マンガおもしれ 2020年1月31日

・今日は有給を消化しなくてはいけなかったので、休みを取ってダラダラ過ごしておりました。

・学生時代は次の日が休みだと昼過ぎまで寝てしまいましたが、社会人になってからは目覚ましをかけなくても普段起きる時間に目が覚めてしまうので”社会に染まったな”という感じです。良いのか悪いのか。

・暇なので本棚にあった漫画を黙々と読んで過ごしていました。

・『シャーリー』『乙嫁語り』は森薫先生の作品です。内容は割愛。買って読んでください。

・マンガの心得なんて何もない僕ですが、森先生の描く絵の描きこみの量が多いことは理解できます。人物や背景だけでなく、装飾品や服などの些細な部分も非常に細かく描かれていて、目で追うだけで自然と作品の中に没入していく感覚があります。

・もちろん上述の点も素晴らしいのですが、僕が森先生のマンガで一番好きな点は”表情からキャラクターの感情が伝わる”点です。

・セリフを書かず表情を大きく描くコマが多数あるのですが、眉、目じり、口元、皺など、表情から伝わるメッセージがとにかく多い。表情を見ているだけでキャラクターが抱いているであろう感情が伝わってきます。

・仮に自分がマンガを描く立場だったら、「キャラクターの心情誤解されたくね~~~~。」って気持ちが先に立ってしまい、説明的なセリフを入れたり過剰な描き文字でコマが非常にゴチャゴチャしてしまいそうな気がします。この辺は先生の画力、表現力がなせるわざなのでしょう。

・森先生の作品は描きこみの量が多くボリューム感たっぷりですが、情報過多でくどいという印象はなく、非常にスッキリしている印象すらあります。おそらく、細かく描写するところと簡略化するところのメリハリがあるんだと思います。

・加えて、キャラクターの情緒面がダイレクトに伝わってくる描き方をしているので読後は視覚的にも感情的にも満足感が高いのだなと思いました。

・マンガは読み進めるスピードがこちらに依存しているので、考察しつつ納得しながら作品を読み進めることができるのが優れている点だと言えます。

・創作物を表現する媒体は他にもアニメ、映画、本など無数にあるわけですが、それぞれに強みと弱みがあるのだと思います。それを理解すると作品に触れるのが楽しくなりそう。

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