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日記:ぼんにっき

こんにちは。引っ越しの費用やらがかさみ上半期がすごい金欠になってしまい文章を書く気持ちになれなかったのですが、一通り落ち着いたのでまた文章を書いていきたいと思います。

今年の盆休みは連休と有給を組み合わせて9連休にしたので、前日にPCR検査を受けてから7~12日まで地元に帰省していた。正月に帰って以来半年ぶりだったので何をする予定もなかったものの楽しみに感じていた。

8/7

前日の夜、連休が嬉しくて友達とマインクラフトをプレイしていたら朝になっていた。ので眠剤を飲んで無理やり6時間寝た。そしたら夕方の便で神戸空港から出発予定だったのが便のチェックイン締め切りまですっごいギリギリになってしまった。正確には、乗り換えをミスしなければ丁度良い時間で間に合うところが乗る電車を間違えてレッドゾーンに突入してしまったのだ。関西ニュービーなので具体的にどう間違ったのかはよくわからないが、総武線で言うところの快速と各駅停車を間違えた ようなニュアンスだった。

ネットで調べたところ、チェックインは出発時刻の15分前まで済ませなければならないらしく、それに対して自分の空港到着時間はどうやら丁度その"出発時刻15分前"であるようだった。
社内であらゆる手段を模索するも、すべて手遅れ。違う便に変更した場合の料金の加算や後日出直しとなった場合の帰路の虚しさなどが胸中を駆け巡り、握ったこぶしがわなわなと震えだした────

しかし、ダメ元で航空会社に電話をしてみたところ、空港に居る従業員に代わりにチェックインしてもらうことができるとのことだった。おれは素直にお願いし、頬を伝う涙はやがて悔しさからくる冷たいものから感謝の熱い涙へと変わっていた。


国内線はいつか乗った国際線よりも比較的手続きや荷物検査が緩く、毎度手軽さに驚く。荷一つで来ていた自分はそのまま機内に乗り込み、外の景色を眺めた。
航空機が出発し、やがて厚い雲海を抜けると、毎度ながら景色がとても綺麗だった。雲を抜けると雲海と日差しが綺麗だし、晴れていれば海や上空1000mからの街並みが見えてとても綺麗だ。もはや飛行機=絶景、オーロラや富士山と違い、確実にみることのできる景色は特別感が薄れ、今更窓越しに写真を撮ろうものなら周囲の乗客に田舎者と笑われてしまう気がする。

しかし何分久しぶりの飛行機だったので普通にテンションが上がった。そして上昇中の座席の傾きが心地よく、居眠りしていたらあっという間に仙台空港に到着していた。

8/8

久しぶり(半年)の地元は期待していた通りの地元ぶり(良くも悪くも変わらない)で良かった。

この日は従来の予定通り祖母に会いに行ったが、何か惜しかったのか一通り話終えてもなかなか帰してくれなかった。この母方の祖母は母と実質絶縁状態で、それに加えて祖父が肺がんを患ってしまったことから人との関係に飢えているのかもしれないと思った。祖母は昔から自尊心と執着が強く、それ故に成功してきたが、同時に他者との別離を受け入れられず苦しんでいると思う。

8/9

お盆休みは何か作ろうと思っており、考えた結果DIY楽器を作ることにした。水琴窟の構造を模倣して、内部で金属の管を打ち付ける、命名、金琴窟だ。ざっくりと設計図を描き、ホームセンターで材料(でかいプラスチックの植木鉢、金属の杭、遮音のためのモルタル、ダクト補修テープ)を購入しさっそく組み立てた。この時モルタルとセメントの違いがあんまりわかってなかったため適当にモルタルを購入したが、結果として粒が大きくて使いづらかった。しかも思っていた10倍固まるのが早くて理想の形状に成形するために非常に苦労した。固まったら全体を補修テープで固め、遮音性をさらに高めて完成の予定だ。

