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現行踏襲という便利な言葉。

システム開発プロジェクトの要件定義や基本設計フェーズでのお客様との会話で「現行踏襲」という言葉がよく使われます。
ふわっとした意味で使うことが多いですが、「旧システムと同じ仕様にする」ということを意味しています。

システムベンダーにとってもユーザにとっても、現行踏襲という言葉を使うことにより、あるべき業務や仕様を追求することを辞めることができます。
言ってしまえばとても楽なんです。
最終的に「現行踏襲」する結果になったとしても、まずはあるべき業務や仕様を検討するべきです。コンサル・SEも業務部門の担当者もプロとしての腕の見せ所なわけです。

実はシステム開発以外でも「現行踏襲」に逃げてしまう場面があると思っています。

美容院です・・・・

「雰囲気を変えたいです」「バッサリと切って短くしたいです」と伝えても、結局は前回の髪型とあまり変わっていないことってありませんか?
美容師にとっても前回と同じ髪型にするのがリスクが低く、楽なのでしょうね。

私も「現行踏襲」に逃げない、プロのコンサルとして仕事をしていきたいものです。

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