研究訪問7週目

7週目です。CVPRの締め切り間近ということで誰も構ってくれないのでフランスの友人のところに行ってきました。

フランスには陸路で海岸沿いに、ニースに向かいました。国境沿いのVentimigliaという駅でフランス国鉄の列車に乗り換えます。乗り換え後に特に理由もなく列車に1時間以上閉じ込められた挙げ句出発駅のVentimigliaまで戻されて、バスで振り替え輸送をする旨を伝えられたのですが、このバスも一向に来ません。一緒に待っていたイギリス人に「彼らは嘘つきなのでバスは来ないと思う」と言われました。結局次の列車に乗ることになったのですが、最初10分の遅延とされていたのが、気づいたら40分になっており、列車がホームに到着したときには待っていた皆で拍手をしました。ところが、列車が進み国境を越えたところで、今度は警官がやって来て全乗客のIDチェックによる不法移民の摘発を始めたので、またまた閉じ込められてしまいました。本当は途中のMonte Carloを見たかったのですが、遅延によって夜も更けてしまったのでまた今度来ることにします。

フランスには5日ほど滞在したのですが、この短い期間に再び長時間の停車に巻き込まれたので、フランスに暮らすのは大変そうです。一方、フランスはイタリアと比較して社会インフラが整っている気がします。アスファルトや石畳が綺麗で、駅などもメンテナンスがされています。横断歩道があって、混んだ道を走る自動車の運転手たちとテレパシーを交わしながら横断する必要がないのも素晴らしいです。という話をフランスの友人にしたら笑われました。

ニースはイタリアから近く、イタリア王国の成立まではイタリアでした(英雄ガリバルディの出身地なのに王国成立に際してフランスに割譲されました)。そのためイタリアのような料理を出す店が多いようなのですが、パスタは茹ですぎなのでしょうか、あまり美味しくありません。替わりに、パンはもちもちしていて小麦の感じがとても美味しいです。イタリアでもパンは供されるのですが、美味しいと感じたことはなかったので、ほんの20kmほど移動しただけで全く味が変わって面白いです。

ニースではムール貝の蒸したものを見つけて、つい食べてしまいました。ムール貝は食べ終わった貝をトング代わりにして食べると食べやすいです。鍋いっぱいにムール貝が入っているので段々食べるのに飽きる、というのを毎回繰り返していますが、今回もやはり美味しく途中で飽きました。30個近い山盛りの生牡蠣を一人で黙々と食べている方も何人か見かけました。イタリアでは独りでレストランで食事をしている人は少ないのですが、フランスではこのようにお一人様も多い気がします。

ニースは地中海沿いの街で海が綺麗なのですが、空は曇天で黒いところもありました。きれいな海に魅せられて海岸線の端から端まで散歩しました。

画像1


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?