8/10

雨が降っていたので不安だったが、それなりによく固まっていた。しかし、モルタルの成形のガイドに新聞紙と養生テープを使用していたのが災いし仕上がり自体が心配な感じになっていた。一定の遮音性の発揮を祈りながら全体にテープを巻いたが、あんまり予定通りにはならなかった。かなり疲れたのでとりあえず完成とし、庭の隅のほうに置いた。この楽器、でかいので置き場所にこまる割に下手にモルタルを6kg使っているのでかなり捨てづらいのだ。とてもたちが悪い。いやきっと正月の自分が完成度をすこぶる高めるだろう。

夜、家族で高い寿司を食べに行ったが帰宅してから腹が気持ち悪くなり、努力むなしく玄関先に吐いてしまった。持論だと、料理は栄養のためというよりも味や食感を楽しむために食べているため食べた後に吐き出すのは問題ないのだが、いかんせん気持ちが悪かった。魚の脂がのりすぎてて胃がもたれてしまったのだろう。先月鶏で激しい食あたりを起こし、カフェイン中毒になりかけて苦しんでから常に内蔵の調子がおかしい。無理はすべきではない────

8/11

正確にはまだ盆前なのだが、今日しかないので墓参りに行ってきた。親戚がみな地元に住んでいるので墓も近所で良い。のだが、母方の親戚の墓がある墓地がやたらとアクセスが悪い。遠い、というよりは複雑な田んぼのあぜ道の奥深くにあるのだ。先祖がなぜこの墓地を選んだのか────追求はよしておいた。

午後から地元の友達と遊んだ。地元の友達といえど同窓や近所というわけではないのだが、同い年で不思議な縁である。
高校進学とともに地元を出てしまい、連絡無精なのも災いして地元のコミュニティとはほぼ絶縁状態であるので帰省時に遊ぶことのできる友達がいるのは嬉しい。せっかく地元に帰ったところで毎日一人で遊んでいるのは寂しいものだ。

8/12

午前の便で大阪に戻る予定だったが、今度は余裕をもって搭乗した。

大阪の家に戻り、残りの休暇中の予定を確認したが、予定があると勘違していて14の夜まで何も予定が無かった。何もする気がおきず、金を無駄遣いしたくもなかったのであえて家で寝ていることにした。寝ては起き───起きたと思えばマインクラフトを起動し───ひと通り遊んだら惰眠を貪り──────

元来怠け者であるのにじっとしていられない性格で休日もどこかに出かにてしまいがちなので、心から完全に堕落したのが久しぶりの感覚だった。
死ぬほど寝たことですごく疲れが取れ、結果としてとても良かった。ubereatsで注文した夜マックもとても美味かった。

8/15

いつも通り起床してマインクラフトを起動して、良い日だった。この連休で家を広く拡張することが出来た。
おれの家は、ル・コルビュジェのサヴォア邸をオマージュした白亜の建築で、現実の建築では実現不能なばかでかい開口を設けている。まあ実際はファサードのみサヴォア邸の丸パクリという感じなのでコルビュジェ本人が見たら激怒するだろうが、個人的にはとても気に入っている。写真は気が向いたら貼る。

夕方に、アマプラで配信が始まったシン・エヴァンゲリオンを観た。劇場で観ていたため二度目だったのだが、ふつうに涙無しでは見られなかった───

改めて、アニメの枠を超えた傑作で、扱うテーマの多さから観る人次第で感想が異なるプリズム的な深みがあったが、やはり難しいので簡単に考察記事とかにしづらい。でもとても面白かったです。

8/16

そしてお盆休みが明け、いつも通りの労働が始まる───

しかし、ちゃんと休息を取りながら生活していればそんな苦もないので気持ち的には休暇中と変わらない。理想の週末を過ごすコツは、やはり月曜を憂鬱にしないことだと思う。休み明けが憂鬱な時点でその休みは既に苦しくなっているので......

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