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江戸東京博物館ー特別展「大江戸の華―武家の儀礼と商家の祭―」のススメー 2021/09/20まで!

特別展に行くと豪奢でお洒落で格好がいい、なんとも心が奪われる具足(昔の鎧)や雛人形、ミニチュアの嫁入り道具や、神具、籠等がみられます。しかも笑点でもお馴染みの林家たい平さんが落語をしながら音声ガイドしてくれる!すぐそばにあるちゃんぽん鍋のお店も絶品!近くにはすみだ北斎美術館など数々の有名な美術館が集まっているので、朝から晩まで美術館巡りしてみては?江戸東京美術館、行くのがとってもおすすめです。

行った経緯

私実は江戸東京美術館には中学校の時に遠足で行ったことがある。常設展の入り口から伸びる実寸台の日本橋の展示に圧倒されたことが強烈に記憶に残っている(つまり日本橋以外は記憶にない)。今回は忘れてしまった常設展、そして特別展「大江戸の華―武家の儀礼と商家の祭―」をみるために江戸東京博物館に訪れることにしたのである。

これから特別展の作品リストに沿って、自分の印象に残った作品の話をしていく。なので上に作品リストを貼っておくのです。

特別展に入るとまずは第一章式正 —武器と儀礼—。

武家の物がたくさん見れるぞ。

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一番最初に現れるのは「色々威胴具足」。徳川家康が豊臣家との冬の陣の前年に、イギリスの国王に贈られたそうだ。普通は具足って正面からしか見れないのに、なんとこの具足後ろも含めて360°見られるのだ。最高。技術力を見せつけることで権威を示す役割を与えたれた具足なだけあって、縫い目が緻密で、組紐がたくさん使われていて、すっごくかっこいい!!

2-6にあるのは、徳川の時代になって実用性よりも権威を示したり芸術品として作られた具足である。一つ一つの色、染め方、デザイン、文様や、甲冑の上の彫刻とか全然違ってて、具足ってこんなにお洒落なんだ!!って気付いた。着たくなるほど心惹かれるお洒落度。

8は刀 「無銘 伝来国行  付 黒塗笛巻塗鞘打刀拵     梨子地星梅鉢紋散木目文刀筒」っていう、旅行に行くときに刀を壊れないように鞘ごとしまう刀の筒が見れる。刀の鞘って大体一色だから地味で好きじゃなかったんだけど、この刀筒はちょーーーお洒落だし芸術の粋を集めた細工や色付けがされてた。これは旅行に持っていきたくなるね!

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17では籠。この特別展示会では籠が合計3つ、常設店では1つ展示されてる。加えて実寸大の籠のレプリカを体験できたりもして、籠についての知見が深まること間違いなし。
17の籠は江戸東京博物館に置いてある籠の中で一番位の高い人たち=徳川家が乗っていたもので、しかもたで塗りとか徳川しか使っちゃいけない規定の素材や加工をしているらしい。そういう割にはすっごく地味なことに驚き。写真や知識だけはあった籠だったが、まさか実物を見るとこんなに大きいとは思わなかった。上の担ぎ棒はまさに丸太かと思えるほど太くて長いのだ。

18は家光が日光東照宮を詣でたときを描いた屏風。17で得た籠の知識があると、屏風の真ん中に描かれている家光の乗る籠に心奪われるぞ。芸術品としてもとても見応えがある。

19-30は徳川の歴代の当主が発行した黒印状。歴史的価値は置いておいて、私が面白く感じたのは家光、綱吉、家綱など、その時代の城主ごとに印鑑が違って、そのデザインがまたお洒落だったの!綱のデザインが特に素敵で、家慶は漢字が画数が多すぎてデザインが読み解けなかったわwそれも含めて面白いわよ!

32からは第二章年中行事 —お稲荷さまと雛祭り —

江戸時代に栄えた商家が、更なる繁栄を願って祈願した神社に関連するものや、女の子たちの雛人形が見れる。

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43は富永稲荷神使狐像。狛犬は阿吽の一対がいるわよね?狐にも阿吽がいるの知ってた?!写真だと阿吽かどうか見えないw

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44は獅子頭。獅子舞が好きだから頭を近くで見れたのはなんだか嬉しかった。重そう!獅子可愛い!

