミックマイクです。両者の特徴は以下です。
(リンクは勝手に選んだ代表マイクです。参考までに)

ダイナミック : 電源不必要、丈夫で比較的湿度に強い、感度が低い
コンデンサ  : 電源必要(ファンタム電源 +48V), 振動湿気に弱い、感度高い

実はほとんどの環境の場合はダイナミックマイクが適している場合が多いと個人的には思います。普通の家で防音室のようなVocal recordingを行うような環境は作れないので、低感度のダイナミックが結果的にクオリティが高くなると思います。(余計な音が入りにくい)
今安くで見た目のカッコいいコンデンサマイクが買えるため、ついついコンデンサを買ってしまう方が多いですが。。。

ですが、動画クリエイターの方にオススメなマイクはあって
それは、Shotgun micです。

これはコンデンサマイクですが、狙った位置の音を集めるために作られているのもあり、非常におすすめです。
多少周囲の音は拾いますが、PodcastやVocal recordingのように
完全にそのDryな音だけが欲しい場合は少ないと思うので
動画とその音声をとりたい場合はこれをまず検討するべきだと思います。

これでも色々省略したのですが長くなっていまいました。
次は録ったあとの音の処理について、Effect編をやりたいと思いますので
よろしくお願いします!

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