もろこし流・健康で文化的な最低限度の生活

生活保護を受給しはじめてもうすぐ1年になる。

現状、生活保護受給の決断は私にとって大正解だったと胸を張って言える。
この1年の間にどんどん友達が増え、社会性が磨かれ、アクティブに活動するようになり、やたらと運がよくなった。

今日は、私が生活保護受給の中で何をしてきたかをお伝えしていきたい。

「自分はどこまでの生活なら耐えられるか」を実験し続けた

このnoteがきっかけで、私は何かと「自分の生活の限界がどこにあるか」を調べる実験をするようになった。
具体例を上げると、
・四隅を壁で仕切られた静かな空間でなければ眠れない。静かであればすごく狭くても平気(野宿チャレンジ、車中泊、および東京の路上で1晩明かした経験から判明)
・白米とプロテインで3週間は過ごせる(生活保護受給前の空白期間で実験)
・汚さには耐性があり、ゴキブリが出るぐらいのことは気にしない。ネズミは流石に危ないのでビビる(埼玉に来る前、山奥の家で暮らした結果判明)
などである。
「狭さは一切気にならないが、物音はダメだな」とか「プロテインはビーレジェンドみたいなちょっといいやつが腹持ちするからいい。薬局の安いやつはお腹にたまらないからダメだな」とか、自分の身体を実験台にしていろいろなことが腑に落ちたのがよい。
これらの実験は、何かのきっかけで生活保護が打ち切られた時も「この条件が揃っていれば焦らずのんびり暮らせる」ということを私に教えてくれた。

自分の本当に欲しいものを見極め、見栄とプライドから掛かっていた無駄なお金をどんどんカットした

私は「ギアファンを最終話まで描くことさえできれば暮らしぶりに特に頓着はない」ということを見極め、さらに書店で安く揃えられるノートとボールペンさえあれば納得いくものを執筆できることが1年かけて分かったので、資料になるかと思って何となく入っていたサブスクなどは全て解約した。
また、いつか必要になるかと思って何となく持っていた衣服、鉱物、本などを全て人にあげたり処分したりして手元から無くしていった。
その結果、生活を維持するのに余計なお金がかからなくなっていった。

お金の掛からない遊びを開拓していった

ギアファンをノートとボールペンで執筆するほか、散歩が趣味になった。
1日1万歩〜1万5000歩はだいたい毎日歩いている。
そのおかげでお腹がシュッとしてきた。エミルっ腹…「変な言い方やめなさいよ!」
また、noteでいろんなことを喋るのも趣味になりつつある。
お金が掛からないどころか、たまに投げ銭まで頂いてしまったりする。ありがたや…
あっ収入申告はちゃんとしてます!

生活費を差し引いて余ったお金を全て交際費につぎ込んだ

ここでいう交際費とは、単純に人に会いに行ったり何かをプレゼントしたりするだけではなく、
・人に会うための健康を高めること
・人に会うための身なりを最低限整えること
も含む。
私はこれら全てに、生活費を差し引いて余ったお金を全てつぎ込んでいる。
人間関係をしっかりやるためにお金を使っていく。人にたくさん会う。
それを続けていくと、あら不思議。
交際費がどんどん少額で済むようになってくるのだ。
最近の私は、複数人の「散歩しながらだべるだけ」の友達を獲得している。
散歩しながらだべるのが自分にとって最高のアクティビティだと自覚しているからである。
そこまでいかなくとも、飲み会で使うようなお高めの飲食店に行かなくてもサイゼリヤで楽しめる間柄の友達などができてくる。
友達が増えて社会性が磨かれれば、役所とのやりとりにもストレスが掛からなくなるし、労働やボランティアなどのお金が掛からない人付き合いをする元気も出てくる。

これらのことを1年間やり続けてきたことで、私は健康で文化的な最低限度の生活…否、健康で文化的な最高の生活を実現しているのである。

生活保護SSRはこうして作られるのである。
足るを知ることに妥協するな。余剰を貯めるのではなく、惜しみなく与えよ。さすれば、強くなれる。

あなたのお気持ちが、ギア・ファンタジア執筆の原動力になります!