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伝説巨神イデオン 各話感想 前編

後編リリースしました。
伝説巨神イデオン 各話感想 後編|暦|note


イデオン面白い。今24話くらい。
先日、ターンエーガンダムを観てかなりハマったのがきっかけで観ている。

dアニメストアすごいぜ。ニンジャスレイヤーとか昔の名もなきなろうアニメもあるし。


何話かごとに感想を書いていく。

第1話~第3話 イデオン調査中にバッフ・クラン襲来

1話からどんどん人が死にまくってて怖い。
謎の遺跡(ロボ)発掘→異星人と邂逅→突発的に戦闘→ロボット起動→ロボットが伝説の大量破壊兵器かも
という流れがモロターンエーガンダムと被っている。
ターンエーはかなりギリギリ戦争状態を免れていたが、バッフ・クランの人たちは割としっかり撃ってきてたので割と戦争になっても仕方がない…というか、戦力の不明な相手と戦争状態になったら結局どんな被害になるのかわからないのにようやるわ。

主人公のコスモは操縦席のそばで泣き叫ぶ赤子に何度も黙らせろ!!とか言っててかなり怖い。
ロランと比べるとかなり凶暴で勝手な男だ。あとシェリルさんはなんとなくセイラさんっぽいのでまともな女性なのかと思いきややたら他人の命を軽視しているしだいぶヤバいと言える。

ベスさんの白兵戦能力高すぎ。マスターアジアと良い勝負しそうだ。


第4話~第7話 ソロ星脱出→白旗→亜空間脱走

よく理解できて無かったが、主人公らが元々居たのは地球ではなくてソロ星という移民星で、要するに地球人はもう宇宙進出を果たしてたっぽい。
ターンエーと違って地球の科学レベルはかなり未来的だ。亜空間飛行とかも普段から普通にやってるっぽい。

あと後からわかったことだが、バッフ・クランは結構異星人と邂逅してるっぽいしそのまま殲滅したりもしているみたいだ。だから地球人を見かけた時もすぐに手を出してきたのだろう。
ちなみに地球人側も結構異星人とか邂逅してるっぽい。の割に1話では互いに驚いていたな。

有名な白旗のシーン。和平すべ!と思って白旗を挙げてみたら、相手にとっては白旗=皆殺しのサインで、大変なことになる。とはいえ、直後にバッフ・クランにとって停戦のサインである赤旗を挙げ直したので誤解はほどなく解けた。
誤解は解けても成り行きで戦争状態が継続してるのはなんかリアルで嫌だ。
このアニメはタイトルがイデオロギーって言葉に似ているが、イデオロギーとかなくただ憎しみ合って殺し合う戦争を延々やっているので救いがない。


第8話~第9話 砂漠の星に不時着→ベスとコスモ、ギジェが決闘

まさかの決闘。まあでもわからんくもない。わからんのはベスの白兵戦能力の押し出され方具合だ。やたら白兵戦シーンがあるしほんとに強い。一体何者なんだ…
ギジェもベスもエリートポジションだから、エリート対決という感じでアツい。シャアvsハリー中尉みたいな感じだ。

コスモはなぜかナイフ一本を持ち歩いているようだ。謎の襟付きの服といいアフロといいファッションセンスが謎だ。シェリルさんやカーシャを見ていると女性のファッションはかなり魅力的なので、1980年から流行が一巡しつつあるのかもしれない。男物のファッションもじきにこういうのやベス、バッフ・クラン風のが流行りだすのだろう。

直後の話で投げナイフの達人ということが明らかになったがバランス調整っぽい。良かったね。

カーシャはゆめかわな見た目に反して相当な戦闘狂だ。戦う味方少女というところから、ポジション的にソシエお嬢様を連想するが、ソシエなど目じゃないくらいにバーサクしている。

あとヘルメットを着けているときのコスモが、アムロにめちゃくちゃ似ている。スポンサーの意向だろうか。
ヘルメットを脱ぐと赤アフロなのでウケる。


第10話~第17話 バッフ・クランからの逃亡戦

起承転結の起が終わったようで、ひたすらバッフ・クランに追撃されながらなんとか撃退するパートの繰り返しになる。
バッフ・クランの方は綿密な作戦を立ててきて、戦力差がある中何度も殲滅しかけるが、なんせイデオンのフィジカルが化け物すぎて返り討ちに遭う。

この頃のイデオンは武装が腰のビーム一門と全身の豆みたいなミサイルしかないので戦闘が相当地味だ。装甲と素早さがやばいのでそんなチンケな武装でも問題なく、大体パンチで敵をぶっ潰す。

