見たら、書けない

今日は、朝からレビューの仕事をひとつ書き上げ、そのあと、頼まれた文章をひとつ書いていた。
ある団体が、ある賞に応募するために、応募に至った思いや背景をテキストにまとめる必要があり、その文章を考えていたのである。
自分の仕事はもちろん大切なのだが、人に頼まれて人のために書く文章は、応援したい気持ちがあればあるほど、書きにくい。
私のせいで、うまくいかなかったらどうしよう、と恐怖と雑念が湧いてくるから。

そんなわけで、頭をひねってひーこらしながら、毛色の違う文章を書いた後、午後からあろうことか、映画「ドライブ・マイ・カー」を見てしまった。
ほぼ3時間の超大作である。
どっぷりストーリーにはまり込み、感情を揺さぶられ、同じ罪悪感を味わい、同じ再生のチャンスをつかみ、絶望と希望を両手に持って物語から戻ってきた。

見終わって思った。
いやあ、これ、無理でしょ。
この状態で、まとまったことなんて、書けないでしょ。

あんな考えさせられる、突きつけられる映画を見て、頭の中に大きな渦がぐるぐるいろんなものを引き込もうとしている時に、感じたことをちょっとまとめてみる、なんていつものことができるわけがない。
ためしに、映画の感想を書こうとしてみたが、2000字書いてまとまらず、じゃあ、もういっそ全然違う話を、と短編小説を書き始めたのだが、こちらも2000字ほどで行き詰ってしまった。

なので、あきらめてこれを書いている
ただの日記だ。
しょうがない、こんな日もある。
脳が普段使わないところを使いすぎて、筋肉痛を起こしているんだもの。

整理ができたら、映画の感想に挑戦してみたいと思っている。
今日はこれで。

**連続投稿258日目**

ちなみに、この時書こうと挑戦していた、映画の感想と短編小説はこちらです。

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