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[明石昌夫]ボブ・ディランの話

明石さんはボブ・ディランの曲で好きなものは何ですか?やはりBlowin' In The Windでしょうか?

ボブ・ディランですよね。僕ねフォーク嫌いだったんですよ。これも話せば長いことなんですけども。他の動画でも言ってるやつありますけども。実は今みたいなこうバンドとかそういうポップス系の音楽を元々歌謡曲好きだったんですけども。バンドっていうものに目覚めたというか、そういうふうなきっかけっていうのがですね。僕は小学校の高学年の頃に、グループサウンズっていうのが日本で流行りまして。それでタイガースだったりテンプターズだったりってね。テンプターズはショーケンって人だったり、あとスパイダースっていうやつだったり、なんだっけな。堺正章さんがボーカルだったりするっていう、そういう最初のバンドブームみたいなのがあったんですね。それがきっと2年間ぐらいブームだったんですけども。それにめちゃくちゃハマってまして。それでギターだったり、ベースだったり。もう最初ベースっていうもの自体を知らなかったんで。そういうバンドの楽器のプラモデルみたいなのがあって。でそれにドラムセットがあって。最初、ドラムが好きだったりしたんですよね。

あとはモンキーズ・ショーっていうビートルズに対抗してたアメリカで、コンピューターで集めたメンバーでどうのこうのみたいな。ある種ちょっとでっち上げのバンド。レコーディング自分達で演奏してないみたいな。そんな感じのやつがあって、それでモンキーズ・ショーっていうのを毎週やってて、最後に演奏シーンがあるんですけども。それがコメディ仕立てみたいになってて。でもそういうのがすごい好きで、ベースのピーター・トークって人が、ものすごいひょうきんな感じの人で、その人が一番好きで。だからベースのことを気になったりもしたのかもしれないですけども。そのバンドのギターとベースとキーボードあったのかな、ギター2本あったかな。あとベースとドラムセットと、それのプラモデルがあって。その時に初めて、ベースって存在を知ってですね。でベースってこれ何って父親に聞いて。そしたら弦が4本で下のパート低い音が出るやつ、ふーんって全然わからなかったんですけども。それが一生のメインの楽器になるとは全然思わなかったんですけど。その時がベースの最初の出会いだったり。でもそのモンキーズ・ショーのそのピーター・トークって人が一番ひょうきんだったんで、わりとそういう面白い人とか、そういうのがもともと大好きだったんで、それでその人のファンになって、ベースもちょっと気になってたみたいな部分もあるんですけども。

そのグループサウンズの時代っていうのが、ちょうど小学校の6年生ぐらい1年生ぐらいで、もうブームはもう終焉を迎えてですね。どんどん解散ブームになってしまったと。その後に出てきたのは吉田拓郎さんとか井上陽水さんってフォークブームだったんですよね。なんでそのフォークブームはそういうバンドサウンド、グループサウンドを駆逐したということでですね。僕の中ではフォークは敵だったんですよ。なんでアコースティックギターが大嫌いで。基本的にはもう当然そんなものを聞くわけはなくて。でその後はそのグループサウンズからクリームだったりレッド・ツェッペリンだったりその辺のディープ・パープルだったりっていう、そういう最初のハードロックみたいなやつブルースロックみたいな。そういうところにハマって、それぐらいからもう基本的にはもう日本の音楽は全く聞かないみたいな感じ。洋楽もブリティッシュのハードロックだけしか聞かなかったっていう感じ。その後、高校生ぐらいになるとそれがプログレになったりっていうのはあるんですけども。ずっとそういうふうな感じで、フォークは嫌いだったんですよね。アコースティックギターも大嫌いで、もうエレクトリックギターのもう歪んでるのがもう命みたいなそういうふうな。俗に言うこう筋金入りのハードロッカーみたいな感じだったんですけども。

とりあえずもうその当時、10代20代ぐらい。もうボブ・ディランなんてのはもう全然聞いたほども全然なくて。ただ大学の時に他所の大学の軽音科をベースで手伝いに行った時に、ニール・ヤングだったり、それこそアイ・シャル・ビー・リリーストだったりそういうふうな曲をやるって言って、それを聞いて、そういうバンドをやるのは。それは確か高校の時に同級生で好きだった子が、そこの大学に行って、そこでボーカルやってたみたいな。そういうふうな動機で。僕の一生ってそんなことばっかなんですけども。それでその子に会いたくて、そこでバンドやってたみたいな、そういうふうなそういう、クソジジイがクソガキだったんですけども。なんでその時はBlowin' In The Wind知らないんじゃないのか。最初にうーん、ボブ・ディラン知ってんのアイ・シャル・ビー・リリーストかな。わかんない。アイ・シャル・ビー・リリーストって、ボブ・ディランですよね。その吉田拓郎さんの歌い方っていうか、基本的にはボブ・ディランって歌なんていうのかな。ハードロックではないし、だいたいボブ・ディランのバックのバンドっていうリヴォン・ヘルムとかいる。あそこのバンドのああいうふうなバンドの良さっていうのが、まったく分からなかったんで。別に上手いわけではないし、テクニカルなわけでもないし、ハードなわけでもないんで。なんでもうその辺も全然もう分かんないというか、もう全然いいと思わなかったんですよ。

だからボブ・ディランは基本的にはその後から当然ハードロック以外は聞かないんで、もうビートルズも全然聞いたことなかったんですよね。30代でアレンジャーの仕事にありついて、そこからアレンジャーとしていろんなものをやらないと、いろんなことに対応できないっていうのでいろいろ聞いたりして。B'zで一緒にやってる時に稲葉さんはおそらく歌詞とかの詩集、ああいう洋楽の人の詩集を見て、そっからいろいろインスパイアされて、歌詞を考えたりっていうのもすごいあるんで、BLOWIN’とかこれはもう完全にBlowin' In The Windからきてるんでしょうね。

ただ元々はあれって、「※音楽※」っていうメロディではなくて、松本さんが作ったのは「※音楽※」っていうシンセのメロディ。あれが元々の松本さんが作ったメロディをなぞっているわけなんですよね。なんですけども、それを歌詞を作る時にそれだとちょっと間延びするからっていうので、すごい音を詰め込もうっていう話になって。それで「※音楽※」そういう風な感じでBlowin' In The Windになったっていう。なんでボブ・ディランのBlowin' In The Windが好きだから、BLOWIN’という曲ができたっていうのは全然関係ないんですけども。ってな感じですはい。

もうあとね、ボブ・ディランの曲なんてアイ・シャル・ビー・リリーストとBlowin' In The Windぐらいしか知らないんじゃないのかな。聞いたら聞いたことあるような。えーこれボブ・ディランなんだみたいな感じ。そういう風なのもあるんですけども、みたいな感じだったりします。なんで好きなのは何ですかってほど語れる話ではないし。元々そういうアコースティックギターってのが嫌いだったっていう、今は大好きですけども。ZARDはアコースティックギターすごい上手く使ってるっていうか、すごく多用してますから。なんでそれはアレンジャーとしてはすごい色々研究はしましたけども。基本的にはボブ・ディランってのはほとんど聞いてません、ごめんなさいね。このコメントの方ってのはボブ・ディランが好きな方なんでしょうね。こうボブ・ディランの話を聞きたかったのかもしれないけど。僕のYoutubeチャンネルなんで僕の話しかできないんで。はいごめんなさい、ありがとうございます。

Akashi Masao Official
https://www.youtube.com/@akashimasaoofficial9707

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