昆明隔離日記(2022/07/29〜2022/08/08)
えーーーと、中国雲南省昆明に戻って参りました。先月半ばにS1ビザ取得条件の緩和が発表されてから、バタバタと書類集めて手続きをして、やっと……です。そのへんの話もじきに書くつもりですが、今はとりあえず、隔離の話。
中国に到着すると、2022/7/29現在は7日間のホテル隔離+3日間の自宅隔離が求められます。そういうわけで、現在わたしは隔離されております。
こんな経験もめったにあることじゃないですから、隔離日記を書いていきたいと思います。できれば毎日更新したいわね。
7/29 昆明到着
13:50に成田発のジェットエアウェ……じゃなくて、中国東方航空に乗り、昆明へ。機内ではCAさんがみな防護服に身を包んでおり、なにやら物々しさが感じられます。
機内食はこんな感じ。きちんと包装されたものがほとんどなのは、感染対策を強く意識しているためでしょうか。おいしかったですけど、やたら遠足っぽいラインナップだな……という印象が強かったです。バナナはおやつに入りますか。
フライトは5時間40分。流星のロックマンをプレイしていたらあっという間に過ぎました。スバルくんには強く生きてほしい。
昆明の空港に着いてからは、係員の方々がマジで中国語しか発してくれません。ウワーそんなにまくしたてられてもぜんぜん聞き取れないよう!となっていたところ、道行く中国人(日本語できる)がたくさん助けてくれました。通訳できるレベルまで日本語できるのほんとすごいね……尊敬する……。自分ももっと勉強しなければなりませんねほんと。
体温測定→PCR検査(唾液)→体温測定というプロセスを経たら、みんなでバスに乗ります。隔離のためのホテルは昆明中心部からはかなり遠いらしいという噂を聞いていたので、ここからまた長時間移動するんかな……と思いきや、空港からさほど離れることなくバスは停止。停止した場所には「健康管理センター」的なことが書かれており、近くには防護服に身を包んだ人がなにやらうろうろしている様子。えっこの施設は何?と、車内はにわかにざわつきます。
列に並ばされ、施設の中へ。ようわからんまま着いて行ったところ、宿泊の手続きをしているようでした。アッここが隔離施設だったんですね!?
手続きは中国語もしくは英語で行われており、どっちも満足にしゃべれないわたしはかなりアワアワとしました。どうしよ。誰かに助けてもらわないといけないな……
そんなことを考えていると、相当わたしが挙動不審だったのでしょう、たまたまわたしの後ろに並んでいたラテン系のおっちゃんが、「だいじょぶ?」と声をかけてくれました。おっとこの人日本語できるじゃん!?
「ちょっとすいません、助けてもらってもいいですかー!わたしがわからないところを通訳してもらいたいです!」
ラテン系のおっちゃんにそうお願いし、おっちゃんの助けを借りながらなんとかカタコト英語で手続きを突破。宿泊料金は前払いでしたが、クレカが通らなかったり(不正利用を疑われたのかもしれない)WeChatPayに制限がかかったり(残高あるのになんで??)とか色々あったので、とりあえず頭金だけ支払い、残りは夫に頼んで後から支払ってもらうこととしました。ちなみに1泊330元ほどです。
手続き後はなにやら書類を書かなければならなかったのですが、この書類は中国語のみ。ラテン系のおっちゃんが中国語を読めなくて詰みそうになっていたので、今度はこちらが手助けすることに。恩をお返しできてよかったです。
コテージタイプの隔離施設。こうやって見てるとリゾートにでも来た感がありますね。一般的には隔離は既存のホテルを借りて行われると聞いていましたが、ここは非常に新しく、隔離のために作られた施設のように思えます。
その後は弁当を受け取り、動物園の遊覧車のような車に乗せられて部屋へ。ラテン系のおっちゃんが「すごい待たされてわたしお腹すいたの!お金払うからお弁当2個ちょうだいよ!ねえ!」ってなぜか日本語で弁当係の人に訴えておった。でも弁当は1個しかもらえてなかった。まあそれは仕方ないよおっちゃん……。
お部屋にたどり着いて、お弁当を開封。すごい量です。特に米の量が半端じゃなく、全く食べきれませんでした。あのおっちゃんもこれなら弁当一個で十分足りたんじゃないかな、どうかな……
部屋はこんな感じ。非常にきれいで設備も整っています。お水は4.5Lペットボトルが2本。これで1週間乗り切れよということなのでしょう(中国では基本的に水道水は飲めないので、ペットボトルに入ったきれいな水を飲用水とします)
テーブルにはティーバッグ(ローズティー・ジャスミンティー)とインスタントのカフェオレが置かれており、これらは自由に飲んでよい様子。こういった心遣いはうれしいですね。
なんだかんだ疲れたので、この日は弁当を食べてそのまま就寝。おやすみなさい。明日はもーっと楽しくなるよね、ハム太郎!
