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好事例・失敗談の情報共有文化がある仕事環境は、個人の成長を早めてくれる

好事例・失敗談の情報共有文化のメリット

・好事例は、個人の試行錯誤あってのもの。ひとりが見出した好事例をシェアすれば、ほかの仲間が個別にそこにたどりつくまでの時間を圧倒的に短縮できる。

・失敗談から学ぶことがものすごく大きい。失敗談のシェアはその大きな学びをみんなで共有できるし、ほかの仲間が同じ過ちを繰り返さなくてすむ。

・自分の経験談をひとに伝えようとすることで、その経験から自分が何を学んだか、次回にどう生かせばいいのか、より深く理解できる。

と、いいことづくし。デメリットはいまのところ、思いつきません。

さてさて、このトピックをnoteに書こうと思ったのは、先日ガイド仲間から届いていたメールがきっかけ。

そのエージェントのツアーを受けているガイド仲間とは、自発的に生まれたメーリングリストがあり、普段から情報共有や質問などが飛び交っている。

で、その彼女は前回のツアー中台風やら食事場所の確保やらといろいろな課題があって、質問を沢山投げていたので、ツアー終了後、みんなへのお礼にと、自分のツアー報告書をシェアしてくれた。

彼女が経験談をシェアしてくれたそのツアーは、来月わたしも初めて担当するもの。もともと彼女に報告書を送ってくれるよう頼むつもりだったのに、彼女が自分から勧んでシェアしてくれていた。ありがたし!お礼がてら、わたしも今回担当したツアーの報告書を、仲間一堂にシェアしておいた。

これは各エージェントの方針によるのだけれども、今年わたしがメインでツアーを受けているエージェントは2社とも、ガイド同士の情報シェアを積極的に奨励している。ガイド同士の関係性づくりのため、ガイドが一斉に集まる場も提供している。

このシステムは、わたしのように経験が浅いガイドにとっては、非常〜にありがたいもの。そういう場があることで、より多くの仲間と出会うことができて、もうそれこそ業界の大先輩から同期まで、幅広く知り合いが増えた。初めて担当するツアーであっても、経験者が提供してくれた情報をがっつり吸収して、疑問点があればさらに個人的に質問をすることもできる(みんな本当に快く教えてくれる)。

もちろん、わたしも自分ができるかぎり情報提供をしたり、質問を受けたらなるべくすぐに応えるようにしている。こういうのは本当におたがいさまなので。

考えてみれば、このシェア文化、最初に学んだのはリクルートだった。ベストプラクティスと称して社内の好事例を積極的に賞賛し、シェアし合って、お互いに学び合う文化だった。いろいろとつらい想いもしたし、どちらかというとしんどい思い出のが多い職場だったけれども、2年弱という短い間でも学ぶことが本当に多かった。

マインドフルネスの本で、ひとが最も幸せを感じるときは、ひとのために何かをしているときだと、書いてあった。たしかに、自分ができることで、誰かの役に立てるのって、きれいごとではなくて、本当に嬉しいもの。もっともっとできることを増やして、提供できるものを増やしたいので、地道に精進していかねば。


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