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ぼくの、私の、テレビゲーム総選挙

テレビ朝日系列の「テレビゲーム総選挙」、皆さんは見ましたか?
ツイッターでは特にゲーマーが多いことからあれやこれやの大盛り上がりをしており、私自身もゲームには明るい方であることから楽しんで見ていました。
総合ランキング的にはかなり納得感があり、番組構成的にもゲームへの緻密な理解があってとても面白かったです。
常々思ってるんですが、テレビ朝日って「一つのコンテンツを偏執的に掘り下げる番組」が非常に高いんですよね。「関ジャム」のアニメ音楽特集回とかもすごく面白かった記憶が強いです。

さて、そんな「テレビゲーム総選挙」。実は私も投票してました。

第5位 ファイナルファンタジー10(本家9位)
第4位 モンスターファーム2(本家圏外)
第3位 スーパーマリオブラザーズ3(本家10位)
第2位 ドラゴンクエスト5(本家2位)
第1位 スプラトゥーン(本家21位)

およそ本家ランキングでも上位の作品ばかりなのですが、今回はせっかくなので自分語りさせてください。選んだ5つのゲームにかかるラブを記事にしようと思います。


ファイナルファンタジー10

やっぱりFFといえばSFC以前だろ!という原理主義者も多いだろうけれども、私にとってのFFはこれ。というのも実は、私自身がFFをまともに始めたのが8からだったから。名作である7すらもリメイクで実質初めて触れるようなスタンスであっただけに、シナリオに陶酔するRPG体験というものがなかった。それだけに、このシナリオと演出の原体験は凄まじかった。
シンを倒すという目的を徹頭徹尾ずらさず、今風にいえばまさに異世界転生の走りのような疾走感、ヒロインを守るというボーイミーツガール、Otherworldを他に名曲揃いの音楽演出…。全てが高水準であり、ハイカラ感がありつつも、実は完全王道なRPGだったと思います。
父と子の物語に弱いし、時間をかけて培われる「多分こういう展開になっちゃうよね、なっちゃうよね!?」からの、しっかりとした落としには本当に弱かった。名作RPGだと思います。

モンスターファーム2

常々私の持ちネタとして擦ってるんですが、学生の頃プレイステーションを買ってもらった時に、同時期に発売しているゲームにファイナルファンタジー7があったにも関わらず、併せて買って欲しいと言った作品が「バーガーバーガー(※)」。そして、その後に欲しがったのが「モンスターファーム」の一作目でした。それほどまでに、シミュレーションゲームが大好きなんですよね。

(※ ハンバーガー屋を経営するシミュレーションゲーム。同ジャンル界では確かに名作だけれども、FF7と並べてそっちを選ぶのは物議を醸すと思う)

モンスターファームに関しては、最高傑作として2を選ぶのは、割りかし異論は少ないと思います。育成対象の多さとアンロック条件のこだわり、音楽のクオリティ、助手コルトの可愛さ、難しくもやりごたえのあるバトルバランス。
あとは、同時期にモンスターファームのアニメがやってた思い出補正がありますね。まさに幼少期に、とても土曜日午前7時30分にやるにはどぎついシナリオ展開をぶつけられつつも、世界観にはまっていた。(イメージとしては、かなりポケモンと「ポケットモンスターSPECIAL」の関係に近いです。ネームドキャラが「ちゃんと」死にます)

