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一緒に寝てもらう

子供の頃、お化けが怖かった。暗闇も怖かった。

電気を消した真っ暗な部屋が怖かった。

電気がついてない真っ暗な部屋に入ると、原始人がいるのではないか?(はじめ人間ギャートルズの影響か、原始人というのが、幼稚園〜から脳裏にこびりついていて、とても怖いものとして頭にあった。)などとすごく恐れていた。

引っ越しして、ひと部屋を2つに区切った形ではあったけれど、自分のスペースができたのだけど、私は一人で寝るのが怖かった。

夜一人で寝るのが怖くて、隣の部屋の兄のベッドを自分の部屋に持ってきてくっつけてもらって寝ていた記憶がある。

それはいつ頃まで続いたのか…たぶん小学校2年に上がる頃まで、長くても一年くらいのことだったと思うのだけれど。

急に自分の部屋を与えられたものの、そこで一人で寝るのが怖くて、誰かにそばで寝てもらうと安心だったのだと思う。

本当にビビリで怖がりな少年だったと、今思い返しても思う。

それまでの団地では2段ベッドで兄と上下に分かれて寝ていて、しかも各部屋の間取りも狭くて、すぐ近くに親の部屋もあって怖くて寝られないとかはなかったんだと思う。

ほんとうに、今も昔も怖がり、臆病、不安、心配がちなところは変わっていない、その頃から未知のものや見えないもの、一人が怖くて心細くて不安、恐ろしいという性質はあった、変わらない。

でも、そんな自分は今一人(犬と一緒)で、誰もいなくなった実家に住んでいる。

怖がりなところや一人だと心細く感じる性質は相変わらずだ。

これはもう、直らない、このまんまなのかもしれない。

威張ったり理不尽なことを言ったり喧嘩したりしていた兄にも、こんな形で助けてもらったりしていたのだなあと思う。

こんな弟を兄はどう思っていたのかよくわからない。

少なくともそんなの嫌だと拒否らなかったのだなと。

狭い部屋にベッドを二つも並べて、引き出しを開けるのも大変だった、小学校低学年のころを思い返すと、ちょっと、びっくりなくらい臆病な子供だったなあ。←今でもあまり変わりないけど。

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