7/30 隔離1日目
昨日はシャワーも浴びず寝てしまったので、朝起きてすぐにじゃばじゃばとシャワーを浴びます。うん、お湯は問題なく出るし、備え付けのシャンプーやコンディショナーもちゃんとしてるし、快適。日本からシャンプーなどいろいろ持ち込んではみたのですけど、それらは使う必要がないかもしれませんね。
朝食はおかゆとマントウ(プレーン)と芋と卵とパンと梨。炭水化物率がバカ高いです。
おかゆはごく普通の白粥で味気なかったので、日本から持ち込んだわかめスープを投入して食べました。うん、わかめ最高。
お芋はさつまいもみたいなやつでした。甘くてとてもおいしい。
卵はいわゆる「咸蛋(シエンダン)」というやつ。塩漬けのゆで卵で、とてもしょっぱかったです。食べ終わってから気づいたのですが、もしかしたらこいつをお粥と合わせて食べるのが正解だったのかもしれない。
朝食後はお洗濯。東京に2日ほど滞在していたので、そのぶんの服を洗います。
日本から持ち込んだこれがもうとっても便利。この袋に洗剤・水・洗濯物を入れ、袋を振ったり揉んだりして洗い、袋の下部のジッパーを開けてすすぎ・脱水を行います。
もちろん部屋の中に洗濯物を干せる場所なんてほぼありませんが、そんなときのための便利グッズも持ち込んでいました。
ミニ洗濯ロープ〜〜(のぶ代ボイス)
こいつを部屋の中に張れば、洗濯物をたっぷり干すことができます。
うんうんわるくないわ。タオル類を引っ掛けておくのにも便利です。ハンガーは部屋備え付けのものを拝借しました。
あとは折りたたみ式のコンパクトハンガーも便利。このコンパクトハンガーは吸盤が付属しているので、シャワールームに取り付けて下着や靴下類を干すのに使いました。よきかなよきかな。
選択中に検温の人が来て体温を測られたりとかもあったりしつつ、気づいたらお昼。
いやこりゃまたボリューミーですこと。
しかもそれにプラスしてパンといちごミルクまでついてくる。どういうことやねん。食いきれるやつおるんか。わたしは食いきれませんでした。いちごミルクおいしかったです。
午後はいろいろとパソコン作業をしたり荷物の整理をしたりなんだり。リビングのコンセントの位置があまりよろしくなく、電気機器をいろいろ使うのにちょっと不便だったのですが、夫が隔離施設まで来て延長コードを届けてくれたので問題は解決しました。わたしが払えなかった滞在費も払って行ってくれたのでたすかった。
かわいいなこの延長コード。みかん型。
部屋のテレビにはHDMI端子がついていたので、持ち込んだSwitchを接続してみました。まったく問題なくリングフィットアドベンチャーをプレイできたので、これで部屋から出られないぶんの運動不足は解消できそうです。
ただ、Fire TV Stickも持ち込んだのですが……こちらは、施設側に利用がブロックされている気がしますね。テレビに接続すると、3秒くらい起動画面が表示された後に画面が真っ暗になります。いいじゃんよう使わせてくれてもよう。
こんな感じでいろいろやっていると、ゴンゴン、と部屋のドアがノックされました。ドアを開けると、部屋の前の台の上にこんなものが。
……試験管?おそらくPCR検査用かなにかなのでしょうが、これをどうしろというのでしょう。他の地域で隔離されていた人の記録などを読むと、似たような試験管に自分で唾液を採取しろと言われたという人もいたのですけど、わたしもこれに唾液入れればいいのかしら?
首をひねっていると、再度ゴンゴンと部屋がノックされます。ドアの外にいた係員に試験管を見せたところ、それにさわるなと怒られました。じゃあさっきノックしなけりゃよかったじゃんよー!ノックされて知らんもん置いて行かれたら受け取っちゃうじゃん!