味方側はイデオンが強いので割と調子に乗ってバッフ・クラン滅ぼしたるか!wみたいなノリを見せているが、相手の戦力がわからない&イデオンが何なのか、どうして動いているかわからない&整備士や補給もままならない 状態なのをわかっているのだろうか。本当に好戦的な種族なのだ。

カララとシェリルの張り手の打ち合いはほんとに悲しくなる。
カララは家族にも見放され、ソロシップでも露骨に差別され、あまつさえ命まで狙われて本当に孤独であっただろう。それでも平和を願う気高さがあったのに、ついに心折れて堕落した瞬間だと言える。
構造的に、カララ=ディアナ様だと思うが、ディアナ様であったとしてもたぶんこうなってしまった可能性は大いにあったと思うので、徹底的にお守りをするハリー中尉の存在の大きさを感じる。

バジン特攻の話のドルアーガ(名前思い出せない)の戦死は正直、泣いた。
ドルアーガは出世だけが望みのクズだと思っていたのに、一話でここまで盛り上げてくるのだから相当巧みな演出が光っていると言える。
ドルアーガの家族愛とカララ達の冷え切った家族愛の対比はとても悲劇的だ。
この作品は本当にどうしようもない奴らばかり出てくるが、こういう良心も時々見える。

このあたりは正直単調で面白くない。
ターンエーはあの手この手で和平のため奮闘したり、洗濯してみたりするのでメリハリがあるがこちらは客観的には絶望的な逃避行の連続だ。


第18話~第22話 アジアンに到着、ミニブラックホール使用

アジアンという星で、どう見てもバスク大佐にしか見えないアジアン軍司令に攻撃を受けるソロシップ&バッフ・クラン。
船の中に本来味方であるはずの軍人が入ってきて、ゲリラ的な白兵戦になるのはエヴァで見たやつだ!!と思う。

エヴァの方が後に作られたものなので、そちらがパクっているらしい。
ロボットがうおおおおおおおん!!!と雄たけびを上げるのもこちらが発祥らしい。

エヴァを観る前にこちらを観ていたらたしかに衝撃を受けそうな演出だ。
イデオンは見た目が完全にロボットっぽいロボットなのに(ちなみに劇中でもそういう扱いだ。)有機的な雄たけびをあげたりするものだから、正直かなり気味が悪い。

イデオンは人間関係が永遠にギクシャクしていたり主人公機が何なのかわからなかったり、悲惨な死亡シーンがあったりなどとかなりブラックな作品だ。

敵の準高速ミサイル(核兵器っぽい)の被害を食い止めるため、イデオンがついに主力兵器のひとつであるミニブラックホールを使う。
お腹のシャッターが開いて、スゴゴゴとブラックホールが出るが、いくらなんでもダサすぎっすよ…
イデオンは、正直イデが強すぎるせいでこういうデザインとか他の機能性がかなり適当な設計になっていると思う。まあ…自分が第六文明人だとしてもイデがあったら他は適当でいいか…となるかもしれない。

ターンエーガンダムは、そういう悲劇的なイデオンの物語に対し、あきらめずに再度人間の可能性を模索しようという監督の想いが込められているのだろうと思った。(その結果として、献身的なロランはターンエー(イデオン)み認められ、最後ギンガナムの凶刃から逃げきれたのだろう。)



今見たのは大体ここまでなので、見次第続き書く。

ターンエーと構成が似ている分、なおさら悲劇的に感じられるので、先にイデオンを観てからターンエーのハッピーエンドを味わった方が良いのかもしれない。

ソロシップは常にギクシャクしているが、大きい原因はコスモ・カーシャ・シェリルあたりの性格の悪さなので大人のベスさんにはこの辺をどうにかして欲しいなと思う。
カララとくっつかずにシェリルを抱いてやってヒステリックを緩和しながら、コスモとカーシャを褒めて懐柔しつつ付き合わせて収めれば平和にやっていけると思う。
まあベスさんも1話でシェリルさんの仕事を1分間まるまる嗤い続けたりする性格の悪さを見せてたから、器の大きさ的に無理なのかもしれないけど。

それか、クルーの中にハリー中尉が居たら上手くまとまると思う。
ハリー中尉ならシェリルもカーシャも易々と籠絡できそうだし、強いからコスモからも認められそうだ。
イデオンのコクピットもコスモとカーシャ以外の一枠は明らかに余ってるわけだからハリー中尉がちょうどよく収まるはずだ。

ちなみにクワトロ大尉では、コスモに修正されそうだ。

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