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推しは7人だった


昨年12月に「推しが決まらない」というnoteを書いたところ、思いの外多くの方に見ていただきました。読んでくださった方、スキを押していただいた方、フォローしてくださった方、ありがとうございます!とっても嬉しいです♡



さて、推しが決まったかどうかだが、タイトルにはっきり書いているけど一旦見なかったことにしてもらって後ほど結論を出す。

私はBTSを知ってから7人全員好きというスタンスでやってきた。それはもう平和な推し活だろうと思っていたし、「推しが決まらない」のnoteにも「箱推しが1番平和だし理想系だな」と書いていた。だが申し訳ないがそれは全面撤回する。何が平和なものか。私が箱推しは平和だろうと思い込んでいた1番の理由は「ランダムトレカ・グッズの交換戦争に無縁なはず」ということだった。箱推しなら誰がきても嬉しいじゃん!と安易に思っていたのだ。

まーーーこれが大間違い。確かに「〇〇じゃなきゃダメ!絶対交換探す🔥」なんてことはないのだけど、全員分欲しくなるのだ。いやいやいや防弾少年団7人組なんで!


例えば予約販売されたDiconという韓国メディアDispatchが出版した写真集。私はHMV店頭で全員Verと個人Verの計8冊(1冊あたり約4000円)を予約しようとした。するとすかさず一緒にいた友人に「写真集だよ!?全員のと顔が1番好きなメンバーのだけで良くない!?写真だよ!?絶対あんたは一回しか見ないよ!!」と店先で真面目に説得された。多分こいつヤベエ!と思ったんだと思う。一旦夕飯を挟んで一緒に検討する事にしたのだが、友人の言葉にはかなり説得力があり、友人の許しを得て(なんで?)全員ver・V・ジョングクを予約した。モノが手元に来た時は写真の素晴らしさに「なぜ全員分買わせてくれなかった!!!」と歯軋りしていたが、結局友人の言っていたことは正しい。一回しか見てない。

例えば2021年6月に発売されるBTSの日本ベストアルバム「BTS,THE BEST」。
初回限定盤はA、B、Cの3つに分かれ、さらに通常盤と各ストアにより限定盤がある。購入特典もストアによって異なるという容赦のない仕様。
FCの4形態購入特典はアクリルスタンド。アクスタめっちゃ欲しい!嬉しい!と思ったのも束の間、「ランダムとか書いてないけどこれは7人全員分入ってるのか?7人で1個になってるとか?もしメンバー単体でランダムだったらどうしよう…念のため7個買っといて交換出す?」と真剣に考えた。4形態セットの値段は約18,000円。馬鹿なことを思いつくのもほどほどにして欲しい。
(後ほど写真が出て、7人で一つのアクスタだとわかったので胸を撫で下ろした)

そんなこんなで7人全員好きってお金がかかる。全然(お財布が)平和じゃない。


そもそも全員好きって大前提じゃない?と思う人は多いと思うが、今までの私にはそれが当たり前ではなかった。推しが属するグループには「何をされても心が動かないメンバー」がいた。
もちろん嫌いというわけではない。推しが愛している家族のようなメンバーだ。それは私にとっても大切であることを意味する。けども心は動かない。簡単に言えばコンサートの挨拶でその人の時だけ「きゃー!」ってならない。その人が目の前に来ても遠くの推しを見てる。(もう一度言いますが決して嫌いではないです本当に)今までの私には推しという個人>>>>グループだったのだ。


だから私にとってグループ全員まるっと愛おしいというのは長いアイドルオタク生活の中で初めての経験で、なかなか戸惑っている。BTSというグループを好きになったからメンバー個人も好きになったのか、個人を好きになったからBTSというグループも好きになったのか…まるで卵が先か鶏が先か問題のよう。どちらが先かなんてもはや自分でもわからないし、答えも出ない。

気づいた時には丸ごと好きになっていた。7人それぞれのことが好き。誰かと誰かが組み合わさっても好き。7人一緒は特別に好き!


ならば自分は所謂“箱推し“なのか?それとも“オルペン“?

K–POPファンの使う用語の中には「オルペン(올팬)」という言葉が存在する。オルはALLを韓国式で発音したもの、ペンは韓国語でファンという意味。つまりオルペンはメンバー全員が好きという意味だ。そして“箱推し”はその名の通り、箱=グループ全体を推している人。

私個人の考えでは、この二つは似て非なるものだ。

箱推しってなんだか“平等“な気がする。誰にも比重が偏っていない、フラットな愛し方。私に平等は難しい。なんせ一人一人への愛が強烈だ。7人の好きなところなんて全然違うし、日によって愛が爆発するメンバーも違う。多分私はオルペンだ。
箱推しやオルペン、DD(誰でも大好き)を大っぴらにはせずとも心の中で好んでいない人は一定数いるだろう。その理由を意識したことはなかったけど、箱推しは一人一人への愛情が薄く感じられたり、オルペンやDDは何人もの人に愛を注いでいて軽薄に見えるのだろうか。まあ正直なんと思われていてもいい。好きに楽しく推す!!!それが1番!!!!



