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日記:11月11日 溺れる女

こんにちは。

昨晩はどういう訳かほとんど眠れなかった。
こういう眠れない時は疲労から判断力が低下して後から見たら信じられないような発言をしている時があるので注意が必要だ。

それにしても、なぜか日記を書こうと思うような精神の勢いがあるので書いておこうと思う… 立ち止まったらむしろストレスを感じる気がするから。まるで精神的ブレーキ故障鉄道だ。


眠れなかった理由はいくつか考えられるが、寝る直前にたまたまインターネットで昔好きだった人について言及する投稿を見かけて頭に血が上った(怒ったわけではない)のが大きいところを占めていると思う。

その人は、コロナ禍突入直後にネットで知り合った同い年の相手で、当時は無職で実家暮らしだったはずだ。元々大学に通うかたわらコンカフェで働いていたらしく、別のコンカフェを目標に休職中であった。

美意識が高く上品で、そして何より容姿が麗しいことこの上なかったので自分は一気に惚れ込み、夢中だった。なかなか会えなかったが通話はよくしていた。


そして彼女は次のコンカフェに勤務し、いつしか徐々に交流は無くなった。

コンカフェとは、要するに安価でアルコールの気配が少ないキャバクラであるが、その中には夜間はガールズバーといってよりアルコールの関与が強い態勢で営業する店がよくある。

そういった店はキャバクラと同様にキャストドリンクなどで従業員にマージンが与えられるので、彼女らは得てしてSNSのフォロワー集めに執心している。
その女の子もその一人で、そして容姿や性格が功奏したのかアカウントを見るたびにフォロワー数をぐんぐん伸ばしていた。

まあ、フォロワーが増えようが減ろうが自分には全く関係のないことなのでそんなに気にすることは無かったが、昨晩の投稿は少し違った。


店の客と思われる人間いわく、8月頃からさらなる人気を得るために枕営業をしているということだ。

真偽は定かでない。恐らく嘘だろう。

でも8月以降の彼女の投稿を見てみると、あんなに性的に見られることを嫌がっていたというのに、急に、明らかに肌の露出が増えているのだ。


仮に本当だったとして、悔しいとかそういう感情は無いが、一度交遊があった相手だから、そこまで仕事に入れ込む理由があったのか?と感じる。

実家もあれば特別頭が良くなかったわけでもないだろう。
身体を売って、搾取されて生きるのは、本人が望まぬ限り相当苦しいはずだ。

どうやらホストに入れ込んでいるらしかったので、借金でもしてしまったのだろうか。


噂の範疇を過ぎないからこれ以上言及する気はない。そして一生関わることの無いであろう他人だからどうしろとかそういうのもない。本人の事情も知らない。


でも、非常に強く心をひっかき回され、動揺して全然眠れなかったのは本当だ。

彼女がこれを見ることはないであろうから最後に書くが、

どうか上手くやっていってくれよな…

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