マガジンのカバー画像

もろもろエッセイ一覧

6
もろもろエッセイの全ての作品がこちらからご覧になれます!
運営しているクリエイター

#コラム

300円が繋げる未来

小さな頃から好きなもの。 フリーマーケット。 いいものが安く買える…という理由もあったが、使わなくなったものを再利用できるというところに不思議な魅力を感じていた。 中学生の頃、オシャレなお姉さんから買った2枚500円のTシャツを、ボロボロに着倒した後に捨てた時の達成感。 寿命を迎えていないのに捨てられてしまうものを、最大限活用して天寿を全うさせることに、心が満たされていたのだろう。 そんな私が、IT化で出会ったのがフリマアプリだった。 スマホひとつで売りたい品物の

井の中の私、大海を知る。

「あなたの人生で戻りたくない時はいつですか?」 私は迷いなく中学生の時と答える。 女子中学生。多感。 一言でまとめると簡単だが、実際に生きてみると困難しかない。 わざと聞こえるように言う辛辣な悪口。 昨日までおはようと挨拶していたのに、今日には無視をしてくるクラスメイト。 学校に行きたくないと言えば、子どもの言い分をまともに聞かず、正論だけをふりかざす教師。 それでも、学校という狭い世界が、私にとっては全てのように思いこんでいた。 他に世界を知らなかったから。

他人に揚げさせる天ぷらが最高

サクッとアツアツ! 揚げたて天ぷら! 目の前に並んだ天ぷら。 はふはふ言いながら食べる私。 口の中でじゅわっと広がる油。 あー、至福の時。 はい、私、天ぷら大好きです。 正確に言うなら、 『誰かに揚げてもらった天ぷら』 が大好きです。 さて、美味しい天ぷらですが、こやつ、なかなかの クセ者 でもあります。 その一、油酔いの試練。 天ぷらを揚げるには、大きな鍋に3~4㎝ほどの油を入れる必要があり、そのにおいにウッとなってしまったり。 容赦なく料理する