ベトナムと日本のインバウンド業界およびガイドという職種の位置付けのちがい
ベトナムTLのEから、「今季のスコアが下がった」と嘆きのメールが。もともと100っていうのがすごすぎるのだけど、90半ばにまでドロップしてしまったのだとか。10人に1人にExcellentではなくgoodの評価をされた、と。
"Some travellers are hard to please. I know how to do it, but just was too tired"
そりゃあそうだ。彼はベトナムのトッププレイヤーなので、オフィスにがんがんツアーをアサインされる。もちろん評価が高くて仕事が多いのはいいことだけど、私が知っている限り、ピークシーズンだからといって、1本1ヶ月近くあるツアーを4本ぶっつづけで、その間のわずかな休みの間にも空港送迎やローカルガイドとしてタイTLサポートの仕事をわりふられ、3ヶ月以上ほぼノンストップで働きづくめ。そりゃあ心身ともにつかれすぎて、スコアもさがるでしょ。。。
あそこまでエグい働き方を日本で求められたら、みんな逃げ出しちゃう。でも、このエージェントの仕事の価値が、ベトナムと日本ではちがう。
<ベトナム>
・ガイドという仕事は最高の職ではないけれど、まあまあいい仕事
・ロングツアーのTLはほぼ男性(家庭の稼ぎ手)
・このエージェントの報酬はかなり高い
・ので、みんな他の仕事を蹴ってでもこの仕事を受けるし、エージェントからの多少の無理も聞こうとする
<日本>
・ガイドはあまりお金にならない(らしい)。「お金が欲しいなら英語の先生しているほうがよっぽどお金になる」と先輩はいう。
・ロング、ワンデイに関わらず、ほぼ女性もしくは仕事をリタイアした男性
・このエージェントの報酬は高い、でも他と比べて抜きん出て高い、というほどではない
・報酬の位置付けに加えて、業界のルール(というか礼儀?)で、一度受けた仕事はかならず引き受ける。あとからオファーがあった仕事がどんなにいい待遇を提示してこようと、最初に受けた仕事を蹴ると業界での信用を失い、仕事ができなくなる(なので、エージェントによっては早め早めのアサインが何より大事)。
というような感じ。まだ業界2年目なので、認識が偏っているのはあるかもしれないけれど、現時点での私の所感。
ちなみにベトナムTLの年収は、製薬会社に勤める奥様の5倍もあるんだとか。ふ〜む。。
めちゃくちゃ優秀で賢い彼のことなので、私が心配するまでもなく、またすぐにスコアを100まであげてくるんだと思う。私が目指すところにいる人なんだから、トップで走り続けてくれなくちゃ。
"I am still so so so far away from you. But, I will catch up with you one day. You are the strongest motivation for me. Stay where you are, or go even higher"
とはっぱをかけたら、
"That's very encouraging. I will"
と返事がきた。仕事仲間っていいな〜。とはいえ今はまだ全然下にしか見られていないので、ぐんぐんのぼっていって、彼が危機感を覚えるくらいになりたい。
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