今日やっとリアリティ番組「In the SOOP」を見終えた。BTSの7人が都会を離れ森や川に囲まれた大自然の中でひと時を過ごす…見るまでもなく最高の番組だとわかる。結構前に購入してるくせに「終わるのがもったいないから見ない」「見始めなければ終わらない」という謎の理論を振りかざして見る事をためらっていた。だって"初見"って絶対に一回しかないから…。

見終わって思う、早く見ておけばよかった…と。とてもとても素敵な番組だった。ロケーションが本当に素敵で画面越しに見ているこちらまで癒されるし、全く性格の違う7人が集まって生活しているとどんどん見えてくるそれぞれのいいところ、そして7人の仲の良さ。(車を運転している姿や寝ている姿まで見せてくれて本当に本当にありがとう)

私はSOOP🌳を見る前はネタバレを踏まないよう徹底していた。元々文字の認識速度が速い方で、それを存分に生かしてTwitterやnoteで「SOOP」「森」「🌳」の文字が見えると瞬時にスクロールする能力を身につけた。本当にネタバレ厳禁を徹底して良かったと思う。


(SOOPは絶対に何も知らずに見た方がいいので、まだ見ていない方はここから少し飛ばしてください。)


きっとこれからも何度も見ることになるであろう「In the SOOP」。全8話余すことなく好きだけど、特別に好きなシーンがある。EP.3「雨の日の思い出」のなかの一幕だ。

森に雨が降ってきたことによって室内や屋根のある場所で過ごす7人。部屋の中で楽しそうに、そしてとても自由に番組のOSTを作詞作曲しているRM・J-HOPE・ジミン・V・ジョングクの5人。聴こえてくる歌声につられて、すぐ側の外で絵を描いていたジンもその未完成な歌を口ずさむ。

そこに遅れてシュガがやってくるが、すぐにまた出て行ってしまう。
6人の光景を見て「この状況を録音できたらいいなって考えた」と音楽機材を撮りに雨の中駆け出したのだ。

このシーンを見た時、自然と涙が流れた。7人がいることで生まれる空気感が本当に愛おしくて、7人がいる空間があまりに楽しそうで幸せそうで、7人のことが大好きだなと強く強く思ったから。



とても長い前置きになったが、In the SOOPを見終わって結論が出た。私には推しが7人いる、と。



私には推しが7人いる。
それは7人分のワクワクやドキドキやときめきがあることを意味する。なんとも欲張りで、そしてたまらなく贅沢だ。

BTSを好きになって約8ヶ月。大袈裟でもなんでもなく、Dynamiteを初めて耳にした日からBTSを見なかった日、BTSの音楽を聴かなかった日は1日だってない。毎日限界まで7人のことが大好き!って思うのに、その限界は日々更新される。いつもありがたく思っている。




でも、彼らを好きでいることは「ただ愛でていれば楽しい!幸せ!」ではないなと感じることも度々あり、最近もそれを感じた。

先日2021年の ビルボード・ミュージック・アワードに今年もBTSがノミネートされた。5年連続のノミネート、さらに自己最多の4部門でのノミネート。本当に凄いし誇らしい。

なのにその発表から数日後、TwitterのTLには不穏な空気が漂っていた。ビルボード公式がTwitterに投稿したBTSの動画の中に、本来7人分なければならないはずの新曲コンセプトクリップが6人分しかなかったからだ。私は知らなかったが、こういった事はこれが初めてではないらしい。一人の存在を“無”にするなんて、そんなことどうしてできるんだろう。

TLの不穏な空気や流れてくるツイートで何が起こっているのかは動画を見る前にわかっていた事もあり、動画を見ても正直あまり悲しみや怒りは沸き起こらなかった。変わりに思ったことはというと「こんな時、自分にできる事はなんだろう」だ。考え込んでしまって、何かを呟くことすらできなかった。

故意なのか、ミスなのか…故意だとしたらどんな意図があるのか。それはわかりようがないし、たとえ故意だとしてもそれを認めるわけはない。彼らは何度こういった理不尽を経験してきたんだろう。傷ついていないだろうか、理不尽に慣れてしまっていないだろうか…。

どうか彼らの目や耳に入りませんように。そう祈るだけならとても簡単で誰でもできる。でもそれじゃあきっと何も変わらない。私は島国に住むなんの権力もない世界中に沢山いるファンの一人で、しかも好きになったばかりだ。そんな自分に果たして何ができるのか、正直まだわからない。

こんな出来事、この先起こらないならそれに越した事はない。ただただ彼らを愛でて応援して行けたら平和だ。でもとても大きく成長した彼らに向けられる目の中には悪意がこもったものだって絶対あるから。
いつかまた彼らに理不尽が降りかかったりヘイトが向けられた時、何か動ける自分になりたい。BTSを守るなんて大それたことは言えないけれど、小さくてもいい彼らに気づかれなくていい、ただ何か助けになりたい。だって私は毎日彼らからたくさんのものを貰っているから。ヘイトに立ち向かう彼らを見ているから。いつも貰ってばかりだし教えてもらってばかりだけれど、何かを返したい。

彼らを応援しながら、自分にできることを考えていこう。
それが私の推し活。



私には推しが7人いる。
どうか今日は昨日より、明日は今日より幸せでありますように…。


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いつもスキをしてくださる方、フォローしてくださってる方ありがとうございます!本当に嬉しいです♡
noteをきっかけにTwitterでARMYのお友達もできて、彼らの存在だけで楽しい毎日がお友達のおかげでもっともっと楽しい!noteを始めてよかったなと心から思っています。いつも半端な長さでとっ散らかった文章ですが、これからも自分の想うこと好きなことをマイペースに書いていけたら…と思っていますので、どうぞよろしくお願いします。




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