係員さんは懐から長い綿棒を取り出し、わたしに見せます。アッこれは鼻グリグリタイプのPCR検査ですね、オッケー!マスクを下げて鼻を見せると、容赦なく綿棒が突っ込まれました。
まあもうこのタイプのPCR検査は日本で2度も受けておりますので、こちらも慣れたもの。あっという間に検査は終わり、係員さんは綿棒を試験管の中に突っ込んで去っていきました。そうですか、試験管はこのために使うものだったんですね……
そんなこんなしているうちに夕飯タイム。
そろそろ野菜が食べたいな……と思っていたところにお野菜多めのお弁当が来たのでありがたかった。
ボリューミーな米を食うのがつらくなってきたので、持参のふりかけで味変。善逸くんのおかげで米がちょっと進みました、ありがとう。
7/31 隔離2日目
なんだか非常に良質な睡眠が取れ、朝はばっちり目覚めました。やあやあ今日もさわやかな朝であることよ。
朝ごはん。昨日と同じメニュー……と思わせといて、実はちょこちょこ違いがあります。
卵は普通の味付け卵で、昨日みたいなやたらしょっぱい咸蛋ではありませんでした。これなら食べやすいわね。
あとは紫芋に、小さな肉まん。うんうん、どちらもおいしい。
お粥は稗入り、そしてなぜか砂糖入り。甘い。ちょっとわたしの味覚ではそのままおいしく食べるのは難しかったので、日本から持ってきたあおさの味噌汁を投入して食べました。味噌はすべてを包み込んでくれる……
腹もふくれたところで、検温の方がいらっしゃった。ピピっと体温を計測します。それから、なにか日本語で質問事項が書かれた紙を指差して見せてくれました。どれどれ。
「1.何人で住んでいますか?」
エッなにその質問どういうこと?「这个房间?(この部屋ってこと?)」と尋ねると、厳かに頷かれます。エッこの部屋には一人しかいませんが。昨日も一人分のメシしか届いてなかったと思いますが。「一个!(ひとり!)」と答えると、なにやら紙に書き込んでいます。なんなんだ。そんなことを考えていると、検温の方はまた次の質問を指差します。
「2.核酸を作りましたか?」
えーーーーーっとこれはPCR検査受けたかってことでいいんですかね多分……?とりあえずYesと答えておきましょう、昨日鼻に綿棒突っ込まれましたからね……。また検温の方がなにやら紙に書き込んでいます。それから、「可以啊(オッケー)」と言って去っていきました。なんだったんですかね……。
なんやかんやしているうちにひるめしタイム。ボリューミーなのは変わりませんが、おかずのラインナップがなんだかちょっと食べやすい感じに。れんこんの煮付けおいしかった。
デザートはりんご。果物ナイフとか持ってこなかったので、まるかじりするしかありません。なんだか入れ歯のCMに出演しているような気分になります。おれが……ポリグリップだ……
午後、いろいろと作業をしていると、昨日と同様にドアがノックされ、試験管が部屋の前に置かれました。しかしわたしは昨日学んだ。それに触れてはならぬことを。
しばらくすると、やはり昨日と同様、再度ドアをゴンゴンとノックされます。ドアを開けると、防護服を着た係員に長い綿棒を見せられました。はいはーい、もうわかったよー、どうぞお鼻に突っ込んでくださーい。サクッと検査を終え、係員さんは去っていきました。
その後はシャワールームの掃除をして(水はけがあんまり良くなくて、わりとちゃんと水分を拭き取らないと臭う)いたところ、夕飯前の時間にドアをノックされました。おやおやなんでしょうかね、とドアを開けると、そこにはスマホを手にした係員が。なにやら翻訳アプリに文字を打ち込んでわたしに見せてくれます。なになに……?
「パスポートを持って外に出て、この車に乗ってください」
エッなんすか、わたしなんかやらかしました!?
とりあえず言われたとおりにパスポートを持ち、外で待っていた遊覧車のような車に乗りました。
施設の受付に着き、車を降ろされます。ここで再度、係員が翻訳アプリに文字を打ち込み始めました。
「あなたはここに来る時お金を払わなかった。今払うことはできますか?」
ちょっと待って、お金は昨日夫が払っていったはずなんだけどな!?その旨を伝えると、あっそうなの!?みたいな顔をされます。そうなんだよ。スタッフ同士の連携ちゃんと取ってくれぃ。一応パスポートのコピーだけ取ったあと、すぐに部屋に戻されました。なんだったんだよお。
そんなこんなでゆうめし。あらなんかちょっとおいしそうじゃなーい?(当社比)
油っこさも少ない、わりと胃に優しいラインナップでした。
相変わらずちょっとパンは食いきれんな……と思うわけですが、レモンジュースが来たのは嬉しい〜!そうそうこういう爽やかな飲み物が飲みたかったんですよ。。
8/1 隔離3日目
8月になりましたわね。隔離も3日目。だんだん慣れてきました。
