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モロ先生の授業「僕たちはオフラインイベントをどう設計するか?」

このnoteは2023年5月30日のstand.fmの音源、『サウンドフリージョイ公式BLOG』の内容をもとに作成したものです。

オフラインイベントに足を運んでもらう理由

とある日、「ライブ(オフラインイベント)でしか表現できないことって何だろう?」という話になりました。
映像メディア、映像コンテンツがこれだけ充実しているので、やっぱり「わざわざライブに足を運んでもらう理由」が無いといけないんですね。
 
これはまぁ、オフラインイベントに限らず、すべてのサービスに言えることですね。
 
すべてのサービスには「わざわざウチの商品を選んでもらう理由」が必要です。

視界に収まるオフラインイベントは意味があまりない

ライブの場合、それは一体何だろう?
 
答えは、いくつかあると思うのですが、僕らが割り出した一つの答えは「視界に収まってしまうオフラインイベントは、オフラインの意味があんまり無いよね」です。
 
オフラインとオンラインの明確な違いは、「首を動かすか、否か」で、Netflixを見ても、Huluを見ても、Amazonプライムを見ても、YouTubeを見ても、TikTokを見ても、インスタライブを見ても、僕らは首を動かさない。
 
すべて、視界に収まり切っています。
 
ところが、ジャングルとかを歩いていて、後ろで獣の声がしたら、僕らは振り返るじゃ無いですか?
#この例え誰が共感すんねん
#あんまりジャングル歩かんやろ
 
その動きはオフラインでしか起きないことで、この「首の動き」をどうデザインするか?というのがメチャクチャ大事だよね…という話です。
 
ライブだと、「バカでかいセット」や「会場から世界を作り込む」や、あとは、照明演出とかでいうと、「天井に照明を当てる」とかです。
 
天井に当てた照明を見るには、首をグイ〜と動かさないといけない。
これなんかは、映像では絶対に生み出せないんですね。
 
「サーカス」の魅力は、まさにそこにあって、空中ブランコを観ようと思ったら、かなり頑張って首を動かさないといけない。
 
「サーカス」を映像にした時には、その動きがゴッソリと抜け落ちてしまうから、魅力が一気に下がってしまう。
 
ここでいう「映像にしたら魅力が一気に下がる」は、ネガティブな話じゃなくて、「だから生で見る価値があるよね」という、ものすご〜くポジティブな話です。
 
「視界に収まり切っている舞台」「情報が一度で咀嚼できてしまう舞台」は、ここからどんどん厳しくなってくると思います。

「ならではの価値」を明確にする確認作業が必要

首を動かさないと見れないもの、場合によっては「席を移動しないと見れないじゃん」って所をいっぱい作る。
 
こういうのを確信犯的にやっていかなきゃいけないなぁと。
 
昨日は、この「首の動き」の他にも、「匂い」とか「不安定さ」とか、いろいろと、「映像コンテンツでは表現できないこと」をリストアップしたのですが、こういう確認作業は、時々やっておかないといけないなぁと改めて思いました。
 
やっぱり、「ならではの価値」を明確にしないまま闇雲に努力しても、全て無駄になってしまう場合がある。
 
ライブを映像コンテンツと同じ棚に並べちゃう場合がある。
 
それは全てのサービスにおいてご法度ですね。
 
何を作る時にも気をつけておきたいポイントです。
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