モロ先生の授業「『会社は従業員をクビにできない』というルールに安心するな」
叱れない世の中に叱りを必要とする声
どちらかというと、世の従業員さんに向けた内容です。
先日、会社役員の生徒さんから「この前の先生のFacebookグループの記事、うちの従業員に読ませてやりたい」というお言葉をいただきました。
その記事は、どちらかというと「世の中の会社員、このままだとやばいぞ!舐めるな!」みたいな話でした。
ここ数年で、その声(うちの従業員に読ませてやりたい)が明らかに増えました。
裏を返すと、「社長(管理職)は、言いたくても言えなくなってきている」ということです。
このことは、社員全員が共有しておいた方がいいことだと思うのですが、社長(管理職)は今、叱れないんです。
理由は言うまでもありませんが、パワハラ認定されたり、退職されたりするリスクの回避です。
「叱れない世の中」になってきているんです。
そんな中、僕がラジオとかグループとかで、「社会人だったら原価計算ぐらいしろよ」とか「今どきブロックチェーンの仕組みが分からないとかウンコだろ。だったら、どうやって新しいビジネスを設計していくんだよ」といったパワハラ発言を連発している。
これを管理職が言うとアウトになるのかもしれませんが、管理職が「このラジオや記事を読んでおこうね」というのはオッケーなので、結果的に、叱れない管理職の代わりに叱っている形になっています。
もちろん、そのつもりでラジオやコミュニティを始めたわけじゃないのですが、そんなニーズが勝手に生まれているのが面白いですね。
一部で人権が暴走して、コミュニケーションがとりづらくなっている
そんなに特別なことじゃないと思うのですが、「従業員に読ませたい」という声が多いということは、今、社会は、たったこんなことですら言えない雰囲気になりつつあるのと、あとは、なんとなく「近所のお兄さんのアドバイスは聞くけれど、親の言うことは聞かない」みたいなのがあるのかもしれませんね。
「上司がウザイ」みたいな。
働く人の人権が守られる社会は最高だと思うのですが、「労働条件の改善」や「労働者の地位の向上」というスローガンを盾に、一部では労働者が「人権」をブンブン振り回して、その結果、「叱れない社会」になり、管理職が管理しきれなくなり、会社の生産性が落ちて、結局、労働者が困る…ということが起きている。
僕は労働者も経営者も両方やったことがあるのですが、やってみて分かったのは「労働者には労働者にしか分からないことがあるし、経営者には経営者にしか分からないことがある」ということです。
どこまでいってもお互いのことは理解しきれない。
だけど、チームが健康な方が良いに決まってるんだから、自分の権利を主張することも大切ですが、相手のことを理解しようとすることも大切です。
「人権が一部で暴走して、コミュニケーションがとりづらい社会になってるんだなぁ」と。
叱られないまま、成長を止めてしまったら詰む
世の上司が言えなくなっているので、僕が代わりに至極当たり前のことを言いますが、
一年目のスタッフなんて、まったく戦力になりません。
当時の僕もそこに含まれますが、新入社員なんて、小学校・中学校・高校・大学…と基本的には「暗記作業」しかしてこなかった人達なので、そんなやつが戦場で戦えるわけないんですよ。
未熟なんだから、未熟さを指摘されて然るべきで、叱られて然るべきで、そこに対して「ウゼエな」と言って成長を止めてしまったら、「ならば、オマエの価値はどこなんだよ?」という話です。
その調子で30歳になって、そんな調子だからオマエの会社が倒産してみ?
そんな調子で30歳になってしまったオマエなんて、本当に、どこも雇ってくれませんよ。
企業が新卒を雇う理由は「新卒の中に戦力になる人材がいるかもしれない」という可能性があるからであって、「戦力にならないことが証明されてしまった30歳」なんて誰も雇わない。
雇う理由がないんだもの。
今の社会は基本的には従業員をクビにはできないけれど、従業員さんは、くれぐれもこれを「無敵モード」だと思わない方がいい。
「会社は私をクビにできないから」を盾に、学ぶことを辞めてしまったら、会社が終わった時に、再就職できずに、あなたの人生も詰みます。
会社には必ず「寿命」があることを忘れちゃいけません。
2022年に倒産した企業の平均寿命は23.8年です。
会社があなたをクビにできなくても、会社が終わったら実質あなたは社会からクビを宣告される。
社会人になった後も学び続けることが一番のリスクヘッジです。
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