ここにきて朝食に変化が出てきました。おかゆはもう固定メニューなのかなと思っていたんだけど、そういうわけではないのね。糯米焼売おいしかったです。
今日のお芋はじゃがいも、卵は味付けなしのプレーンなゆで卵。うんうん、いかにも朝食って感じのメニューでなかなか悪くないです。
朝食のあとは検温。手首とかに当ててピッと測るタイプの体温計を使っているんですけど、なんだか本日は体表面の温度が低かったのか、3回くらい測られました。まあ可以啊って言われたから可以なんでしょうきっと。
昨日の朝食についてきたウォールナッツミルクを飲まずに残していたのですが、こいつでミルクティーみたいなものを作ったらおいしいのではないか、とふと思いつきました。まあこういうのはとりあえずやってみるもんよ。
持参のカップウォーマーであたためてみる。まあ温度がたかが知れてるのでぬるくなる程度なんですけど、うん、それでもなかなかわるくないわ。あたたかくて甘い飲み物は心を癒やしますねえ。
昼食タイムがやってきた。おや……?ちょっと今までよりおいしそうじゃないですか……?急に彩りという概念が取り入れられたごはん、なんだかとても魅力的に見えます。
そして実際おいしかった。下段左のトマトと卵の炒めものがとてもよかったですね。そうだよわたしはこういうのが食べたかったんだよ〜〜〜ってなってしまった。
昼食についてきたパンとジャスミンティー。このジャスミンティー、ジャスミンティーのくせにとんでもない甘さなのがきついっすねえ。甘すぎて、もはやジャスミンティーなのかどうかもよくわかんないし。
パンはもう食べ切れないので手を付けずしまっておきました、いつかの非常食になるかもしんないしね……
昼食を食べてうだうだしているとPCR検査タイムに。今日も元気に鼻から綿棒を突っ込まれます。こんなに毎日鼻から綿棒突っ込まれてると、もうその道のプロにでもなれるんじゃないか。別になりたくもないが。
そろそろ体も動かさないとね〜ということでリングフィットをやる。この部屋のスペースではマウンテンクライマーは無理かなと思ってたけど、意外といけました。今日も元気。
こいつも持参。飲むんだよタンパク質をよ。
いい感じに体を動かしたところで夕食。昼食で急に出現した彩りの概念が維持されているのがわりと感動的ですわね。おいしかったです。
8/2 隔離4日目
昨晩は中国人の友達とWeChatで言語交換をしたあと、なんだか知らない間に寝落ち。いやー寝落ちカマすと人生損した気分になってしまいますね。今日はがんばりたい。
朝食!左側の丸い器は、お粥かと思いきや豆乳でした。右側の器に入っている「油条(ヨウティアオ)」という中国式揚げパンと一緒にいただきます。
うずらの卵は味付き。とうもろこしは、甘すぎず穀物感の強いやつでした。これもこれでおいしいよね。
フルーツは、食べごたえのある硬めの桃でした。
朝食後の検温も終え、ちょっと一息ついたところで、ゴンゴン、とドアがノックされます。何ぞやと思ってドアを開けると、部屋の前の台に荷物が置かれていました。おお、これは夫からのお届け物じゃないか。
カゴメ野菜ジュース!!!!!!!!!!
食事が炭水化物と脂っこいものが多くて、お野菜が恋しくなってしまうね〜という話をしたところ、買って届けてくれました。ありがてえ……
それと、こんなものも。
ほうきとちりとり〜〜!ほうきっていうか、ブラシっぽいですけども……!
この施設の床は白木調のフローリングなもので、ゴミが落ちているととても目立つのです。そしてわたしは髪の毛が長いもんですから、髪を乾かしたりとかしたりするたびに髪の毛が落ちて、床の上で存在感を発揮しちゃう。
小さいほうきやちりとりがあればよかったな〜〜という話を夫としたところ、こちらも夫が持ってきてくれました。ありがとうありがとう。
それから、こちらはいわゆるハイター的なもの。シャワールームのニオイ対策のために届けてもらいました。
シャワールームの水分をちゃんと拭き取ったあとに尚残る嫌なニオイも、こいつを薄めて散布して、それからしっかり水拭きすればやっつけられるんだぜ。やったね。
そんなこんなで、夫からのお届け物のおかげでだいぶ隔離生活が快適になりました。ありがたいね。
ニューアイテムを使ってお掃除を完了させると、昼食タイムに。さてさて今日の昼食はなんじゃろな。
おお、今日もそこそこ彩りがある。うれしい。
真ん中にあるラッキョウのお漬物、おいしいんですよねー。以前雲南省に住んでいたときも、よくスーパーで買って食べていたものです。ちょっと懐かしい気持ちになりつつ、おいしくいただきました。
食うもん食ったら体を動かさねばならぬのです。というわけでリングフィット。バンザイスクワット、とてもつらい。
イケてるコシフリストの称号をいただきました。バンザイコシフリというスキルをいっぱい使うともらえるやつです。
……おれが、おれこそが、イケてるコシフリストだ!!!!!!!!!!!!!!!!!!
