研究訪問1週目

早いもので渡航して1週間がたちました。

ワクチンパスポート

EU内ではグリーンパス、ワクチン接種証明や陰性証明、がないと飲食店や博物館、美術館に入れません。そこら辺の小さなピザ屋でもグリーンパスがないとテイクアウトしかできません。飲食店に関しては実は屋内で食べられないだけだったのですが、知らずに1週間ほどずっとテイクアウトと炭酸水で我慢するという昔の芸術家の留学みたいなことをしていました。1週間ほどでこちらの保健当局が日本でのワクチン接種証明をEUのグリーンパスに変換してくれて、今では問題なく過ごせています。

街に出ると、グリーンパスが有効な圏内では往来が自由なのか、外国からの観光客も多いです。ガイドツアーでぞろぞろしている人たちもたくさんいて、屋内ではマスク着用義務や入場人数の制限などがあるものの、かつての賑わいを取り戻しつつあるようです。帰国するまでにロックダウンや移動制限があると大変なので、このままいい感じが続いて欲しいです。

アパート

到着から数日はホテルで過ごして、その後アパートを借りる予定だったのですが、アパートに行ったところ水漏れが起きてしまったようで「2,3日で直るから待ってて」と言われたので、airbnbで1週間滞在する部屋を探しました。結果的に修理に2週間かかることになったので、次の滞在場所を探しています。早く落ち着きたいです。

滞在届

派遣プログラムが90日より長い滞在を要求しているので、ビザ取得と滞在届が必要となります。イタリアでの滞在届は郵便局で滞在届キットをもらうことから始まります。郵便局の窓口での手続きは番号札をとって待つのですが、大きい郵便局だったためか滞在届キットは受付でもらえました。移民届はすべてイタリア語で書かれていてやる気を感じます。受け入れ機関の事務の人がオンラインでサポートしてくれたので記入できましたが、一人でやるのはイタリア語が分かっても面倒そうです。

記入が済んだらたばこ屋(コンビニ相当)に行って16ユーロの印紙を買って書類に貼り付け、パスポートのコピーなどを同封して郵便局に持って行きます。郵便局で番号札を受け取って1時間ほど待っていると呼ばれて、100ユーロほど払って滞在届を移民局に送ってもらいます。東京の大使館では「移民局は怠惰だから90日の滞在だと出頭せずに終わると思うよ」と言われていたのですが、移民局が暇をしているのか1ヶ月後に出頭して指紋を納めるように、というタイプライターで打ち出したような書類をもらいました。少なくともここまでは、デジタル化が進んだ国から来たら耐えられなかったかもしれませんが、日本から来た人には余裕でしょう。

研究室

受け入れ機関では、滞在人数を制限するために研究室の博士学生は紅組と青組に分けており、自分の組の日にしか研究室に行くことができません。当初行く予定だった日は天候がよくないと言うことで休みになってしまい、数日後にようやく行くことができました。オフィスは山の上にあるので行くのは少し面倒なのですが、景色が最高でいい研究ができそうな気がします。

この日はEUのグラントの締め切りでPIや直属のポスドクは夕方になるまで話せませんでしたが、10人くらい来ていた研究室のポスドクや学生は絡んでくれて、みんなでお昼を食べに行きました。大勢でわちゃわちゃするのは久しぶりで、そのため少し疲れてしまったのですが、楽しかったです。ミーティングも、全体ミーティング以外は対面で行うことになっていて、当たり前の日常が戻ってきた感じがします。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?