Dockerにまつわる用語集とコマンド

主要な用語

コンテナ (Container)

アプリケーションとその依存関係を含む軽量で独立した実行可能なソフトウェアパッケージ。

イメージ (Image)

コンテナの不変のスナップショット。アプリケーションコード、ランタイム、システムツール、ライブラリなどを含む。

Dockerfile

イメージをビルドするための指示書。テキストファイルで、イメージの構築方法を定義する。

Docker Hub

Dockerの公式イメージレジストリ。公開および私有イメージを保存、共有できる。

Docker Compose

複数のコンテナアプリケーションを定義し、実行するためのツール。YAML形式で設定を記述。

ボリューム (Volume)

コンテナ内のデータを永続化するための仕組み。ホストマシンやクラウドストレージにデータを保存。

ネットワーク (Network)

Dockerコンテナ間の通信を可能にする仕組み。独立したネットワークを作成可能。

オーケストレーション (Orchestration)

複数のコンテナの展開、スケーリング、管理を自動化するプロセス。KubernetesやDocker Swarmが代表例。

レイヤー (Layer)

Dockerイメージを構成する読み取り専用のファイルシステム。イメージは複数のレイヤーから成る。

レジストリ (Registry)

Dockerイメージを保存および配布するためのリポジトリ。Docker Hubが有名だが、プライベートレジストリも構築可能。

主要なDockerコマンド

イメージ関連

docker images           # イメージ一覧表示
docker pull IMAGE       # イメージをダウンロード
docker build -t NAME .  # Dockerfileからイメージをビルド
docker rmi IMAGE        # イメージを削除

コンテナ操作

docker ps               # 実行中のコンテナ一覧
docker ps -a            # すべてのコンテナ一覧（停止中含む）
docker run IMAGE        # コンテナを作成して起動
docker start CONTAINER  # 停止中のコンテナを起動
docker stop CONTAINER   # 実行中のコンテナを停止
docker rm CONTAINER     # コンテナを削除

コンテナ詳細操作

docker exec -it CONTAINER COMMAND  # 実行中のコンテナでコマンドを実行
docker logs CONTAINER    # コンテナのログを表示
docker inspect CONTAINER # コンテナの詳細情報を表示

ネットワーク操作

docker network ls        # Dockerネットワーク一覧
docker network create    # 新しいネットワークを作成
docker network connect   # コンテナをネットワークに接続

ボリューム操作

docker volume ls         # ボリューム一覧
docker volume create     # 新しいボリュームを作成
docker volume rm         # ボリュームを削除

システム管理

docker info              # Dockerシステム情報を表示
docker version           # Dockerのバージョン情報を表示
docker system prune      # 未使用のデータを削除（注意して使用）

Docker Compose

docker-compose up        # Composeファイルに基づいてサービスを起動
docker-compose down      # サービスを停止し、リソースを削除
docker-compose ps        # Composeで管理されているサービスの状態を表示