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#15 世の中偶然で成り立ってる

おはようございます。

撮影時に知り得た内容とかを、ネット公開するのは不味いのですがどの辺りまでオッケーなのかよくわかりません。
具体名は出しませんが作品のリンク張り付けたら同じよね?なんて思いながらシェア率の低さが救いなのかもしれませんね。

さて、その日は12月最終撮影の日でした。翌日から正月休暇に入るような年末の師走です。

これまた大勢のエキストラが集まる現場で、同じ事務所の知っている人知らない人とあれこれ雑談しながらワイワイやってました。

そんな中、女の子が一人、

「最近お休みしてたから事務所に顔出ししてないんですよ」

と言います。
周りの同じ事務所の人も、

「今日あたり年末だし行っとけば?挨拶がてら。ついていこうか?」

などと持ちかけています。

ならばと、私も行きたいと申し出ます。挨拶して翌年も仕事貰いたい思いもありますし、若い女子と道中共にするのも悪くありません。
年齢は若いですが事務所の先輩です。入所したての私よりは業界のことや事務所のことなど経験も知識も上です。聞きたいことも結構あります。

ということで撮影帰りに事務所に寄って帰ることになりました。

事務所に到着すると、何やら楽しそうな会話が聞こえてきます。
納会やってお酒でも入っていたのか、皆さんテンション高めです。
その時、事務所ではオーディション用動画を撮影していました。


挨拶をして「何してるんです?」と時くと「オーディション。出してみる?」ときます。折角の機会です、ちょっと気後れしつつもチャンスと思い、と思い切って踏み出してみました。

「お願いします!」

スマートなフォンのカメラで選考用の動画を撮っていきます。用意されたセリフと自己紹介をして応募します。
夫婦役とのことで、合いの手のセリフを読んでもらいます。現場から一緒に戻ってきたあの子です。

2〜3テイクやりなおしたところで、私の分は撮り終えました。
どうやらその時事務所に残っていたマネージャ陣(うちは役者兼マネージャなのです)も、この後撮るということでした。
せっかくなので後学のため見学していきます。

そして、先輩のトチったセリフで事務所内が笑いに包まれる中、我々挨拶にきた組は頃合いをみて帰宅するのでした。

まさかこの時の何気ない行動が、後にあんなことになるなんて…
全く予想しませんでした。

以上です。