54-57は雛人形一式と雛道具一式!雛人形って時代ごとに洋服やお顔や装飾に違いがあって綺麗だから見てて飽きない!あとはちっちゃいだけでも乗って可愛らしく見えて、ミニチュアの道具って今の時代も大人気でしょう?雛道具って昔ながらのミニチュアじゃない?!そのただでさえ可愛いミニチュアに豪勢な技術と芸術が詰め込まれてて、もう最高。

60は邸内邸外遊楽図屛風という、夏と秋に町人と商人が遊ぶ様子が描かれてる屏風。繊細なタッチで季節を表現してるから水とか紅葉が色鮮やかで、見てるだけで楽しい!

61からは第三章憧憬 —彩りの道具と装い —

お嫁さんたちの花嫁衣装や道具がずらっと!華やかです。

3章でまず最初に展示されているのは貝合わせや香道具、嫁入り道具のミニチュア版や、鏡。全部みてて胸が高鳴るお洒落な道具たちだ。

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でも何より心奪われるのはやっぱりこの豪奢な籠でしょう!66梨子地葵紋散松菱梅花唐草文様蒔絵女乗物。籠の中の四方に源氏物語かな??絵が描いてあるの!!絵がまた素晴らしくて,,,,天井にも綺麗な布が貼られてて、あの綺麗な絵に寄りかかって旅行をしても気にならないほどの財力を持つ姫さんを想像して頭が混乱する。

68黒塗梅唐草丸に三階菱紋散蒔絵女乗物は、66よりも身分が低く財産もない家が作った嫁入り籠だから66と比べると少し質素。でも勿論豪華!中に書いてあるのは梅とか松など縁起がいいもので、これも素敵な籠。

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写真の奥の浴衣が、75白麻地御殿模様茶屋染帷子。茶屋染という珍しい手法で染められた浴衣らしい。難しいことは置いておいて、この藍色がなんとも涼しげで、絵柄も素敵...こんな浴衣夏に着たい!!と思わせるほど心を奪われる浴衣。

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この展示会の締めとして出てくるのが、金と銀の具足、78金小札変り袖紺糸妻紅威丸胴具足と79銀小札変り袖白糸威丸胴具足だ。キンキラキン、ギンギラギン、なわけではない。でも実際見ると、落ち着きの中に金と銀が煌めいていて、綺麗だなあと思った。写真では全く伝わらない繊細な具足、まじで実際見に行った方がいい。

上記サイトまたは、友人が撮影した写真をお借りした。

常設展の籠体験

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常設展には江戸から東京までの人々の暮らしにまつわる建物や道具が展示されている。千両箱を持てたり、纏を持てたり、歌舞伎メイクなどの様々な体験もある。籠体験もその一つだ。155cmの僕が足を伸ばして(写真では伸ばしてないが)ゆっくりできる大きさだった。楽しかった!!

両国駅-ちゃんぽん鍋-

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因みに江戸東京美術館はお相撲さんで有名な両国駅が最寄りだ。つまりちゃんぽん鍋が美味しいぞ!写真はちゃんこ道場さんの鴨ちゃんぽんだー。ガツンとくるいわゆる外食の美味しさではないが、優しい出汁を堪能できてとっても美味しいぞ!

最後に

あ

あとあと両国駅には、すみだ北斎美術館、相撲美術館、刀剣美術館、両国花火資料館、両国ステーションギャラリー、旧安田庭園など数々の美術館と素晴らしい庭園がある。上の写真は旧安田庭園の引用した写真。夏なのに池が涼しくしてくれて居心地が良く、野生の水鳥がいたり亀がたくさんいて楽しい。なので、折角江戸東京美術館に行くのならば、他の美術館に行く予定も立てて、朝から晩まで美術館巡りすることをお勧めする!!

おしまい

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