義母の認知症と夫の現実対峙

前回書いた義母の「これから出かけるの?」発言をきっかけに「これは絶対に何かがヤバい」と感じた私は一人孤独な調査を始めた。

と言ってもやる事は殆どなく、たまに交わす義母との会話を注意深く聞く位だった。
私の仕事上「医療や専門機関に繋げる場合はかな~り慎重に行う」がかなり生かされる場面だぞ!と自分を励まして約7か月。その時は来た・・・・。

その日、庭で私は自分のイチゴの苗や蓮や虫たちを眺めたり弄っていた。
そこへ自治会のお当番になった方が「すみませ~ん」と来られた。

お当番「すみません。自治会当番の△です。昨日自治会費をポストに入れて頂いていたので、領収書お持ちしました。」
私「こんにちは。そうでしたか!義母が全部やってくれているので、渡しておきますね!ありがとうございます。(ニッコリ)」

私はそのまま義母宅のインターホンピンポーン。
出てきた義母へ

私「今△さんが領収書持ってきてくれましたよ。はい!(領収書渡す)」
義母「あら、ありがとう。そうなのよ、あの方お勤めされているから『自治会費はポストに入れて下さいって』言われてたから昨日ポストに入れておいたのよ。」
私「そうみたいですね。△さんも仰ってましたよ。じゃあ失礼しますね。」
義母「あ、待って、このお金あなたに支払わなくちゃね?」
私「(こ、これは・・・)あ、大丈夫ですよ?お義母さんが昨日△さんのポストに・・・」
義母「あぁ、そうだった!もうごめんなさいね。」
私「いえいえ、大丈夫(じゃないっしょ)ですよ~。じゃあ失礼しますね~。」
義母「あ、このお金あなたに建て替えてもらったのよね?」
私「(もう確実だな・・・)あ、えっと・・・」
義母「(私の顔を見て)あぁ!そうだ!本当にごめんなさい!もうすぐ忘れちゃって嫌になっちゃう。困っちゃうわ~。

困っちゃうわ~
そう!この言葉を私はずっと待っていたの。

私はすかさず「困ってますか?何か最近は脳の健康診断おかあるみたいですよ??」と軽い感じで返してみた。
義母はすぐに「そうなの?どこでやっているかあなた知ってるの?」と食いついてくれた。
 そこからは事前に調べておいた病院(住んでいる自治体の認知症ガイドに掲載されている近所の病院)の情報のメモを義母に渡した。

義母は「自分で予約して一人で行く」と言ったので、そこは尊重しようと思った。そして息子(私の旦那)には秘密にしようと約束した。

それから2日程して庭で義母から「病院予約したのよ。〇日に行くの。」を3回続けて聞いた。

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