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#5 初めての時代劇

つづき!!


おはようございます!よろしくお願いします!!

模索俳優・モサク(@mosaku_actor)です。

今回は時代劇編です。バッタバッタと敵を切り倒し群雄割拠の戦国時代を生き抜く武将の物語!!



(っ´・д・)✄╰;.’:╯バチィン


ギャァー!∑(;゚Д゚ノ)ノ


ー 完 ー


さて、前回は桂のお話をしました。桂じゃない「ヅラだ!」


今回は、再現VTRではありますが、時代劇のお話です。

作品は特番なのでもう見る事はできないかも知れませんが、こちら。


我々出演陣は、早朝に集められます。始発出発です。

そこからロケバスに乗り込み一路スタジオへ!

なかなかの長時間を移動します。みんな寝てます。私も寝ます。

一応、セリフが割り当てられていたので覚えます。(この時誰が何を言うかは決まってないので一通り覚えます。)


バスは高速道路をひた走ります。私は寝ます。空が次第に明るくなります。私は寝ます。寝ます。寝ます。💤


車中での睡眠もある程度限界を迎えた頃、現場に到着しました。

とりあえず、支度場に向かい荷物を下ろして準備を始めます。

いつ呼ばれてもいいように肌着と前あきの服になります。トイレも済ませます。


割と早い段階で私が呼ばれました。香盤からいくと割と早めの撮影があったからだと思います。メインの後ろを行き来する通行人です。

てなわけで、まずは肌着になりカツラを身につけます。

前回床山さんところで試着しているので早いです。

ぎゅー、ギュギュ!…かぽっ!!

完了です。そのままメイクに入ります。

そういえば撮影でメイクしてもらうのは初めてでした。くすぐったいです。

そうして最後に町人の着物を着ます。と言っても袴とかではなくもんぺ?のようなものです。

衣装は借り物なので、汚したりできません。

汚したら大問題です。

ここに関しては脱着はおおよそフルオートです。下手な手出しは厳禁です。これは他の現場でも役立つ経験でした。


さて、メインの方とその後ろを行き来する町人男女合わせて3〜4名が着付け終わった頃、撮影は始まります。日没までに撮り切らないと照明とかないのでアウトなのです。我々下人が着付けている間にメインの方とスタッフさんたちはアングルを確認し終えたらしく、早々にカメラを回していきます。

撮影は順調に進みました。むしろ巻いてます。


後からの推測ですが、着付けの順は以下のようであったのかと思います。

1.メインの役者さん

2.香盤的に早く必要な町人数名

3.サブの役者さん数名

4.その他町人多数

と言うわけで、サブの役者さんの着付けが出来上がるまでは町人としてずっと出ます。オンエアチェックしたら、至る所にモサクを感じます。

そうこうしている間に、町人にセリフのあるシーンになります。先の推測のとおり、まだ他の町人は着付けが済んでおりません。なのでセリフをもらえるという棚ぼたラッキー発生です!!

さて、今回は事務所のバーター的な参加だったので、周りは知っている人もちらほら。相手役が1年目の講習で講師をしている方だったりもするので少し気恥ずかしいですが、そうも言ってられないので真面目に取り組みます。と言っても同じ舞台に立っているとそんなことは忘れるのでまだマシです。

最悪なのは観客として舞台の外に見知った人がいる時です。(親とか、事務所の社長とか)これは今後克服せねばならぬ課題です。集中できてない証拠です。役に集中してその存在を忘れると気にならないのですから。


ラッキーセリフをもらってひと段落したところで、次のシーンへ…

いけません。着付け完了した町人が足りないのです。

仕方なく早めのお昼休憩に突入です。食堂でスタッフキャストみんなでお昼ご飯をいただきます。なお、この時も衣装のままなので汚すことは許されません。麺類を選んだ気がしますが麺はすすりません。パスタを食べるイタリア人かのように麺をすすりません。(実際には見たことないのでわからないです)私が蒙古タンメン中本で「北極」を食べる時のようにすすりません。(むせます)

汚したら大問題です。

トイレにも気を使います。

汚したら大問題です。


昼休憩が明けて、支度の終わったサブキャストたちとの絡みのシーンを順次再開します。

幸運なことに私は町人の他にも役をもらっています。そのシーンにも参加です。

弟子役でセリフがあります。抜かれます。ディレクションが入ります。

なんと言うことでしょう!役者をやっているではありませんか!?✨

さて、俳優始めて4ヶ月程の私が大ラッキーで色々やってますが、なかなかの経験をしました。ありがたい限りです。

撮影も終盤を迎え、日が傾き出す頃、リテイクを重ねた結果雰囲気がヤバくなったり、シーンを飛ばされたりしながら厳しさも学びます。

メインの方の最終カットを撮り終え、無事撮影終了です。

徐々に日も暮れてきました。宵の口でしょうか。

急いで、衣装を脱ぎカツラを返しメイクを拭き取ります。

衣装はぬぎっぱです。下手に触ると壊しかねないので触りません。

壊したら大問題です。

カツラも外すときはフルオートです。羽二重も外すだけなので落ちないように少し添える程度。

メイクは始めてメイク落としを使います。毎日これをやってる皆さんは尊敬します。男なので薄めのメイクですが、それでもだいたい2枚は使います。拭き拭き。

着替えも終わりひと段落した頃、機材などの撤収がまだなのか少し時間ができました。その時間を利用して夕食のロケーション弁当、略してロケ弁をいただきます。

そして、夕食も済ませ撤収準備が完了した頃、帰路につくのでした。💤



さて、この時訪れたオープンセットはここです。

ここでの撮影は始めてと言うこともあり、鮮明に脳裏に焼き付いています。

したがって、

他の作品でここを使っているものは場所がわかる!!
(アングルもなんとなく)

と言う、なんかちょっと名状し難い感覚が今でも漂います。

某○HKの○河ドラマも、某N○Kの連続テレビ○説もここが出ると一旦現実に戻されるので厄介です。流石に時間的に太秦まで行けないのもわかります。

この点は他のスタジオなどでも同様なので、おそらく今後徐々にそういう感覚が増えていくのだと思います。


貴重な経験なので、今後とも楽しくやっていきたいです。やっていきます。


では、お疲れさまでした。ありがとうございました!!