夕食タイム。下段真ん中の、セロリと豚肉の炒めものがとてもおいしかったです。ちょっと家でも真似したいな。
当初のお弁当と比べるとかなり味と見た目のレベルが向上してきている気がするんですが、そういうスタイルなんですかね。夫に写真を送ったら、「最終日には雲南ダックが出てくるんじゃないか」って言ってました。そうなったらパーティーだね。
夕食を食べてのんびりしていると、中国の番号から着信が。おそるおそる出てみると、……案の定何を言っているかわかりません。全然聞き取れん。「Sorry, I can't speak Chinese. Please send me text message」と伝え、なんとかSMSに切り替えてもらいました。お手数おかけしてすんません本当に……
しばらく待つと、SMSが送られてきました。なるほど、隔離終了後の行き先と連絡先を知りたかったのね。SMSでお返事をし、事なきを得ました。
いやしかし、ほんと、もうちょっと中国語会話がんばって勉強しなきゃならんなと思わされますね……
その後は友達とのんびりLINE通話。VPN経由でも、あまり大きなラグなく通話できたので良かったです。
ちなみに今は、良之助VPNの無料体験を利用しています。現在までのところは特に問題なく、すこぶる快適。
Netflixも見られるようだし、隔離期間中使ってみて特に問題なければこのまま継続利用しようかなーと思っています。
8/3 隔離5日目
今日も今日とて隔離はつづく(昨晩はわたしもFlightrader24を眺めてしまいました)。シャワーをざばっと浴び、シャワールームの掃除をしたら朝食タイム。
おかゆ復活。トマトスープ(持参)を投入し、即席トマト雑炊にしていただきました。
右側の器の白いのは、おそらく「花巻(ホアジュエン)」というやつではないかと。いわゆる肉まんの皮を巻いたやつ、です。
わたしの地元の県に「花巻市」というところがあるんですけど、この料理を知ったうえでその地名を見ると、なんだかおいしそうに見えてきてしまいますね。花巻市は、宮沢賢治のふるさとであり、温泉が有名なところでもあります。
その他のメニューは、味付け卵と甘い芋とクッキーとレモンティー。レモンティーはカップウォーマーであたためていただきました。よきかな。
ちょっとのんびりしていると、PCR検査の方と検温の方が次々いらっしゃる。いずれもすぐ終え、さて今日は何をしようかねえと考えていると、ゴンゴンとノックの音が。
今度は何かしら、とドアを開けると、防護服を着たおっちゃんがズカズカ中に入ってくるではありませんか。な、なんぞやー!
おっちゃんは何やら喋りながら、天井をチェックしたり、シャワーの調子をチェックしたりして去っていきました。ほかの部屋で雨漏りしたという話を聞いたので、この部屋は大丈夫なのかの確認だったのかなあ。わたしの部屋は何事もありませんでしたけどね。
……雨漏りが大丈夫だったのはいいんだけど、おっちゃんがシャワーの湯を出したもんだから、シャワールームがビッタビタになってしまいましたね。水はけが悪いんですよこのシャワールームは。せっかく朝食前にしっかり拭いたのに、やり直し……。臭いところでシャワーを浴びるのは嫌なので、ちゃんとやりますけども。ちゃんとやりますけどもー!
シャワールームの掃除をやり直し、洗濯もしたところで、昼食タイムに。
下段左は、ナスといんげんと赤ピーマンの煮物。とても和風っぽい味付けでおいしかったです。
面白かったのは、スープ!これ、トムヤムクン的なものでした。辛さとトマトの酸味が絶妙でおいしいー!傣族风味ってやつですね。雲南省に傣族(タイ系の少数民族)が住んでいることを意識したメニューでしょうか。
ふむ、なかなかよろしい昼食タイムでした。よろしいものを食ったら、しっかり体を動かしましょうね。
今日も今日とて楽しいリングフィット。だばだばと汗をかきました。健康的〜〜。
スワイショウ、好きです。体のバランスが整う感じがする。これもともと太極拳の動きだったんですね。中国語では「甩手(シュアイショウ)」と書くそうな。
というわけで夕食タイム。彩りさんがログアウトしました。
いや、でも、悪くなかったです。上段右の大根の煮物は味がしっかり染みてたし、下段左の鶏肉の煮物も柔らかくてなかなかオツなもんでした。ビールが飲みたくなっちゃうね、そんなもんはここにはないけど。
お野菜が欲しくなっちゃうメニューではあったので、夫が持ってきてくれた野菜ジュースのお世話になりました。
「たたんでくれてありがとう」は、中国版のカゴメトマトジュースにもあるのね。ほっこり。
8/4 隔離6日目
諸々のアレコレにいい加減にせいやと思いながらも今日も朝が来るわけです。ちょっと前に、某国の非常時を経験した人が「それでも日々は続くんだなと思った」と言っていた、みたいな話をTwitterで見かけたのですけど、まあ、うん、そうよねえ。
いろいろな媒体からのニュースとSNSばっかり見てると、情報をたくさん得ているはずなのに、逆になんだかよくわかんなくなってきますね。早く生の人間と会話したい。
にいはお、ざおふぁーん。
という声とともに、本日届けられた朝食はこちら。マントウとじゃがいもとうずらの卵(味付き)、それとみかんとパンとウォールナッツミルク。
ウォールナッツミルクは、今回はコーヒー(持参)を使ってカフェオレ風にしていただきました。うまい。
朝食後は、溜まっていたいろいろなタスクをがーっとこなす。今日はあまりイレギュラーなことが起こらなかったので、スムーズにいろいろできました。まだタスクを全部消化しきれたわけじゃないけど、だいぶうず高く積まれてた山をマシな状態にできたので、よかった。
しかし隔離で時間があるはずなのに、それでも毎日時間が足りないなって思ってしまうから、困ったものだなあ。もっとたくさんやりたいことあるのになあ(チャイ語お勉強セットを横目で眺めながら)
にいはお、うーふぁーん。
ということで昼食!なんか知らんがめっちゃ盛り付けが雑!白菜が散らばりまくっている!そして彩りさんがログアウトしたまま帰ってこない!
