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[明石昌夫]手弾きの話/音の聞こえ方の話

本日のクソジジイのコメント返し。今日は大分県の竹田市ってところに来てまして、家族が住んでる場所なんですけども。そこの「グランツたけた」っていうすごい綺麗なホールの練習室の防音の部屋をお借りしてですね。そこからお届けしようかと思います。最初のコメントです。

クレジットを見ると小野塚さんもキーボードで参加されていますが、ある程度アレンジが固まった段階で、生のノリが欲しい時には手弾きに差し替えてる感じでしょうか?

ある程度アレンジが固まった段階というより、全部できた状態。打ち込みで全部作ると、ドラムとベースと、ベースは生に差し替える時もあるしIN THE LIFEのコメントなんで、この時は基本的には全部シンセベース。なんでドラム打ち込みのシンセベースで、シンセ関係は全部入って、その後に本チャンのギターを入れて、その後ドラムを差し替えて、おそらくドラムを差し替えるのが先で、その後にキーボードの手弾きを入れるっていう感じ。基本的には初期の頃っていうのはお金もなかったですし、そんなに生の楽器を入れるっていうことはなかったんですけども。だんだんそういう打ち込みのいろんなものっていうのに飽きてきて、みんなが。そこで生にしようかなみたいな。誰が生にするっていうかっていうと、きっと僕はじゃあこれは手弾きにしようかなみたいなそんな感じで、やってたような気はしますけどね。知らんけど。一音色を入れるとすると、例えばアコギを入れるっていう風に考えると、それを生に差し替えるっていうのと、打ち込みだと、一音色少なくて済むんですよね。こういろんなこう揺らぎがいろいろあるんで、その分こう音の空間の場所を結構取るんで。生にするとその分だけ。特に生ドラムだと、本当にドラムの音だけじゃなくて、わちゃわちゃわちゃわちゃいろんなところで音がするから。例えば何かこうキックをポンって踏めばその分スネアが共鳴したり、タムが共鳴したりっていうのが全部あって、そういう風なものが全部マイクで入るんで。そういう風なこうわちゃわちゃしたものっていうのがあるんで、そこで結構こう空間埋まるんですよね。だから生ドラムと大丈夫な感じがある。だから楽器が少なくても成り立っていうのは全部が生楽器だと、その分、音色数は少なくて済むっていうそういう風な考え方、僕はそういう考え方をしています。

90年代(韓国では日本歌手のアルバムを買えなかった)

90年代はね。日本の音楽のアルバムをシングルまでだと思うんですよね。そういう日本の音楽のCDが禁止だったんですよね。普通日本人の人はそういうこと知らないですよね。

初めてJ-POPを聞いたが、そのアルバムがB'zのIN THE LIFEだった。その時の歌詞は全くわからなかったが、メロディと編曲の洗練美は今聞いても全く遜色ががないほどすごかったし、結局そのアルバムを購入してまだ大切に保管している。

ありがとうございます。こうやっね今までもいろいろ日本語ではないコメントをいただいてるんですけども。毎回ちゃんとGoogleトランスレートで翻訳して見ています。なんでどんな言語でもGoogleトランスレートはほとんどのものがあるので、そういうものを使って見てるんで、いろんな言語で。僕はこういう喋ってるの全部日本語でしかないし、翻訳もつけてないんですけども。それを自分の一番得意な言語で、英語でいただいてることもあるんで。それはある程度、英語だと直接わかったりもするし。一応トランスレートで、もう一回確認したりするんで、そんな感じでやってます。

音の聞こえ方で、ずっと疑問に思っていることがあります。10代の頃には、いろんな音の超高音域が、聞こえていたと思うんですが、ほとんどの方が年齢ともに高音部分が聞こえなくなってくると思うんですが、例えば、倍音を沢山含んでいる歪んだギターサウンドなどは、プロの方々の中でも、一人一人聞こえ方が違っているのでは?と思うことがあるのですが、現場で「この音、こもってるよね」「?そんなことないよ」「そう(ぜったいこもってるよ)」ということが起きたことなどは、あるのでしょうか?年齢ともに聞こえ方が変わってくるという事実があるとすると、「良い音(心地よい音)」の定義って、定例化は不可能なのではないかと、ずっと疑問です。マスタリング作業などは、めちゃくちゃ大変な作業じゃないか!と音楽を聞いている時に、ふと思ってしまいます。

