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2ショットチャットの思い出#1~プロローグ

PHSでのアップルタウン(伝言ダイヤル)を卒業したあとにハマったのは、インターネットでの2ショットチャットだった。

個別で2ショットでチャットができる部屋が作れ、待機メッセージを見て気に入った相手が入室すると2人でチャットができるという仕組みだ。

当時は規制がなかったので身分証明書での本人確認などもなく無法地帯だったと思う。
会員登録だとかメール認証だとかも不要で男女とも気軽に利用できた。
しかも利用料金もかからず完全無料である。

類似サービスも少なく、その分頑張れば結構結果が出たのだ。

もうすっかり廃れただろうなぁと思って検索してみたらまだ健在。
もちろん規制などは増えているようだが、昔使ってたサイトがまだあってかなり懐かしい!
でもまた参戦する根性は無いな~。何より女性が少なさそうだし。

テレホーダイの時代

当時使ってたPCはまだWindows98(無印)で、仕事で使うとしたらかろうじてWordでチラシ原稿を作るとか程度。職場でインターネット接続なんてなんてまだまだ無い時代。

インターネット接続は電話回線を流用していて、接続すればするだけ通話料がかかった。
そんな中、自分含めネット中毒者が愛用したのが、深夜の電話回線の空く時間帯(午後11時から朝8時)だけ定額で電話かけ放題になる「テレホーダイ」サービスだった。
だったと過去形だがテレホーダイサービスは今年いっぱい提供しているらしい。

この時間帯に勝負をかけるわけである。

空き部屋争奪戦

どういう経緯で使うようになったかすでに記憶がないが、女の子と出会う手段を探していてたどり着いたのが表題の「2ショットチャット」である。

たいていチャットルームには一定数の部屋枠があって、まずその枠を確保するための競争がある。テレホーダイタイムなど人の多い時間帯は枠の取り合いになるわけ。

部屋が空いたらすかさず突入。わずかな差で後から入ったほうはゲストにされてしまうので、男同士でお見合いはしょっちゅうだった。

サイトによっては枠がない代わりに、古い部屋はどんどん流されて後ろの方のページに行ってしまうので目につかなくなってしまうようなのもあった。
そうしたらいったん部屋を閉じて新しく部屋を作り直し、再び上位に表示させる必要がある。そのために適度に部屋の仕切り直しが必要だったりするのだ。

枠を確保したら待機メッセージを更新。この誘い文句で女性が入ってくれるかどうかが決まるので重要である。
文字制限もあるのでシンプルに伝える必要もある。

客を呼ぶメッセージ

この待機メッセージはセンスが出ると思う。
これは今の出会い系のプロフィールや募集掲示板書き込みなんかと同じ。

大抵は「やらせてくれる人」「巨乳募集」「服従M女入れ。命令してやる」
みたいになんとも品がないというか女性を誘うセンスがないな、と思うようなのばかり。ごくマニアな人はピンポイントに刺さるかもしれないが、普通はこんな男と話したくないよね。

自分は「ちょっとHだけど優しいお兄さん」路線が定番だった。その日の気分で内容は変えたりはしていたが、食いつきが良かったのはおおむねこの路線。

今では「ちょっとHだけど優しいおじさん」である。(自称!)

次回、もうすこしプロローグ編続きます。


投げ銭は余裕があればぜひ。 おもしろいと思っていただけたのならば幸いです。