まあでもおいしかったです白菜。あと、下段中央の唐揚げもおいしかったですよ。最後までなんの唐揚げだかわからなかったけれども。鶏かなあ。
午後は夫とチャットしつつ適当に作業をして過ごす。ちょっとポケモンの話題になったときに、
夫がこんなことを言いだしたので笑った。コクーンみたいなやつ、雲南省だと普通に食べるもんねえ。
わたしはまだおいしく調理されたのを食べたことがないので、解放されたらちゃんとおいしい状態のを食べてみたいです。
ちなみにこれは過去にコクーンみたいなやつをおいしく調理できなかった話。ボイルはハードルが高かった。
にいはお、わんふぁーん。
夕食のお時間。彩りさんはまだちょっと調子がよくない感じですかね……。下段左が青椒肉丝……のはずなんですけど、青椒(ピーマン)の影が非常に薄くて、ほぼほぼ肉丝(細切り肉)だったんですよね。。味は悪くなかったのですが。青椒さんがんばって……
ここで本日のリングフィットタイム。2kmかー、けっこう走ったなあ(当社比)
夜にプレイしたのもありちょっと疲れを感じたので、わりと楽なラインナップ。まあけっこう走ったのだし、いいだろう、ということで。
さて、集中隔離は明日で終わり、のはず。自宅隔離に移行できる、はず。無事にここから解放されますようにー!
8/5 隔離7日目
隔離されてから、いよいよ1週間が経ちました。今日こそここから出られるでしょうか。
にいはお、ざおふぁん!朝食タイムです。
左のオレンジや紫の小さなつぶつぶは、芋圆(ユーユエン)ですね〜。お芋で作る台湾発祥のスイーツで、中国でもよく食べられているものです。日本だと「芋圓(いもえん)」として知られてきているようですね。
素朴な甘さでおいしい。なかなか悪くない朝ごはんです。炭水化物率は高いですけれども。
きょうは午前のうちにリングフィットしちゃう!トライセプス、地味にキツいですよね。
今日も元気。
リングフィットを終え、退去に向けて片付けなどをしていると、昼食タイムに。
お、彩りさんがログインしましたね。グリンピースおいしい。
下段左は八宝菜。親しみやすい味わいでこちらも美味です。野菜が多いと嬉しくなっちゃいますね〜。
ところで退去するはずなんだけど、何時に退去なのか全く聞いていないな。たぶんまた遊覧車みたいな迎えが来るのだろうけど、いきなり来られてもちょっと困るから、何時に来るのかちゃんと聞いておかなくちゃ。
ということで、スタッフさんに連絡。……してみたものの、なんと全く返事がきません。おや〜〜〜〜??????
夫の友人(中国人)が、隔離施設に電話をかけて確認をとってくれました。えー、なんと、同じ便の人で陽性が出たから、隔離はひとまず10日間に延長だよとのこと。エーーーーーーーーーーマジデーーーーーーーーーーーーそれわたしに直接連絡よこさんかーーーーーーーーーーーーーい
失意の夕飯タイムでございます。なんてこったい。かぼちゃのスープおいしいけど、それにしたってなんてこったい。
もうヤケクソで、夜はずっと流星のロックマンやってました。ミソラちゃんかわいい。スバルくんもかわいい。
流星、ソフトは所持していたもののずっとプレイせず放置していたんですが、いざちゃんとやってみるとめちゃくちゃおもしろいですね。
ストーリーも良いし、戦闘システムも気持ちいいし。エグゼでいうフミコミザンみたいに相手エリアに入れるの、決まるとすごく爽快感がありますね。
はーもっと早くプレイしとくんだったなあ。
主人公像もいいですよね、エグゼの兄弟とは全く違う内向的な子で。なかなか前に踏み出せないスバルくんの独白には、結構ぐっとくるものがあります。ミソラちゃんへの呼びかけもたいへんよかった。
……これ以上流星について喋ってると、隔離日記の趣旨から逸脱しそうなので、このへんにしておきます。隔離中にクリアまでいけるかなー。
8/6 隔離EXTRA STAGE1日目
……エクストラステーーーーーーージ!!!!!(ワァァァァァァァア)
隔離延長戦、なんもうれしくねえ!なんもうれしくねえがこうなったらヤケクソですわ!楽しくやんぞ!
