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#20 サブキャスト

おはようございます!よろしくお願いします!!

模索俳優・モサク(@mosaku_actor)です。

今回はCMのサブキャストに関してです。
サブキャストとは何でしょう?

メインの横にいる人です。エキストラより前にでます。


ー 完 ー


さて、今回は以前にエキストラとして参加して、消え物の扱いに気づきと学びを得た作品の続編です。

今回は、コンセプトの違いからかサブキャストに格上げです。
前回は画面外に位置する場所に配置されていましたが、今回はメインテーブルの近辺に配置されます。
これが、サブとエキストラの違いです。

サブキャストのなかには同じ事務所の先輩や、前に再現VTRでメインをやっていた俳優さんとの邂逅です。なんだか自分の地位が上がったようでほくほくです。

CM撮影はアングルチェックと本番で構成されることが多いです。
(参加するキャスト陣や予算にもよるので絶対ではないですが)

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【アングルチェック】

アングルチェックの日は、スタンドインとサブキャストが主に立ち回ります。スタンドインはご本人の代りなので、この日ではメインです。
演出が成り立つかなど、実験的にやりきるのが主な目的でもあります。

さて、この日からサブキャストの中でひときわ個性を放つ存在がいました。
メガネの女性です。
微妙な垢抜けてない感を持ちつつ、絶妙なバランスで垢ぬけています。

お前は俺が何を言っているか分からないと思うが、俺も何を言っているか分からねぇ。

そんな感じの魅力を醸し出す俳優さんでした。
私は彼女にある意味釘付けでした。

この日はスタンドインの演技とカメラアングルを探っていきます。
その日の帰り、スタンドインの方となぜか鉄道の話になります。

なんででしょう?恐らくかの人と同じ事務所の人がそのような話をふったからだと思います。帰りの電車内で話に花を咲かせ、翌日の本番を迎えます。

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【本番】

いよいよ本番です。メインキャストの方が実際にスタジオに入ります。
今回のメインキャストさんは、事前に現場を暖めるタイプの方です。
我々サブやらエキストラやらに対して声掛けをしていただき、雰囲気を作っていかれます。我々もその雰囲気に触発されてやる気MAXです。

さて、前日から気になっていたサブキャストのメガネがとてもキュートな女性ですが、(もちろん女性の俳優さんはだいたい魅力的なのですが)この俳優さんはメインの方からも名前で直接呼ばれていました。
それほど、存在感を放っていたのです。私の感はあながち外れてはいなかったのか、はたまた全員が同じように感じていたのか。
とにもかくにも、私が感じた存在感は気のせいではなかったようです。

めっちゃうらやましいです!!
メガネだけキャラ立ちしています。(そんなわけない)
そして、かわいいのです。とても可愛らしいのです。
なんということでしょう!!
そんな風に私もなりたひ。

彼女はサブキャストの中でも噂になっていました。年齢不詳ということで…
見た目、30代前半か20代後半のように見えましたが、自分を含めてこの場に召集されているのは40代から上の年齢のはずです。

先に彼女にコンタクトを取っていた、他のサブキャスト女性陣の証言では、やはり40代付近とのことでした。

「まじか!?」

めっちゃ気になっていたので、質問をいくつかしてみます。
(そばには先ほど噂していた女性陣もいます…)

「事務所はどこですか?」
「メガネって、自前ですか?度が入ってますか?」

普段は劇団で活動しているとかなんとか言っていた気がします。
メガネは度入りで10本近くの種類を持っているとのこと。

「ちなみに、おいくつなんですが?全然若いですよね?」

といった感じで話の流れで聞いてみると、噂通り40代付近でした。

「全く見えませんね!めちゃ若く見えます!!」
「アラサーかと思いました!!」

等と言って、挨拶をして帰宅します。
ここでナンパの一つでもできればよいのでしょうか、自己を前面に押し出す意欲の強いもの同士が付き合って、うまくいくとも思えないとずっと思ってます。別の職業や職種でそれが満たせるのならうまくいくのでしょうが、同じ業界だと仕事量や実力差などが簡単に比較できてしまうので辛そうです。

などと言い訳を並べてみますが、実際にはナンパできるほど自分の心と帰宅時間に余裕がなかったので、そういうものなのでしょう。

なんか、ナンパの話になりましたが、まぁ、そういうことです。
これは、俳優日記としてよもやまばなしをするのです。

今決めました!!

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【終わりに】

契約期間満了につき動画が非公開になったのか、公式サイトでみることはできないようです。

そのころは自身のキャラ設定にも悩んでいたこともあり、撮影の帰りに以前「葛飾北斎」で一緒になった先輩に、キャラについて聞いてみました。
この2日間、仕事を一緒にした中で意見を貰います。

「君の個性はよくわからない。僕からはなんとも言えないし、変な癖をつけて欲しくないから、あえて何も言わない」

という言葉を貰えたのは、俳優一年目にしてはうれしい限りです。
が、どこを目指すのかよくわからないままです。
逆に今のままを保持する、又はカメレオンのように自在に変えられるようにするのが正解なのかもしれません。

正直なところ、個人的には自分の中にないものを無理やり出せるほど器用な役者ではないと思っているので、プレッシャーというよりは肩の荷が下りたと思うべきなのですが…

多すぎる選択肢は何も選択肢がないのと同義であるとも思う次第です。
まだまだ精進が足りません。

今回の撮影で得られたこと。

1.一流の俳優はスタッフからエキストラに対しての配慮がすごい!
2.サブキャストと言えども魅力ある俳優はめちゃ目を引かれる!
3.自分の個性は無色透明、カメレオン的サムシング!


では、お疲れさまでした。ありがとうございました!!