練馬薬師堂橋のボルゾイ

練馬高野台の薬師堂橋に繋がれていたボルゾイさんのその後の事。

皆様の情報を元に、有志の方々のコツコツ活動でお住まいを特定していたので、4/10に東京まで行って飼主さんにお話を伺いに行きました。

長文です。

ボルゾイさんは、ひまわりちゃん。♀11才です。
広島のお友達の家で生まれ、もらってほしいとの要望で2ヶ月で飼主さんのところにやってきました。飼主さんは、今まで大型犬を飼った経験はありましたが、ボルゾイの飼育経験はありませんでした。社会化ができずに大人になったひまわりちゃんはやんちゃな時を過ごし、今までに飼主さんは転んで6回も骨折経験があります。飼主さんは73才、事故で視力もあまりありません。
しかし、ひまちゃんは呼び戻しができます。信頼関係ができないとコレは無理ではないかと私は思っています。ひまちゃんがお母さんを見る目は嬉しそうでした。
ひまちゃんには、首のヘルニアと心疾患があります。
2回も心臓の手術を受けています。11才のボルゾイはご長寿さんの仲間に充分入ると私は思っています。

いちばん懸念していた、マズルガードは躾の悩みを聞いてもらっていた、かかりつけの獣医さんに勧められて着用を始めたそうです。小型犬や猫を追ってしまったりする悩みからでした。
お母さんはご高齢の事や、犬友達がいない事もありましょう、サイトハウンド達がするコーシング用の口が開けられ、水も飲めるマズルガードの存在も知りませんでした。

お母さんのお仕事は18:00から4:00までです。お昼頃に買物に出かけるついでに、散歩を兼ねてお出かけをしていました。
橋の繋留時間は約30分。
緑の紙は、繋留中にマズルガードを外す人やリードをいじる人がいて貼るようになったとの事です。

問題は山積でした。
躾のアドバイスまでできない素人繁殖。社会化のできない時期に仔犬をお迎えする事の悲しさ。学びの無い飼育による楽しい暮らしの激減。ワンコ友達との情報交換の大事さ。獣医さんの質は一律ではない事とか…。
これらの事は、また別の日に私の思っている事を書かせてください。

たくさんお話をお伺いして、ずっと悩みを抱えてきた事を知りました。しなくて良い苦労をしてきた中で、孤独な飼主さんなりに対処した結果がTwitterにUPされた画像である事を知りました。
実際に会ってひまちゃんはちょっとぽっちゃりさんでお母さんに甘える可愛い子でした。私が♂に見間違える程、コートがワサワサでもありました。

私と飼主さんはお友達になりました。
約束を3つしました。
お散歩と買物を分けて行く事。
マズルガードはコーシング用に替えてもらう事(できたらあまり使ってほしくないけれど)。
緑の張り紙を捨てる事。

彼女は私に電話番号を教えてくれました。
何か困った事があったら、私に電話をしてくださると言ってくれました。
私はもう彼女のお友達なので、知っている事は全部お話しようと思っています。

だから、一緒に記念写真を撮りました。彼女の携帯はガラケーだから、写真にして送ろうと私は思っています。

多分、もうあの橋で口輪をして緑の張り紙をされたボルゾイちゃんは、もういなくなります。

ひまちゃんに残された時間は、お母さんと私が仲良くしながら、楽しくしてゆこうと思っています。

11才のひまちゃんを私が無理矢理お母さんから離してしまったら、ひまちゃんは寂しくて、空気になってお母さんの所に帰ってしまったら悲しいから。

皆様いろんな思いがあると思います。でも、これが私にできる多分ベストです。

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