あさごはーん。おお、ここにきて餃子のご登場。いいですね。
そして左側のやつは謎の粥。お粥に桃缶みたいなのが入ってるんですが、これどこの料理なんですかね……?調べてもよくわかんない。
ただ甘いだけのお粥は違和感が強くてそのままでは食べづらかったんですけど、フルーツが入っていると、まあこんなもんかな……?みたいな気分になって、普通に食べられました。味はそんなに変わんないのにね。
隔離を7日間としか想定していなかったので、昨日まで着ていた服の洗濯をしておらず、今日から着る服がございません。今日は仕方がないので、昨日着た服をそのまま着ることとしましょう。
明日から着る服を確保するため、キャリーケースから服を引っ張り出してお洗濯を開始します。洗剤を1パック残しておいてよかった。いやあしかし気疲れしますねえ、仕方ないけども!
隔離が延びてしまったせいで、ティッシュやトイレットペーパー、コーヒー、飲料水など、いろいろと足りないもの、足りなくなりそうなものが出てきました。こりゃいかんということで、夫にヘルプを要請。コーヒーやらティッシュやらを届けてもらうことにしました。
飲料水については、施設側に頼めば持ってきてくれるのではないか、と夫から言われたので、スタッフさんに飲料水がほしい旨のメッセージを送ってみました。持ってきてくれるんだろうか……。
おひるごはん。全体的においしかったんですけど、しかし油っこい〜〜〜。下段左のお肉とか、柔らかくて味付けも良かったんですが、油がね。油分がね。ちょっとね。胃にくるよね。
ここで夫からの支援物資が到着。コーヒー、洗剤、ティッシュ、トイレットペーパーを持ってきてもらいました。ありがたいねぇ。このコーヒーの象柄のパッケージ、かわいい。
飲料水についてはスタッフさんに届けてもらえると踏んでいたのですが、待てど暮らせど、こちらからの「飲料水がほしい」というメッセージに対しての返信が来ません。水も来ません。おーねがいーしーごとしてー♡
まあ文句を言っても埒が明かないので、水も後ほど夫に届けてもらうことにしました。お手数おかけしやす……。
どうしようもない気持ちは運動で昇華していきましょう。というわけでリングフィット。伝説のカリスマになりました。おめでとう。ありがとう。
夕飯!下段真ん中の厚切りベーコンとピーマンの炒めものが、シンプルな料理なんだけどおいしかったですねー。肉そのものが旨いんだよな、いいことだ。
夜は中国語のお勉強タイムにあててみる。じっくりDuolingoやら一分中文やら、持ち込んだテキストやらに取り組めたので、まあ良い時間だったかな。
ここにきて自分のチャイ語のできなさにがっかりするばかりの日々なんですけど、まあ、ちょっとずつでもやってくしかないですよねえ。やらなくなっちゃったら次がないもんね。
どうでもいいことなんですが、「毎日新聞」でひとかたまりにしちゃうと、ちょっと意味が変わっちゃうぞ☆って思いました。
8/7 隔離EXTRA STAGE2日目
おはようございます。ここに来てから朝の目覚めがめっちゃいいんですよね。枕とかベッドとかが合ってるんだろうか。まあそんなことはさておき早くここから出たいんですけど。
你好,早饭!という係員さんの声とともに、朝ごはんがやってきます。
今日はマントウ、初日ぶりの咸蛋、とうもろこし、パン、豆乳、牛乳。豆乳あるのに牛乳つけるってどういうこと???タンパク質大好きか???
