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心理職のための「卒後ゼミナール」がはじまります。

MOSSのむらっちです。

このたび、MOSSアカデミーでは「仲間とともに実践力を身につける、心理職(公認心理師・臨床心理士)のための卒後ゼミナール」のサービス提供を開始いたします。

本noteでは、「卒後ゼミナール」を企画するに至った経緯やその内容についてお知らせしたく、筆をとらせていただきました。

なぜするのか

MOSS(モス)は3つの事業(事業構想)を通じて、心理職がより活躍している未来を一緒につくっていくために活動している団体です。

【MOSS】事業構想_モデル図_v1.0_210730

心理職が活躍(職業人生の充実と心理的支援の質向上)することで職域が広がり、心理職やメンタルヘルスに関する社会的認知が向上する。この好循環つくるために、アカデミー事業では心理職の活躍をミッションとして活動しております。

何をするのか

心理職が活躍するためにはモチベーションが重要です。そして、モチベーションを維持・向上させるには以下の3つが鍵だと考えます。

1. 心理職のコンピテンシーを育てる実践的な学びの場があることいかに現場で役に立つ能力(コンピテンシー)を身につけるか。

「知っている」から「出来る」状態にするためには実践的な学びの場が必要だと考えております。そして「出来る」という自信(自己有能感)はモチベーションに欠かせない要素です。

2. 一生涯、切磋琢磨できる仲間がいること

いかにモチベーションを維持・向上させる環境(外発的動機づけ)をつくるか。仲間の存在による刺激と安心感(他者受容感)は、同じくモチベーションに欠かせない要素です。

3. 中長期的なキャリア・デザインがあること

いかにモチベーションを維持・向上させるストーリー(内発的動機づけ)をつくるか。目的や目標が明確になっていること、日常業務とキャリアがつながっていることはモチベーションに大きく関わってきます。そして自らキャリアを選択しているという自己決定感もモチベーションに欠かせない要素です。

MOSSアカデミーでは、上記3つの機会を提供することで、心理職のモチベーションの維持・向上を実現したいと考えております。

どうやるのか

卒後ゼミナールとは、経験豊富な現役心理職を講師として迎え、実践力(コンピテンシー)を身につけるために、実際の臨床場面を想定したディスカッション中心の演習プログラム&3ヶ月限定コミュニティです。

心理職のモチベーションの維持・向上を実現するために企画したのが卒後ゼミナールであり、その特徴は以下の3つです。

1. 実際の臨床場面を想定したアウトプット中心のプログラム

実践力(コンピテンシー)を身につけるために、架空事例などを用いた受講生同士のグループワークやペアワーク、ディスカッションなど、インタラクティブなプログラムをご用意しています。

2. 最大30名までの少人数制ゼミナール

ほどよい緊張感、受講生同士の刺激・相乗効果、講師と受講生とのコミュニケーションを図るために、最大30名での少人数制を採用しています。また、ゼミ室の代わりとなるような3ヶ月限定コミュニティもご用意しています。

3. 授業内容やキャリアなど、自由に講師に相談・質問ができるオフィスアワー

授業内容の深い理解はもちろんのこと、中長期的なキャリアデザインを描くためのきっかけづくりとして、講師に個別で自由に相談・質問ができるオフィスアワーを設けております。

いずれの特徴も、モチベーションに必要な3つの要素を意識して設計しました。また、キャリア・デザインを描くのに役立つイベントも別途企画しております。

参加方法について

第1弾は、2021年10月07日(木) 〜2021年12月16日(木)の期間に実施いたします。概要は以下の通りです。

開催期間   :2021年10月07日(木) 〜2021年12月16日(木)
開催時間   :隔週木曜日 20:00~22:00
講師     :中村 洸太
オフィスアワー:毎週木曜日 19:30~22:30(授業時間を除く)
授業回数   :全6回 *1
開催場所   :Zoom
定員     :30名(先着順)
最低催行人数 :12名 *2
参加費    :24,000円(税込)
        1回あたり4,000円+講師への個別相談付き
お申込み期限 :2021年9月23日(木) 23:55
参加条件   :公認心理師、臨床心理士、それぞれの資格の受験資格を保有している方

*1|オフィスアワーに講師への個別相談が1人1日30分まで、開催期間中は何度でもご利用可能
*2|2021年9月23日23:55までに12名以下の場合は開催を見合わせる可能性あり

詳細とお申し込みはこちら(Peatix)をご覧ください。そしてぜひ、各回の詳細内容が記載されたシラバスをご覧ください。本プログラムの魅力が詰まっております。

あとがき

昨年、2020年12月に模擬GSV(グループスーパーヴィジョン)を実施し、そこから得られた知見をもとに企画されたのが卒後ゼミナールです。

模擬GSVでは、より機能的な(実務に役立つ)SVを提供することを目的として実施し、ケース検討だけでなく、セルフケアとしてのマインドフルネスやピアグループ、オンラインカウンセリング演習なども行いました。

果たしてこれはSVと言えるのか、と考えることもありました。しかし、実際のSVでも情緒的なサポートを受けることもあれば、専門的な指導を受けることもある。つまり、バイジーにとっていま必要な指導や支援を、双方向のコミュニケーションを通じて提供し、実際のケースに活かしてもらうことがSVの本質であると考えました。

そして模擬GSVを実施してみて気づいたのです。「大学でのゼミ(ゼミナール)って本質的にはSV(GSV)と似ているのではないか」と。特定のテーマについて主体的に学びつつ、指導教員や同期とのコミュニケーションを通じて深い理解と新たな視座を受け取り、論文を書き上げる。扱う対象と成果(アウトカム)が異なるだけで、その過程は似ているな、と。

さらにゼミでは、同期とのつながりや今後のキャリアについて同期やOB・OG、指導教員に相談する機会なんかも特徴としてあげられます。学生生活を振り返って、ゼミでの経験や仲間とのつながりが、その後のキャリアや交友関係に大きな影響を与えていたと思う方は少なくないでしょう。

卒業後にもゼミのような機会を提供することで、心理職の活躍(職業人生の充実と心理的支援の質向上)に貢献したい。そういった想いを込めて、本サービスに「卒後ゼミナール」という名前をつけました。入ゼミをこころからお待ちしております。

最後までnoteを読んでいただきありがとうございました!

MOSS むらっち

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