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24時間テレビに出て、サライにあわせてエンディングで揺れた話

夏の最後は毎年24時間テレビで終わる。

これまでずっと見る側だったけれど、今年初めて24時間テレビに出演した。

さらに言うなら、24時間テレビの企画立案段階から関わらせてもらった。

ここで、私のプロフィール写真を見た方は、

「何言ってんだ? こんなやつ出てなかったぞ。暑さで頭イカれちゃった人なのかな?」

と思ったかもしれない。

でも、本当だもん。
メイ、トトロ見たんだもん!
じゃなくて、24時間テレビに出たんだもん!

ただし、本家のあのQちゃんが10キロ走るたびにお金を寄付した方ではなく、小寺メディア戦略室(KMS)というオンラインサロンが提供したFacebookライブでの「24時間テレビ」に、である。

話の発端は、こうである。

KMSは「無邪気なアイデアを形にする」ということをモットーに掲げている。

何しろ主宰している「きずな出版」編集長の小寺裕樹氏が、大人のくせに「これでもか」というくらい無邪気なので、全体的にもうどうしようもなく無邪気。

土砂降りの雨の中バーベキューをやってみたり、出版合宿を行って実際にサロンメンバーの本を出してみたり、

普段は飲んで騒いでばかりのくせに、やるときゃやるという、なんだか男子校の部活のようなノリのところなのだ。

そのKMSが、今度は「この多彩なメンバーの働き方の本を出したら面白いんじゃね?」とまたもやノリで本を作ってしまった。

こちらがその本。

書いたのは16人だが、編集は当然、小寺編集長自ら行い、表紙デザインは数々のベストセラー本のデザインを手掛けてきたブックデザイナーの池上幸一さんが担当してくださった豪華な仕上がり。

みんなうっとりとため息をついた。

「いい本だなあ」と。

「こんないい本なんだから世の中のたくさんの人に見せたくならない?」
「なるなる!」
「これから社会にでる学生さんとか!」
「起業を考えてる人とか!」
「転職したいサラリーマンとか!」

「じゃあ、どーやったら、そんな人たちに読んでもらえるだろう?」

みんな一斉に黙り込んでしまった。
文章は書けるけど、本の売り方なんて誰も知らない。

zoomでミーティングをしていた時、誰より無邪気な編集長が酔っ払って言った。

「24時間テレビやんない? 目立つじゃん? 俺100キロ走るし!」

(ええっ?! マジっすか?)

全員心の中で突っ込んでいたはずだ。

そのうち話題は100キロってどれくらいなのか?というところに移っていった。
きずな出版から、合宿の思い出の地三浦海岸でもまだ100キロに満たない。
編集長の自宅からきずな出版までが25キロだというので2往復かー、などと考えている間にミーティングは終わった。

あの話は冗談なんだろうなー、と思っていたら次の日にはサロン内に

「24時間テレビやります! 執筆した人は自分の番組企画を考えてください」

と告知が出た。

(ええっ?! マジっすか?)

全員心の中で2度目のツッコミをしたはずだ。

だが、あれよあれよという間に開催は決定し、2回目のミーティングでは24時間テレビの具体的プランについて話し合われた。

(本当に編集長自ら、ランナーやるのかしら?
私、バイクでカメラつけて並走する係でもやろうかなー)

と思っていたのだけれど、その話は一切出なかったし、誰も触れなかった。

そりゃそうだ。
この猛暑の中100キロも走ったら確実に死んでしまう。
編集長が死ななくて良かった。

その場ではオープニングとエンディングは全員参加、執筆者は90分番組を作ることが決まり

私も執筆者の一人として番組を担当することになったのであった。

だが何しろ自慢じゃないけど、私は華がない上に喋れない。
華麗な人脈もない。

他の皆さんのように、豪華ゲストと対談するとか、特技を見せるとか、笑えるトークでつなぐとかできない。

「仕方ない、いつもやってることをお見せしよう」

と川で見釣りをすることにして、普段遊んでるちびっこたちとその母ちゃんたちに出演依頼をし、協力を求めたのであった。

ダメ元でゲストに同じサロンメンバーでベストセラーを続々と輩出している編集の鈴木七沖さんをお呼びしてみたところご快諾いただき、川で一緒に釣りをしてくださることになった。

ブックデザイナーの池上幸一さんも息子くんと一緒に参加してくださると言う。

華が来てくださることになったので、後は撮影するだけだ。
一気に気楽になった。

(当日の模様はこちらから視聴できます

私は自分の出番以外は、他の方の番組を気楽に眺めながら時々コメントしたりしていたくらいで、夜もしっかり8時間眠っていた。

だが、KMSのコミュニティマネージャーであり、小寺編集長の片腕であるミッキー裕司さん(コミュニティ運営についてのサイトを運営されています)は、裏方としてほぼ眠らずに24時間対応されていたと聞く。

さらにその上ミッキーさんは、この日のために高額なスイッチャーも購入されて万全の準備をされていたという。

小寺編集長とミッキーさんのお二人は、トラブルがあった時、いつでも対応できるように神経をすり減らしながら、

実質100キロマラソンを走るのと同じくらい過酷な挑戦を裏で続けていたのであった。

おかげさまで番組は大成功!

ラストでは「サライ」が流れ、みんなで曲に合わせて揺れながらエンディングを迎えたのであった。

さらに!!

番組を視聴してくださった方たちが本も買ってくださったようで、おかげさまで新着部門では一位を取ることもできた。

最初は全く乗り気ではなかった(すみません(;^ω^A)無邪気というより無謀な企画が、成功してしまったのだった。

今回の24時間テレビは、本当に番組を回したメンバーの皆さんも裏方のミッキーさんも凄い!と思うのだけれど、何より凄かったのは、あの時、酔っ払って

「24時間テレビやんない? 目立つじゃん。俺100キロ走るし」

と言い出した小寺編集長だと思う。

できると思っていなかったことが形になって残った。それは本当に無邪気なアイデアからのスタート。

「できるかできないか」ではなく「面白いか面白くないか」で考えることの大切さを教えていただいたと思っている。

最後にしつこいけど、本はこちら。
Amazonで売ってます。
電子書籍なのでKindleでサクサク読めます。
皆さんぜひ買ってくださいねー!


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