これね意外とね。こんなに一生懸命考えてないです。わりともっと皆さんが思っている適当ってことはないんだけども。こういう考え方じゃないんですよね。音に対するね。その真剣には考えてますよ、もちろんね。なんだけども例えばこもってるって言うと、みんながこもってるっていうか、エンジニアの野村さんが、そういうところが一番イニシアチブを持ってるんで。僕の場合はその自分が好きな音をどんどんこう。僕の音の場合は絶対こもってるってことはありえないんで、どっちかっていうと高音が出過ぎてるんで。あとは一つ10代の頃と年取ってからと、いろんな音の聞こえ方が違う。僕も最近までは本当に全然高周波まで異常に聞こえる人だったんですよね。逆に言うと人の喋ってる声が、どんどん聞こえなくなってくるっていうか、アスペルガーっていう発達障害の人間っていうのは全部の音を一回で全部聞いてしまって、会話だけに神経を集中するってことができなくて、全部を聞いてしまうという聞けてしまうというよりも、聞いてしまうっていうそういう特性があるんですよね。それが結局その音楽を聞く時にはその歌だけを聞いてしまうんじゃなくて、普通の人達っていうのはその声に対してちゃんとこう耳が向くっていう風に基本的にはなってるんですけども。僕の場合はそれが、アスペルガーのせいというかおかげというかで、全体が聞こえてしまうわけ、全部が一緒に聞こえてしまう。だからキックの音とかドラムの音だったりギターの音とかそういうようないろんな一個一個の音全部バラバラで聞こえてきてしまうというか、全部聞こえてきてしまうっていう、そういう風な。これは発達障害っちゃ発達障害なんですけども。それが何かたまたまこう自分のキャリアにうまくなって。発達障害ってそれって何かいろんな部分が偏ってるんで、それがたまたま何かこう人様の役に立てればそれはすごいなってことで、それがアインシュタインだったりスティーブ・ジョブズだったりするわけなんですけど。それが何かたまたまその時のその場所で役に立たないってことだと、もう単なる何か発達障害になってしまうっていう、そういうことなんですよね。例えばYouTuberの人達も20年前だとYouTubeないですからね。YouTuberの人達も単なる変わったやつでしかなくて。何か何の役にも立たないやつ、何の役にも立たないっていうかね。そういう今のYouTuberとしての役には立ってないっていうかね。そういう役がなかったですからね。そういうようなものがあるんで。結局はそういう風な何か人のいろんな部分っていうのはその時の時代と場所と、みたいなところとすごい関係があるんで、今のそこの場所のところで役に立つか立たないかってとこで人の評価を決める。元々人の評価を決めるってこと自体はやばいなと思うんですけども。そういう風なことが言いたいかなって思って、全然違う話またしてますね。

というわけで、最近とうとうですね。若干高音域の聞こえ方が、ちょっと落ちてきてるような気がしたんですよね。この間のライブの時にリハーサルの時はいつもポケットの中に耳栓をティッシュ丸めただけなんですけど、それをやってたんですけども。本番のステージ衣装のポケットの中にそれがなくて、まいっかと思ってやったらそれが終わってからね。結構ちょっと上の方聞こえなくなったかなみたいな感じなんですよね。なんだけどもその音と、普段この間まで聞こえてた音、それの違いっていうのがわかるんで、そうするとどこの帯域が、それは理屈ではわかんないですよ。なんだけども感覚的にどこの帯域が減ってるかっていうのが、自分でわかるんで。そうするとそれに対して、自分の中で補正するんですよね。結局そのイコライザーが耳の中で入ってて、音の聞こえ方は変わんないんですけども。判断の仕方が、今の耳でこれぐらい聞こえてるってことはこれぐらい聞こえてるんだなっていうことがわかるなっていうのはなんとなくわかってきました。なんでプロの方々の中で、一人一人音の聞こえ方が違っているっていうのもですね。例えばある人が緑って言ってる色と、別の人はその緑が赤に見えてるんだけどもみんなが緑って言ってるから自分が赤って言ってるものを緑と言うっていう、ややこしいね。そんなこと考えたことないですか、たまに考えてる人いるらしいですけども。僕そういう人なんですけども。そういうのと同じで、結局その自分が聞こえてる音と、人が聞こえてる音がどう違うかっていうのは一生絶対にわからないんですよ。なんであとはもう最大公約数的な。みんながこもってるっちゃこもってるだろうし、みんながいいっちゃいいだろうし、みたいなところで、よい音っていうのの定義っていうのを僕は考えていたりします。なんでみんながいい音って、自分がいい音っていう考え方もあるんですけども。それよりもいい音っていうのが、僕の中っていうよりも本当にみんながいい音、いろんな人が、みんなかどうかわかんないけど、いろんな人がいい音とか、スタジオのエンジニアの人がこうやって作っていく結果な音、それがおそらくいい音だと思うんで。そういうふうなものを考えると、レンジが広くてピークが少ないっていう。レンジが広くてピークが少ないっていうのはドンシャリとはまた全く違うんで、そうじゃなくて中域もしっかりあって全部あるぞって。低域も中域も高域も全部あるっていうのが、レンジが広いって意味なんですけども。なんでそんな感じだったりします。なんでマスタリング作業はね。ほんとめちゃくちゃ大変な作業だとは僕も思いますけども。最近はAIのOzoneっていうのがあって、それでよしなにやってくれるんで、すっかりそれを使っています。でもちゃんとしたエンジニアの人、僕の好きなエンジニアの人、人間がマスタリングやったらそれはOzoneよりは全然良くなるんですけどもね。そんな感じです。ではありがとうございました。

Akashi Masao Official
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