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#21 サブキャスト&スチル

おはようございます!よろしくお願いします!!

模索俳優・モサク(@mosaku_actor)です。

今回はCMのサブキャストに関してです。
サブキャストとは何でしょう?

メインの横にいる人です。エキストラより前にでます。
ですが、今回はエキストラがいないので、メインとエキストラです。


ー 完 ー


どうも、人事部長のモサクです。

今回はサブキャストでの参加でした。

うきうきで現場に向かいますが、香盤やコンテ等は全部貰えるわけではありません。自分に関係のある分のみです。

ということで、早速指定の時間より少し早めに指定の場所に到着です。


挨拶して、朝食をとって時間が来るまで衣装やらメイクやらを済ませます。
この時点で、エキストラとの待遇の違いさ加減に面喰います。

その間、同じくサブキャストの「営業部長」や「総務部長」と挨拶がてら会話をします。同じ画面に映る仲間(?)なので親睦を深めて本番時の連携をうまく取れるようにすると、なにかとやりやすいというのはすでに学んでおります。

撮影時間が差し迫ってきたころ、ふと見慣れた人影か…

「中川さん!おはようございます!!」
「え!?なんでいるの?香盤とかに書いてなかったよ!?」
「ふ、ふ、ふ、私は知ってました。今日はスタンドインです!!」

ばば~ん!!!

てな登場の仕方です。同じ事務所の年下の先輩です。
当時案件が被ることが多く、いろいろ教えてもらっておりました。


さて、邂逅の驚きもそこそこに、ネタバラシをしてくれます。
どうやら、スタンドインには詳細な香盤からコンテまで、ほとんど全ての情報が開示されるようなのです。
なので、私の名前が香盤に載っているのを事前に知っていたとかなんとか。
(コンテが知れる事が何を意味するかは後に自分がスタンドインをやるときに思い知ります)


私がひとしきりうらやましがっていた時、彼はスタンドインとして現場に呼ばれていきます。

この日の撮影は今思えば、アングルチェックと本番撮影が同日だったり、スチルがあったり、いろいろてんこ盛りでした。


ーーーーー

そんなこんながありつつ、我々も現場に呼ばれてスタンバイします。そして演出が付きます。

撮影は滞りなく進み、昼食休憩の流れになりました。

昼食をとるために待機場所に戻った我々部長衆とスタンドイン。
各々好きなロケーション弁当をいただきます。

その時です!スタンドインに現場に戻るようにと指示が飛びます!!

嗚呼、スタンドインは演者であって演者ではない、制作寄りの動きをするのだと、ここで知ることになります。
(しかし、事の本質を知るのはまだまだ先のことでした)

我々はサブキャストの出演側なので、「頑張ってね~」と見送りつつお弁当をいただきます。


美味しくお昼をいただき、映像の撮影が終わった後スチル撮影に入ります。
単語は知っていましたが、実際になにを行うのかは全く不明です。


さて、初めは「営業部長」からスタートします。
WEB担当の方が写真を撮るとのことで、先ほどまでのスタッフさんとはまた別の雰囲気をまとった方々でした。
いろいろ、ポーズや表情を指示しながら写真を撮っていきます。

そして、私の番になりました。
私は「映像系俳優」ということで事務所に入っているので、モデルさんのような写真撮影は初体験です。宣材写真程度しか経験がありませんが、あれは自分の売り込み用なのでちと違います。
(ちなみに営業部長と総務部長は俳優さんというよりはモデルさんでした)

なので、表情や動きの指示の際にこちらから質問しながらやってみます。

WEB担「驚いた表情をください!」
私「どんな風に驚きます?嬉しそうに驚きますか?それとも困った感じ?」

作品の性質上、ビフォーアフター的なものなら両方要ると思ったからです。
ですが、実際にはどちらを撮影しようとしているのか分かりませんでした。

WEB担「え~と、何か違うんですか?」
私「そうですね…口角を上げたり下げたり、その程度は変化できます」
(そういって実演してみます。)

てな感じでスチル撮影も進んでいきます。

その後は特にアクシデントもなく撮影が進んでいき、ほぼ香盤通りに終了したのでした。

そして、「スタンドイン」という言葉だけ知っていたものの実態の片鱗と、「サブキャスト > エキストラ」という大きな隔たりを実感したのです。


「やはり、上を目指さねばなるまいよ…」

と、今思ったのでした。




では、お疲れさまでした。ありがとうございました!!

追伸
リクエストにより、「メガネを外しながら他の部長人を盗み見る」という演技が好評で、スチルでも撮影しましたが、立派にお蔵入りしました。w
追伸2
タイトルが前回とダブってたので変えました。