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[明石昌夫]B'zの楽曲解説~HOT FASHION -流行過多-

次が、HOT FASHION-流行過多-。

最初の「※音楽※」ってやつ。頭にキック入ってんのかな。入ってなかったのかな。ジェイソン・コーサロが、最初マスターフェーダーってのがあって、フェーダー全体のボリュームがあるんですけど。それでこうワン・ツー・スリー・フォー、スタタンタタンの頭のスッってところの音、タタンっていう音をわざと音が始まってから途中からグカッて上げるみたいな、そういうことを何回かやって一番かっこいい場所を探す、みたいなことをやってたのをすごく覚えてます。普通は録音されてるやつは入ってるものは全部出すっていう考え方なんですけども。要は頭が欠けてるっていう言い方をするんですけども。それを意図的に演出して、それでかっこよくしてる。そこで頭のインパクトをつけるっていう。そういうやり方もあるんだっていうところが、その辺がその松本さんで言う、海外レコーディングの発想の転換みたいなのがあったりすると思うんですよね。

スタタンタタンキーキーキーってやつ。チーチーチーってやつって、あれハイハットなんですよね。おそらくカップのところを、こうカッカッカッキーキーキーって、やってるんですけども。あれってフルショットで、スタタンタタンキーキーキーってやつ。ものすごくショットの強さが違うと思うんですよね。すっごい強いのと、ものすごく繊細な部分っていうのが、こう瞬時に繰り返すとキュキュキュキュって、タンってとこはこうまたフルショットになってるっていう、その辺の青山さんのコントロールの仕方、すごいなと思います。ライブでやる時に、田中一光くんはこのチーチーチーってとこは、この音は打ち込みで入ってるからドラムじゃないと思って最初やってなくて、「それハイハットだよ」「あれ?これハイハットなの?」って一生懸命練習してたような気がします。

そんな感じで、こうやって改めて聞いてみるとロックっぽいって言っても、ここまで本当にめちゃくちゃシンプルですね。音数が少ないというか。その後の俗に言う90年代J-POPのアレンジで考えると、ZARDとかあの辺の明石さんのアレンジから考えると。もう本当にこういうのってすごい好きなんですけども。

Aメロのとこって、琵琶かなんかの音、ギャーンギャーンってコード入ってるんですけど、完全にオフられてますね。忘れてたのか、音聞いてこれは入れたくないなと思ったのか。初めての海外のミックスなんで、日本の音をいっぱい入れようって、琴入れたり琵琶入れたり鼓を入れたりもしたんですけど。鼓は入れたけどなかなかうまく使えなくて。今だったらゲートリバーブかけたら面白いのかなとは思うんですけど。そういうのも全然思いつかなくて、結局使わずじまいですけど。シンセとか全然入ってなくて、パーカッションとかココンココン、キンキンキンキンとか、そういうのだけ地味に入ってます。

でも基本的には僕がやってることってすごく少ないですね、こうやって聞いてみるとね。確かにブラスは入れてますけども、そういうのだけで。ギターソロの前の部分。チャカチャカチャカチャカで、いろいろ喋ったりいろいろ言って、あーって言ってるやつ。あそこの部分は僕が作ってる企画スペースというやつ。ギターソロの前にちょっとあったり。あとはそのギターソロの後にドラムのフィルを一個余分につけたりとか、その辺は僕のアイディアなんですけども。それぐらいですよね。意外となんもしてないですね。大丈夫かな。これでB'zやってた時のアレンジャーですって、言っていいのかなって感じですね、僕からするとね。意外と原型こんな感じなんですね。もともとはレッド・ツェッペリンとディープ・パープルの人なんで、僕も。なんでこの辺のシンプルな感じってのは、もちろん好きではあるんですけども。あまりにもシンプルすぎてびっくりしております。

そんな感じで、今回はスピリチャルには行きませんでした。
ありがとうございます。

※「※音楽※」は文字化できないため省略

Akashi Masao Official
https://www.youtube.com/@akashimasaoofficial9707

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