この歌詞がOPになるアニメです。お察しください。

そんなこんなで合わせ技のハマり方をしていたし、なんなら過去のnoteでコンテンツとしてのリブートを望む記事を書くくらい。もう一回、燃え上がってほしいなあ。

スーパーマリオブラザーズ3

本家ランキングでも、マリオシリーズトップを記録した作品。私自身もマリオで一番を選ぶならこれなんですよね。次点はギャラクシー。
何が良いかというと、マップ機能を導入したことによりメリハリがついたことと、世界を切り分けて楽しめるようになったこと。今となっては当然のように導入されているマップですが、まだまだこの時点だとアクションゲームにあっては導入も少なかった。マップ状態で放っておいて席を離れたりできることとか、放って置けるからまじまじ見ることができる、8つのワールドのそれぞれの世界観を覚えられた。
例えば、マリオブラザーズ2の「7−1」がどんなステージだったかを思い出せる人は少ないでしょうけど、3の7−1(土管の国の1)となると、ちょっと思い出せる人もいるのでは?
バリエーションの多い変身。マップ構成。ワールドごとに変わるステージの毛色。現代マリオの礎たるマリオシリーズではないかなと、今でも思い出に強いです。

ドラゴンクエスト5

プレイ時間そのものはオンラインである10が一番なのですが、ドラクエ体験としての一番を選ぶなら5ですね。王道ですがこれ。
兎にも角にも結婚システムが俎上にあがるゲームではありますが、私自身としては思い出深いのは「仲間モンスター」側。これにより、プレイヤーそれぞれのドラクエ体験が枝分かれする作品になったと思いますし、それ(枝分かれ)のとどめが結婚だったかなというところ。
ラインハットにおいて、ピエールだけを従えて即進んでいくプレイヤーもいれば、ラインハットカルテット(ピエール、コドラン、イエッタ、ダニー)を全て従えてから進むプレイヤーもいる。なんならカボチ村の存在を知らずに進むプレイヤーもいるかもしれない。とにかく「人間」が少ないシナリオだからこそ、仲間モンスターのあったかさの重みが違った。
また、大人になればわかる、青年期のアルカパにおけるビアンカとの宿泊イベント。グランバニア突破後の石像イベントの長さの重み。私自身、子供の頃にスーパーファミコンをプレイし、プレイステーション2のリメイク時にもプレイしたのですが、展開への捉え方が違いましたもんね。
今なお、時々プレイしたくなる、私の中での名作RPGです。

スプラトゥーン

任天堂も、ゲーマーも、このシリーズが日本を代表とするIPになるとは思ってなかったのではないでしょうか。
私自身、このシリーズをプレイするまでいわゆる「FPS」「TPS」はまともにプレイしてなかったのですが(厳密というとメタルギアソリッドはプレイしていますが、あれは目的的に別枠でしょう)、スプラトゥーンは別腹。1を猿のようにプレイしたし、2も現在進行形でプレイしている。サウンドトラックは買ったし、ライブイベントに関するnoteも書きました。もう、どっぷりです。
ジャイロ操作を完璧に活かした、随一のゲームだと思うし、これはハードも開発した任天堂だから生まれた奇跡のゲーム性だなと思います。私をFPSにハマらせなかった一番の要因である血生臭さを「トゥーン調」でかき消してくれたため、ジャンルに関する食わず嫌いすら解消してくれた。
実はスプラトゥーンによりジャンルの嫌悪感が払拭されたため、新作や過去の名作ゲームをどんどんプレイするようになったんですよね。多分、スプラトゥーンに触れなければ「ホライゾンゼロドーン」「サイバーパンク2077」を新作で買わなかっただろうし、「ラストオブアス」を振り返ってプレイしようかななんて気持ちにならなかったと思います。
そういう意味では、自分の興味をこじ開けてくれたゲームでもあるし、もちろん単発で見ても一番好きなゲームです。

もちろん、そりゃあブレスオブザワイルドとかスマブラとかも大好きです。ただ、私の「原体験」として紹介したいのはこの5つとなりました。みんなの「テレビゲーム総選挙」はいかがでしょうか?
来年も、ポケモンレジェンズとか、ホライゾンゼロドーン2とか、そしてスプラトゥーン3とか! 楽しみな作品は多いですね。ゲームそのものはnoteでマガジン立てをするくらいには大好きなので、これからも何か書きたくなった時には筆をとりたいと思います。

それでは、良いお年を。

いずれいっぱい記事を書いた暁にでも、コーヒーでもおごってやってください……!