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夕食の献立が思い浮かばなくて、スーパーで20分くらい茫然としてしまった

お料理が上手なわけではないのだけれど、好きではある。

冷蔵庫に何があるかを見て、あれこれ献立を考えて、足りないものを商店街で買い足して。台所にパソコンを置いて、音楽をかけながら、集中して夕食を作るのは、わりと楽しい。

結婚して家を出るまで祖母と同居していて、実家の食事はいつも和食中心。その影響なのか、わたしが作る食事の90%くらいも、和食。平日の朝食も、夏以外はいつもお味噌汁を作る(これは結婚するとき夫から出されたほとんど唯一の条件?お願いごと?でもあったのだけど)。なので、だいたいいつも、食卓は茶色っぽい。あまり、見た目がよろしくない。

なんだけれど、例外が夏。わたしは夏野菜が大好きで、夏野菜が八百屋さんに並んでいる間は、しょっちゅうラタトゥユとガスパチョを作る。トマトと大葉の組み合わせも大好きだし、大葉とみょうがの刻んだのも、だいたいいつも用意してある。パプリカにトマトに茄子にとカラフルな夏野菜が並ぶ夏の食卓は、色鮮やかで楽しい。

という感じで、料理は家事のなかでも好きなほうで(1番好きなのはお風呂掃除、1番嫌いなのは干した洗濯物をたたんで、箪笥やらクローゼットにしまうこと)、献立に困った記憶ってほとんどない。

なのに。

昨日、外出から戻って、夕食の買い物をと、駅前のスーパーに寄った。特に献立のアイディアはなかったけれど、特売品とか目玉商品とか、スーパーに並ぶ食材を見たら、何かしら浮かんでくるだろうと思って。

ところが、お肉を見ても、お魚を見ても、な〜んにも浮かんでこなくて、それどころかなにも食べたい気持ちにならなくて、茫然としてしまった。「そんなはずない、そんなはずない」って各食材売り場をうろうろ往復したりして。気づいたら20分くらい経っちゃってて、困り果てて母に電話したけれど、あまり役に立たず。。

もう仕方ないので、一昨日はお肉で、今夜もお肉の予定だから、魚ということだけ決めて、焼くだけのお魚と厚揚げ、それから大葉を買って、退散。

大げさだし、たいしたことではないのだけど、あんなに献立が何も浮かんでこなかったのって初めてで、結構ショックを受けてしまった。あ、ぼけかかっているひとが、自分のぼけに気づいたとき、こんな風に愕然とするのかなあ、なんて考えてしまって。

結局、昨晩は胡麻鯖の塩焼きに、厚焼きを焼いたの、それからトマトと大葉のサラダ(ドレッシングは胡麻油と旭ポン酢を混ぜたもの)とご飯の、あっさり献立。

息子が胡麻鯖を気に入って、「美味しいねえ」なんて言いながらにこにこ食べてくれたのを見て、ほっとした。

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