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教育現場をズタボロに -破壊される水都(5)

 大阪の学力はワースト2位です。

 学力だけではありません。暴力・いじめ、どれも劣化しているそうです。詳しくは、こちらに。
https://twitter.com/soraazure2temp/status/1320725447458500608?s=20

 ハシシタ氏は教育もズタボロにしました。政策が正しければ今頃ワーストは脱出できているはずですが、今でも低迷を続けています
 生徒の学力だけでなく、教職員の病気も増加した事が、議事録に残っています

 ハシシタ氏が知事に就任し取り組んだ財政改革で私学助成金のカットが盛り込まれました。それに対して200人が役所の前で抗議デモ1000人が抗議のデモ行進を行いました。陳情に役所に来た高校生に向かってテレビのカメラを向けさせ「日本から出て行け」とも言いました。


 その一方で、学校のグラウンドの芝生化に予算をつけ、スプリンクラー芝刈り機などに予算をつけています。

 さらに、その翌年には私学の学費の多額の助成を始めます。
 もう意味不明です。

 維新は無償化と言いますが、上限があるので無償化とは言い過ぎです。民主党政権が公立高校の学費を無償化したことに対抗した制度でした。

 そして、大阪の学力が低い事に腹を立てたハシシタ氏は、学校教育に競争原理を持ち込み生徒保護者だけではなく学校現場を疲弊させます。その結果、今だに大阪の学力はワースト2です。教員の精神病疾患もワーストホルダーですが、それを指摘されたハシシタ氏は提出された休職届の内容を精査するように指示します。ずる休みしているとでも言いたげだと当時の報道にあります。
 さらに「がんばった学校支援」とういう事業を導入しています。後述しますが、さすがにこれはすぐに廃止されました。
 
 平成24年には、今でも学校や教員を追い詰める条例が可決されます。「教育基本条例」です。この条例が制定されるのは松井知事時代ですが、ハシシタ知事の政策を松井知事が引き継いだものです。成立する直前にW選挙が実施されており、この条例に反対するポスターがあちこちに貼られてあった事が当時の議事録からも読み取れます。

「大阪府教育基本条例 平成24年3月28日 大阪府条例第88号」

 この条例が可決した事をうけて教育委員会の全員が抗議のために辞職で抗議しましたが、ハシシタ氏は逃げたと罵っています

 こちらに条例が制定される前のブログの記事もありますが、知事が教育目標を議会に提出することができ、結果の伴わなかった教員は解雇できるという内容を含んでいます。また、思想調査が行われたことが、国会でも問題視されていました。

大阪教育条例 (870)

大阪共育条例2 (872)


 令和の議会においても

 「かつてハシシタ元知事が持論にしていた、教育は競争だという発想のもと、子どもたちをテスト漬けにし、子どもの友達関係まで破壊し、さらに学校同士の序列化することにしかならないチャレンジテストに三億円を超える税金を投入しています。府民や教育関係者からも批判が出て、廃止を含む見直しを行うと言ってきたのに、一層問題を深刻にする改悪をしようとしております。
…中略…
 小中学校の現場では、教員の多忙な状況がますます深刻になる中で、精神疾患での休職者が増加しており、若い教員を中心に不安要素がたくさんあるのに、十分な対応がなされていません。」
 ハシシタ氏が知事時代にも、精神疾患での休職者は東京を抜いてワースト1位でした。それが改善されていないということです


「がんばった学校支援事業」

 平成23年度から平成24年度にかけて行われた事業です。
 平成24年度の決算額が2億1千万円
 「がんばった学校支援事業につきましては、府立学校及び私立高校で、教育活動で全国的に顕著な成果を上げた学校やすぐれた取り組みを実践した学校に対しまして、より質の高い教育が行われることを目的として、予算を措置し、支援するもの」
各学校の成果に応じて1,500万円を上限に予算を措置するもの」
「平成23年度に、1500万円を府立学校一校に、500万円から250万円を府立、私立合わせて52校に予算措置をしております」

24年度で終了した理由について

「実績を上げた学校だけでなく、公私を含めて、支援を必要とする学校で、成果が見込まれる事業計画を提案する学校を支援対象とする学校経営推進費へと事業設計をし直しだところでございます。」