まあおいしくいただきましたが。
今日のマントウはカスタードクリーム入りでした。ちょっとうれしい。
朝食のお供に、昨日夫が届けてくれたコーヒーを飲んでみました。なるほど、雲南産の炭焼珈琲だったのですね。炭焼ならではの香ばしさがあって、甘めの朝食ととても相性がよかったです。おいしい。
そんでもって今日も中国語テキストをちょっとお勉強。いま手をつけてるのはこの2冊です。
中国語お勉強界隈でとっても評判がよかった2冊。いずれも親しみやすく、そしてしっかり勉強になるテキストです。李姉妹のテキストがもう少しで終わりそうなのですが、終わったら次は何に手をつけようかなあ。ちょっと考え中。
昼食!うずらの卵とミートボールの煮物がおいしかったんですけど、ほかはいかんせん油分がね……もう……ネ……
飯を食うたらリングフィットタイム。
この「パラシュート」というミニゲームが結構苦手なもので、なかなかAランクが取れずに四苦八苦していたら、背筋がメチャメチャ痛くなりました。つらい。
夫からお水の差し入れが届きました。ありがてえ、これで気兼ねなくコーヒーが飲める……
しかし施設側からは全く追加のお水が来る気配がないんですけど、皆さんどうしてるんでしょうね。わたしみたいに7日隔離のつもりでお水を消費してた人は、結構つらくなってくる頃だと思うんですが。
夕飯タイム〜。に、肉肉しい弁当だなあ。
ここで、野菜の味噌汁(持参)を開封してみる。おお、お野菜たっぷりだ……癒やされる……
その後は友達と通話したり、ゲームしたり。よい時間を過ごしました、ここから出られればもっとよい時間になったと思いますけども……!ウウウ……
さて、明日こそ出られるといいですね。本当にね。
8/8 隔離EXTRA STAGE3日目〜そして解放へ
いやー今日こそ出たい。ここから出してくれ。そんな朝ですが今日も元気です。
朝ごはん。糯米焼売はおいしいのでいいんですけど、盛り付けが雑すぎてもうね、ちょっとおもしろい。焼売から米落ちてましたし。
さてさて相変わらず施設側からはなんの連絡もないけれど、今日はどうなるのかしら。退去に向けて部屋の片付けをしても大丈夫なのかしら。そんなことを考えていると、ゴンゴン、と、部屋の扉がノックされました。そして、防護服を着た係員さんから、紙が手渡されます。
お?ということは?本日18:30で解放確定ですね?ヤッターーーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
係員さんに求められるまま書類にサインをし、6回分のPCR検査結果の紙と、集中隔離終了後の注意事項が書かれた紙をいただきます。「あと3日は自宅からあまり出歩かず、もし買い物など事情があって外出しなければならないときは必ずマスクしてね」とのこと。まあそのくらい全然OKです。ここから出られるならなんでもOKよお!
とりあえず上がったテンションのままにリングフィットをやる。
ちょっと昨日のリングフィットで腕と背筋が終わってしまったので、腕系スキルは控えめ。クライミングはやったけど。今日も良い汗をかきました。
リングフィットを終え、プロテインシェイカーを振ったところでひるめしが届きました。ムキムキねずみさんが誇らしげです。
隔離4日目くらいに、弁当の写真を見た夫が「最終日には雲南ダックが出てくるんじゃないか」などと言っていたんですけど、本当にそれっぽいものが出たので笑ってしまった(下段左)。おいしかったですよ。
そのあとはいそいそお片付けタイム。いやー出られるとわかると気分が上がりますわね!ゴミ出しも捗りますわね!
一通り片付けをし、少し時間に余裕ができたので、悠々とコーヒーを淹れて一分中文の新作動画を見てみました。
今回の一分中文はダジャレである。こういうのほど記憶に残るものよね、面白いw
18時頃になると、施設内にアナウンスが響き、にわかに外が騒がしくなってきます。見ると、キャリーケースを持った人々が、ぞろぞろと部屋の中から出てきている様子。うむ、わたしもそろそろ行きましょうか。
外に出ると、隔離されていた人たちが列を作っています。ここに並んで、順番にチェックアウトしていくのですね。列の近くを、消毒液(めちゃめちゃハイター臭い)を撒きながら車が通り過ぎていきました。全員退去するから、施設全体を消毒しようということなのでしょう。ああ、ほんとうに解放されるのだなあ。
こことも今日でお別れね。まあなんだかんだ、お世話になりました。
カードキーを返却し、書類にサインをしたら、門の外へ。外に出ると、夫がそこまで迎えに来てくれていました。ウワーーーーッ2年半以上ぶりに顔を見たぞ!元気そうで何よりだ!!
お夕飯。
油っこい弁当続きで胃がけっこうやられてしまっていたので、さっぱりとした米线(ミーシェン)をいただきました。雲南省特産のお米の麺ですね。
おお、疲れた胃に染み渡るやさしさ……。うめえ……。
そして、帰って乾杯タイムです。隔離期間は全くお酒が飲めない環境だったので、身体がアルコールを欲しております。さてさてどんなお酒かなー。
ジ ュ リ ア
……いや、普通においしいブルーベリー酒でしたけども。ジュリア。お前は誰なんだ。
完
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