公務員からフリーランスになった人間の雑感【メモ】

noteに残してほしいという要望があったので。
2021年5月に5年間勤めていた公務員を辞め、そこからフリーランス(という俗称の曖昧な人類)になった人類のメモです。


公務員からフリーランスへ、雑感

【そもそもフリーランスになろうと思ったきっかけ】

公務員つら…むり…でも他の会社で雇ってもらえるだけのスキルがない…と嘆いていた時、公務員からwebライターになった人のブログを知る
→そこにあった「田舎フリーランス養成講座(現ワークキャリア)」の評判を知る。
悪い評判が基本的に見当たらなかったので「フリーランスになるかはさておき、今後の働き方を模索するきっかけになるかも」と一か八かで受講。フリーランスの先輩との繋がりを得る。

受講中〜1年間はしんどい…つら…辞めたい…と言いつつ、なんだかんだ文字を書くことはできたのでズルズルと続く。
また、フリーランスの先輩からのアドバイスにより、とある自分が興味のある会社に営業を掛けたところ「君、絵が描けるならデザインもいけるんじゃない?デザインやってみない?」と言われ、デザイナーの道にも片足を突っ込む
→今に至る

【フリーランスに関する情報源】

・「ワークキャリア」というキャリア育成講座
・「ライター組合」というslackコミュニティ
・フリーランスの先輩

私の場合は「ワークキャリア」という有料(正直、そこそこお金が掛かる)の講座を受け、1ヶ月のスパルタ研修を受けた後のwebライターとしての独立でした。

独立後も、講師になってくれたフリーランスの先輩とは繋がりを持って、分からないことが発生した時にちょくちょく意見を聞いてました(今は疎遠気味ですが…)

・講座でフリーランスの何たるかを体系的に学ぶこと
いま、活動しているフリーランスの人に手取り足取り教えてもらうことは、私の今の活動に強く影響しているのですが、それぞれ体力がいるので向き不向きがあると思います。

【自営業になる前のフリーランスの捉え方】

「一度、自分には絶対に無理そうなことをやってみて、ダメだったらどっかの会社に就職しよう」
正直、フリーランスになるなんてことは全く考えてませんでしたし、1年間は本当に辛かった。
現に今も、運よく人の縁に恵まれて仕事を貰っているだけで、収入としては赤字経営です。
ここから持ち直すのか、生活保護に突入するのか、自分でも分かりません。

【フリーランスになってからの実情】

・即レスして納期を守っただけで褒められるのはうれちい
・自分で仕事先を選べるのはいいな

いっぽうで…
・出勤しなくていいのは楽だけど、働く気がなくなるからなかなか仕事進まん…(でも納期は守ってます)出勤は必要だったんや…
・貯金はどんどん減っていくから別口でお金稼ぎしなきゃ…
・貯金がなかったら絶対生活回ってなかったわこれ

【フリーランスっていくらぐらい稼げばいいの?】

これは受け売りですが、理想は「最低必要金額の2倍(無理そうならまずは1.5倍)」だそうです。
会社員に比べ、福利厚生が整っていないフリーランスは不慮の事態のためにまとまったお金を貯蓄しておくことが必要です。

オススメなのは出費リストを付け、自分の最低出費・最高出費がいくらなのかを把握すること。
自分は、最初は最低出費(生活に必要最低限の出費)を賄える稼ぎ方を目指し、少しずつその1.5倍→さらに2倍を目指していく方向で、今後の身の振り方を検討しています。

【自営業とバイトは兼業できるの?】

私の場合は一時期、短時間のバイト(清掃員)とライター業を兼業してました。
締切の緩い自営業仕事と、短時間労働を組み合わせてギリギリ生活が回るくらい。
現在はライターの収入が減ったので、来月からまた短時間バイトを始めます。

【フリーランスになるにあたってのおすすめ本】

この本は「スモールステップからフリーランスを始めよう」と思ったときの参考になるかも。

【フリーランスのメリット】

・いろんな稼ぎ方ができる。自分に合った方法や自分と相性のいい人を選んで仕事ができる
・実力主義の世界なので、特に資格がなくても「やります!自分にはこういう能力があるのでやれます!(ポートフォリオを出せれば尚良し)」と言えば意外と仕事が取れたりする
・稼いだお金は全部自分のモノ(まあ最終的に健康保険料や税金は取られますが)
・手に職が付くので、無職より社会的信用が高まる…かも?会社勤務には劣りますが…

【フリーランスのデメリット】

・すぐに生活が安定するほどは稼げない。1年(最低でも半年)は生活できる貯蓄か、生活を担保できるだけのバイト掛け持ちがあった方が心理的安全性が高まる
・収入が不安定。安定した収入源を発見するまでは月0円もザラ
・使用する機材が壊れたら実費で買い換える必要あり(経費参入はできますが)
・収入、経費を逐一記録するのがだるい。特に経費は領収書を5年間保管していないといけない。だるい。
・確定申告がだるい

【フリーランスになってから絶対やっておいた方がいいこと】

電子であれ、紙であれ、領収書を絶対に残しておきましょう。

領収書は経費を参入する時は絶対に必要です。
とにもかくにも領収書は保管しときましょう。
私はFreeeに入力したものは、片っ端から適当な袋にまとめて突っ込んでます。
ちゃんとした人は日付順に紙に貼り付けたりしてるみたいですが、私はちゃんとしてないので…
領収書がないものの経費参入は諦めてます。

領収書が無いものを経費として認めてくれるかは税務署ガチャですが、あまり期待しない方がよろしいかと。

なお、クレジットカードから引き落とした場合はクレカの請求書が経費を証明する書類にできるので、それを取っておくのも手です。

【フリーランスになるための開業方法と、そのあとの流れ】

0.会計ソフトに課金
(任意。でも後々のことを考えるとやった方がいいと思う)
弥生会計かFreeeがオススメ。私はFreeeを使ってます。

1.開業届と青色申告承認申請書を出す
Freeeだとこれらの書類が簡単に作れます。マイナンバーカードとICリーダーがあれば電子送信できるし、なくても印刷して税務署に郵送すればヨロシ。

2.収入、経費を片っ端から会計ソフトに入力する
これをやっておくことで確定申告がグッと楽になります。
逆に、全部自力でやってる人ってなんなん…?怖っ…ってなります。

3.年に一度、確定申告(青色がオススメ)をする
これも会計ソフトをちゃんと運用してれば比較的楽にできます。
青色申告も入力するだけ!とっても簡単!
これは電子送信の方がいいです。何故なら青色申告の控除額が上がるから。
経済つよつよマンになったら、会計ソフトから税理士に鞍替えして丸投げしましょう。

【フリーランスになるにあたっての心構え】

念の為ですが「無職や、会社勤務より楽ということはない」です。
自営業、やることいっぱいな割に最初数年はあまり稼げないので、ちゃんと生活しようとすると結構しんどい。
安定した生活がしたいのなら、派遣でもいいので会社に入って働いた方が数倍楽だと思います。

でも、自営業はしんどさの方向を自分で選ぶことができます。
自分に合った地獄が選べるのは、悪いことじゃないと思います。

私の場合はかなり力技でここまで来た(しかも今は赤字経営)ので、あんまり参考にならないかもしれませんが…
フリーランスを検討している人に、一例を提示できれば幸いです。

あなたのお気持ちが、ギア・ファンタジア執筆の原動力になります!